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コラム 2021.09.14

海外オフィス・事務所の最新トレンド【中国・上海編】

上海は中国の大都市で、隣接する都市は江蘇省や浙江省などです。長江の河口デルタ上に位置し、黄海や東シナ海に接しています。世界最大規模の貿易港である上海港を有する一大商業都市であり、今後も経済的な発展が見込めるでしょう。古くから多くの優れた文化人を排出してきた地域として、先進的な文化が生まれてきました。上海の基本情報や、オフィスの需要などを見ていきましょう。

【目次】
1.中国・上海の基本情報
2.中国・上海の賃貸オフィス・事務所市場の変化
3.中国・上海のオフィス・事務所の最新トレンド
4.今回のまとめ

中国・上海の基本情報

上海は中国の東側、長江の河口に位置しています。中央政府が直接管理している都市の一つで、中国の商業の中心地として栄えてきました。北京と並ぶ大都市であり、人口は約2600万人、面積は約6300平方kmです。古くから住んでいる上海人同士は上海語、出稼ぎなどで移住してきた人々は中国語や北京語などを話します。上海人も中国語や北京語を普通に話せるので、あえて上海語を習得する必要はありません。盛んに地下鉄の建設が行われ、浦東国際空港と浦東中心地の間にはリニアモーターカーも開通しています。
主要産業は工業や金融業などで、中でも、電子情報製品製造業や自動車製造業などが発達していることが特徴です。近年では産業戦略的新興産業が急速に発達し、今後は新エネルギーやハイエンド機器などの部門が伸びていくと予想されています。日本とビジネス上のつながりが深く、日系企業が2万社以上も進出しているとされ、世界の都市の中でも日本人がトップクラスに多いとされています。
上海の四季ははっきりとしており、東京と似た気候です。夏は高温多湿で、冬はシベリアから流れ込んだ寒気の影響で厳しい寒さが訪れます。

中国・上海の賃貸オフィス・事務所市場の変化

上海は中国を代表する大都市の一つであり、国家戦略によるグローバル化が推進され、世界中の知識や資本が集積し、経済が大きく発展している地域です。今後一層の発展が期待できるため、賃貸オフィスの需要も高い水準をキープしていくと考えられます。中でも、証券会社・銀行・投資機関などの、金融業界のオフィス需要が伸びている傾向です。
上海で最も家賃が高いのは、ビジネスの中心地である淮海路・虹橋地区とされ、1日あたりの坪単価は5.9元/1平方mとなっています。再開発が進んでいる上海南駅エリアのオフィスビルの平均賃料は1日あたり3.82元/平方mで、今後も賃料が上昇する見込みです。

中国・上海のオフィス・事務所の最新トレンド

上海は中国の中でも最先端の街です。上海の街を歩いていると、世界各国のブランドが多数集まっていることに気づくでしょう。トレンドに敏感な場所であり、オフィスや事務所のデザインにも影響を与えていると考えられます。働き方の多様化が進んでいくとともに、決まった場所で働かないケースが増えたため、より、家から近い場所で働けるシェアオフィスやコワーキングスペースの需要が高まっています。オフィスが単なる働く場所としてだけでなく、社員がくつろげるデザインが取り入れられることが少なくありません。
また、今後は新型コロナウイルスをはじめとした感染症の流行を防ぐため、ソーシャルディスタンスを意識した、低密度なデザインが取り入れられていくでしょう。

今回のまとめ

上海は中国の商業都市であり、北京や広州などと並んで人口が多い地域です。経済的な発展が目覚ましく、新エネルギーやハイエンド機器などの発達も注目されています。国家戦略によるグローバル化が熱心に行われてきた地域であり、金融業を中心にオフィスの需要が高い傾向です。ビジネスエリアの中心部では今後も高い水準で賃料が維持、もしくは上昇していくでしょう。多様化する働き方に合わせられる、シェアオフィスやコワーキングスペースなどの需要が、益々伸びていくことが予想されています。

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