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コラム 2021.09.14

海外オフィス・事務所の最新トレンド【中国・香港編】


香港は中国の南東、東アジアのほぼ中心に位置しています。アジアの主要な国々へアクセスしやすい立地であり、多くの外国企業から注目されている場所です。長い間、イギリスの統治下にあった影響で、西洋と東洋が入り混じった文化を持ちます。日本から飛行機で約4~5時間の場所にあり、時差は1時間ほどです。香港の基本情報や、オフィスのトレンドなどについて見ていきましょう。

【目次】
1.中国・香港の基本情報
2.中国・香港の賃貸オフィス・事務所市場の変化
3.中国・香港のオフィス・事務所の最新トレンド
4.今回のまとめ

中国・香港の基本情報

香港は中国の南部にある香港島・九龍・新界などから構成される地域で、台湾よりも南に位置しています。長い間イギリスの統治下で自由貿易が進められ、経済的に成長した歴史を持っています。中国に返還された直後にアジア金融・経済危機が起き、マイナス成長するものの中国との経済関係を強化することで回復し、その後も中国と香港の経済は概ね連動していることが特徴です。面積は1,106 km²で、東京都の約半分の広さの中に約740万人の人々が暮らしています。
主要な産業は、金融業・貿易業・不動産業・観光業など、日本とは経済的に緊密な関係を維持しており、電気・電子機器および通信・音響機器などが貿易の主要品目です。香港の気候は亜熱帯に区分され、温暖な気候に恵まれており、年間を通して湿度が高い特徴があります。台風の通り道でもあり、5~9月は豪雨に悩まされることが少なくありません。

中国・香港の賃貸オフィス・事務所市場の変化

香港は世界的に見ても住宅が購入しづらい地域であり、資金力がある中国の投資家が住宅を購入していることから、価格が下落しにくい状態が続く見込みです。都心部を中心に新型コロナウイルスの流行による外国企業の退去や、在宅勤務が増えた影響でオフィススペースの縮小などが相次ぎ、賃貸オフィスの賃料の下落や空室率の上昇が心配されています。
2020年に、高級オフィス賃料の下落幅は過去最大となり、空室率も高水準に達しました。賃貸オフィス需要は急減速しましたが、ワクチン接種が進むにつれだんだんと回復していくと見られています。

中国・香港のオフィス・事務所の最新トレンド

近年は在宅ワークやノマドワークなどの多様化する働き方に合わせて、より柔軟に対応できるオフィスが求められています。これまでのように、生産性の向上や効率アップを目指したデザインだけでなく、フレキシブルに働ける空間作りをする企業が増える見込みです。新型コロナウイルスの流行前からのトレンドであるイノベーションやコラボレーションなどの従来のトレンドに加え、新しい生活様式に合わせたデザインが取り入れられていくと見られています。例えば、対面しなくても接客をできるシステムであったり、低密度な状態で働けるオフィスデザインなどが求められるでしょう。社員のメンタルヘルスに配慮した取り組みなども、トレンドの一つとなっていくはずです。

今回のまとめ

香港は中国の南東部にあり、台湾よりも南に位置する都市です。自由貿易によって発展した都市であり、多くの外国企業が進出しています。日本とは文化的にも経済的にも良きパートナーとしての関係を築いてきました。年間を通じて湿度が高く、夏は30度を超える高温になり、冬の平均気温は16~19℃と日本よりも過ごしやすいことが特徴です。香港の都市部では新型コロナウイルスの影響で空室率が上昇したものの、ワクチンの普及とともに回復していくと見られています。在宅ワークやオフィス以外の場所で働くという選択肢が増えたことで、フレキシブルな働き方に対応したデザインやメンタルヘルスに配慮した取り組みなどが、今後のトレンドになっていくでしょう。

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