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コラム 2023.03.07

賃貸オフィスでもできる節電方法!待機電力の削減方法とは?


賃貸オフィスのコストカットのために、電気料金を少しでも減らしたいと考えている方は多いのではないでしょうか。電気料金の節約と言うと、薄暗い廊下や、寒いワークスペースをイメージして、暗い気持ちになってしまう方もいるかもしれません。
オフィスで消費している電力の中には、待機電力というOA機器や家電製品をコンセントにつないでいるだけで生じる電気があることをご存じでしょうか。ここでは、我慢せずに手軽にできるオフィスの待機電力を削減する方法についてご紹介します。

賃貸オフィスで使われる主な電子機器の待機電力

賃貸オフィスや家庭において、電気代の5~6%が待機電力だとも言われています。ここでは、賃貸オフィスでの節電の際に、最も着目したいポイントのひとつである待機電力について解説します。

待機電力の役割

基本的に、電源につながれているOA機器や家電製品は、通電しているだけで待機電力が生じてしまうものです。さらに、機器をスタンバイ状態にすることや、メモリ機能、メンテナンスなどで待機電力が必要になります。
電源を切ってある状態の家電製品やOA機器を、リモコンやスイッチひとつで起動できるのは、そのオフィス機器や家電製品が常に「ON」の指令を受けることができるスタンバイの状態にあるためです。また、予約機能や時計機能がある製品や記録機能がある製品では、常に時計やメモリを作動させておかなければなりません。
他にも、待機電力を使って、その製品に必要なメンテナンスを行っている製品もあります。必要な待機電力と必要のない待機電力を見分けるためには、その機器が待機電力で何をしているのかを知っておく必要があるのです。

給湯室の給湯器や温水洗浄便座

賃貸オフィスの給湯室にある給湯器が、コンセントにつなぐタイプの場合、ガス給湯器であっても待機電力が生じていると考えられます。電源式の給湯器や温水洗浄便座では、すぐに適温のお湯を出すために、湯温や湯量の測定センサーや、水の量を制御するための弁、電子表示パネルなどに通電した状態になっているのです。
さらに、温水洗浄便座では、温水の温度を維持するためだけでなく、リモコンや人感センサーの信号を察知するための待機電力や、便座の温度を一定にするための電力も消費されています。

リモコンで操作するOA機器や家電製品

エアコンやテレビ、リモコンで操作するタイプの照明は、常にリモコンからの信号を察知できるスタンバイ状態にするための待機電力が生じています。
エアコンはリモコンの信号察知だけでなく、待機電力で冷媒と呼ばれる液体の状態を一定にしており、起動時にエアコン本体にかかる負担を最小限に抑えるためのメンテナンスも行っているのです。

電話やネットワークなどの通信機器

電話の子機や携帯電話、ノートパソコンなどの通信機器の端末は、通信があった際に速やかに起動するための待機電力が生じています。これらの機器では、専用の充電器を電源につないだままにしておくと、充電していないときにも無駄な待機電力が生じるのです。
モデムやルーターなどのパソコンネットワーク機器や、ファックスや電話、複合機などの通信機器では起動を早くするためだけでなく、良好で安全な通信環境を維持するためにも待機電力を使っています。

各種充電器

充電器をコンセントにつないだままにして、端末をつないだり外したりしているという人は少なくありません。しかし、充電器の多くは、端末をつないだ際にすぐに電流を確保して充電できるように、わずかではありますが待機電力が生じています。

賃貸オフィスの電気代節約につながる待機電力の削減方法とは?

賃貸オフィスで待機電力を削減して電気代を節約するためには、「次にその機器をいつ使うのか」と「電源を切ることで不具合が生じないか」に着目することが大切です。
ここでは、オフィスの稼働状況やOA機器や家電製品の種類・使用頻度によって異なる、待機電力の削減方法をご紹介します。

待機電力をこまめに削減する!個別スイッチ電源方式

充電器などの待機電力の削減におすすめなのが、個別電源タップを使った個別電源方式です。個別電源タップには、コンセント差込口ごとに電源スイッチがあり、手軽にON/OFFを切り替えるができます。充電器に充電したい端末をつなぐ際にのみスイッチを入れ、充電が終わったら、充電器をコンセントに差し込んだままでもスイッチを切るだけで、待機電力の削減になるのです。
さらに、個別電源タップを使いやすい位置に設置すれば、「ちょっと電源が必要」という際にも使いやすいため、業務の効率化や働きやすさにもつながります。

簡単に必要な電源だけ残して削減する!一括スイッチ電源方式

終業時に待機電力の削減のために電源を切るOA機器や家電製品の電源を決めて、同じ電源タップにまとめておけば、コンセントを抜くだけで、簡単に待機電力の削減ができます。エアコンや通信機器、メモリ機能のあるOA機器を残して、電源を外せるため、機器への負担がかからず、不具合も起きにくい安全な方法です。

メリハリをつけて待機電力を削減する!ブレーカー方式

賃貸オフィスでも、会議室のみに使用しているエリアがある場合、使わないときにそのエリアのブレーカーを落としてしまう方法があります。また、年末年始などの長期休業期間には、オフィス全体のブレーカーを落とすことを検討しても良いかもしれません。ブレーカーを落としておくことで、待機電力の節約になるだけでなく、火災の予防にもつながります。
ただし、オフィス全体のブレーカーを落とす場合には、ブレーカーを落とす前にOA機器や家電製品の状態を確認し、始業の前日には通電して不具合がないかチェックして、スタンバイしておくことが必要です。こうすることで、業務への影響やOA機器、家電製品への負担を最小限に抑えて効果的な待機電力の削減ができます。

待機電力が少ない省エネ機能搭載の機器を導入する

2006年に「エネルギー消費機器の小売事業者等に係る省エネ法」が制定されてから、家電製品の流れが電力を節減できるタイプのものに大きく変わってきました。省エネ達成基準達成率や、エネルギー消費効率を表示するようになったため、メーカーが消費を削減できる製品を開発することに、これまで以上に力を入れたのです。
賃貸オフィスで使っているOA機器や家電製品が2006年以前の製品である場合には、待機電力だけでなく消費電力もコスト増の原因になっている場合があります。新しい機器への入れ替えを検討した方が、結果的に全体のコストカットにつながる場合もあるのです。

電気代削減で大切なことは?従業員に負担をかけすぎないための心がけ

賃貸オフィスで電気代を削減するために、昼休みに照明を落としたり、電気ポットや電子レンジの使用を禁止したりしている方もいるのではないでしょうか。中には冷暖房の設定温度を厳しく決めて、寒さや暑さに耐えて仕事をしているという場合もあるかもしれません。
電気代削減はコストカットに役立ちますが、そのために業務の効率が落ちてしまったり、従業員が我慢を強いられて、やる気が削がれてしまったりしては元も子もありません。賃貸オフィスでの電気代削減の際に気を付けたいこと、大切にしたいことをご紹介します。

我慢しなくていい待機電力の削減から

待機電力の削減は、基本的に我慢する必要はありません。例えば、個別電源方式で待機電力を削減する場合なら、電源タップの準備などの環境整備と、従業員に周知するだけで実践できます。待機電力の削減は誰も我慢しなくてよい、最も手軽で合理的な節電方法だと言えるでしょう。
電源のON/OFFを切り替えることは、従業員にとっても業務のメリハリをつけることにつながるというメリットもあります。

電気代削減は大きなところから手を付ける

従業員ひとり一人が使用している機器の節電も大切ですが、まずは複合機や空調、照明といった消費電力が大きな機器の電力節減から始めると、従業員が「我慢させられた」という気持ちになりにくいものです。
複合機や空調を省エネタイプのものに入れ替えたり、照明をLEDライトに切り替えたりすることで、かなりの節電効果が期待できます。こうした、大きなところでの節電の成果を見せながら、従業員にも協力を求めていくことが、業務効率を下げずに電気代を削減していくポイントです。

機器の使い方を間違っていないか確認

せっかく、省エネ機能が搭載されている最新型のOA機器や家電製品を導入しても、使い方が間違っているとその性能を活かせないことがあります。使用頻度や使用方法によっては、節電のために行っていたことが逆効果になってしまっていることがあるかもしれません。
特にエアコンはフィルターの状況や室外機の周りの環境によって消費電力が大きく変わってきます。
OA機器や家電製品は、取扱説明書や注意事項をしっかり読んで、正しい使い方を理解し、使い方が間違っているところを見つけたら、従業員に伝えるようにすることが大切です。

惰性で行っていることから、削減していく

終業後も電気ポットの電源を入れっぱなしにしていたり、外回りに出る際にパソコン画面をつけたままにしたりしていると、無駄な電気を消費してしまいます。このような、惰性で行っている電気の無駄遣いから削減していくと、従業員は納得して取り組むことができるでしょう。
さらに、業種によっては制服を涼しいものや温かいものに替えたり、クールビズやウォームビズを積極的に導入したりすることで、従業員が「快適」と感じる室温自体を変えてしまうことも効果的です。

今回のまとめ

賃貸オフィスでの消費電力節減のためには、OA機器や家電製品を電源に繋いでいるだけで生じてしまう待機電力の削減が有効です。電気代の5~6%を占める待機電力は、機器をスタンバイ状態にすることや、メモリ機能を維持すること、自動メンテナンス機能などで消費されています。電源タップの工夫やブレーカーなどを活用することで、待機電力をこまめに削減することが可能です。
待機電力の節減から取り組んで、効果的に節電しながら快適な仕事環境を実現してみてはいかがでしょうか。

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