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コラム 2021.09.15

海外オフィス・事務所の最新トレンド【中国・北京編】


北京は中国の首都として経済的にも政治的にも重要な都市です。経済的に大きな発展を見せ、オフィスビルの建設が急ピッチで進められてきました。日本国内から北京までの飛行時間は約4時間で、直行便は東京・関西・愛知・札幌・沖縄などから就航しています。北京はどのような都市で、どれぐらいオフィスの需要があるのでしょうか。基本情報や、オフィス市場の変化・トレンドなどを紹介します。

【目次】
1.中国・北京の基本情報
2.中国・北京の賃貸オフィス・事務所市場の変化
3.中国・北京のオフィス・事務所の最新トレンド
4.今回のまとめ

中国・北京の基本情報

北京は中国の首都であり、華北平原の東北部に位置し、天津市や河北省に隣接しています。北京の人口は約2100万人で、中国の政治・経済の中心地であり、華北地域の一大工業地帯でもあり、上海と並んで人口が多く経済規模も大きな都市の一つです。面積は約16,410平方kmと日本の四国とほぼ同等の大きさとなっています。中心地に天安門広場があり、天安門広場の西にあるのが、中国の政治の中枢である人民大会堂です。空の玄関口である北京首都国際空港は、同市の朝陽区にあります。首都空港・北京空港などの名称で親しまれ、世界と中国をつなぐ役割だけでなく、国内の民間航空会社にとっても重要な拠点となっていることが特徴です。
主要産業は、金融業・石油化学・重化学工業・製造業・情報通信などです。中でも、金融業が盛んで成長率が高く、西二環路にある北京金融街は北京の経済の中枢となっています。気候は温帯半湿潤大陸性季節風気候に属し、夏と冬で大きく異なります。夏は高温で雨が多く、冬は-10℃まで冷え込むことがあり非常に乾燥する気候です。春と秋は短く、例年春先には黄砂が舞うでしょう。

中国・北京の賃貸オフィス・事務所市場の変化

北京のオフィス需要は新型コロナウイルスの影響で一時は下落したものの、2021年に入ると復調し始め、現在は回復傾向です。ヘルスケア業界・IT企業などを中心として、オフィススペースの拡充や移転などが見込まれます。需要の一時的な低下が起きた際、一部で賃料を下げてテナントを誘致する動きが見られましたが、オフィス需要の回復とともに賃料も安定していくでしょう。
今後もオフィスの需要が増し、賃貸取引が好調になるとともに空室率が安定し、賃料の下落幅も縮小していくと思われます。2025年ごろまでに約346万4000平方mの新規供給が予定されていることもあり、しばらくは、空室率や賃料の大幅な変動はない見込みです。

中国・北京のオフィス・事務所の最新トレンド

近年、中国の経済成長は目覚ましく、政治・経済の中心地の一つである北京では急進的なオフィス建設が進められてきました。新型コロナウイルスの影響を受け、感染防止のために在宅ワークの需要が拡大しています。今後は、単に働く場所としてのオフィスデザインだけではなく、多様化する働き方やコミュニケーションの推進に特化したデザインがトレンドになるでしょう。
その中で、情報通信技術に頼ったコミュニケーションへのストレスを、感じないように配慮したデザインが求められていくはずです。例えば、パーティションの材質に、ガラスやアクリルのような透明度の高い素材を取り入れ、明るく広い視野を確保するなどのデザインが取り入れられるでしょう。開放感を重視したデザインや、社員が自由に使える空間作りのほか、リフレッシュやリラクゼーションなどの要素も重要になってきます。

今回のまとめ

北京は中国政府の政治・経済の中枢であり、中国で最大規模の工業地帯や金融街を有する都市です。夏は高温で雨が多く、冬は氷点下まで気温が下がり乾燥する気候となっているので、暑さ・寒さへの備えを怠らないようにしましょう。中国の経済は、今後も発展していく見込みです。北京市のオフィススペースは2025年ごろまで続々と新規供給される予定があることから、需要が増え続けても空室率や賃料の大幅な変動はないと考えられます。今後は、感染症の防止や多様な働き方に対応したオフィスデザインが、トレンドになっていくでしょう。

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