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コラム 2023.03.08

賃貸オフィスでもできる節水方法とは?トイレや洗面台で取り入れたい対策


オフィスには、家庭のように水を多く使う浴室やキッチンはありません。そのため、賃貸オフィスで水道光熱費の削減を考える際に使う場所が限られている節水は、どうしても後回しになりがちです。しかし、水回りが限られているからこそ、節約に取り組みやすいとも考えられます。
賃貸オフィスで最も水を使うのはトイレです。ここでは、トイレでの効果的な節水方法と洗面台や給湯室での節水対策、節水に役立つ便利なアイテムについてご紹介します。

賃貸オフィスのトイレで採用したい節水方法

賃貸オフィスで最も水を使う場所は、何と言ってもトイレです。トイレの数を考えると使用する人の数は多いので、家庭に比べて節水の工夫をすると効果が見込めるでしょう。ここでは、賃貸オフィスのトイレではどのような節水方法があるのかご紹介します。

タンク式トイレ

貯水タンクが付いている「タンク式トイレ」には、便器の後ろにタンクが付いていて配管で便器とつながっている「組み合わせトイレ」と、貯水タンクと便器が一体化した「一体型トイレ」に大別されます。いずれのタイプも便器よりも高い位置に水をため、その高低差を利用して水流を確保する構造です。流水の量を調整することで無理なく節水できます。水流も強すぎず比較的簡単に節水対策を行うことができるトイレです。
タンク式トイレに節水グッズを使うと、節水効果が上がります。例えば、タンクの中のフロート部分(浮き)に被せる節水器具を使うと、流水レバーを操作している間だけ水が流れるようになるのです。ややレバーが重くなり、流れ終わるまでの間レバーを操作し続けなければなりませんが、4割近くもの節水効果が見込めます。
また、トイレを流し終わった後にチョロチョロ流れる無駄な水を止める装置として、節水バルブやゴム弁を使う方法と配管を取り換える方法があります。1回あたり5リットルもの水を節約することができる製品もあるのです。
組み合わせトイレのタンク式トイレの場合は、トイレのタンクに入り込む水で手洗いができますが、不特定多数が使うオフィスでは目的外の使用をすることはあまり良い方法とは言えません。最近では、タンク式トイレの給水タンクの上部が手洗いをする想定で、洗面台のようになっているタンク式トイレもあります。

フラッシュバルブ式のトイレ

大きめの賃貸オフィスビルで多く使われているのが、水道管に直接取り付けられているフラッシュバルブ式トイレです。レバーペダルやボタンを押すことで、ピストンバブルが上下して水を流し、その後、水道管から一定の量の水が流れ込む仕組みなので、何度でも続けて水を流すことができます。
フラッシュバルブ式のトイレは、水量調整ねじで流水を調整して、水圧を落とすことで節水できます。

男子小便器

家庭ではあまりないトイレとして、賃貸オフィスビルには男子小便器が設置されている場合もあります。男子小便器では、流量センサーを調整したり、流量調整弁を操作したりすることで水流量を調整して節水が可能です。

水の流し方を周知

トイレの水を流す際に、大小を使い分けることでも節水ができます。従業員に徹底することは難しいかもしれませんが、トイレに張り紙をしておくなどの工夫をすれば、一定の行動変容は見込めるでしょう。

消音装置の設置

用を足す音を聞かれることを恐れて、使用前にも水を流すという人は少なくありません。その水の使用を抑えるために、「トイレの音消し装置」を設置することは、最も有効な節水方法です。
手をかざすと流水音などが流れ、トイレ使用時の音を打ち消してくれるため、無駄に流水することがなくなります。見込める節水は、5割程度です。

賃貸オフィスの洗面台でできる節水方法

水道の蛇口を開いて1分間放置すると、およそ12リットルの水が流れます。賃貸オフィスのトイレや更衣室に洗面台がある場合や給湯室にシンクがある場合には、流水の勢いを確保したまま、節水するとストレスなく節水できるでしょう。節水するためにすぐに実践できる対策や工夫として、以下の方法があります。

水勢を保ったまま節水するための工夫

洗面台や給湯室の水道口に蛇口用シャワーヘッドをつけることで、流水の勢いはそのままで排出する水量を自動的に減らせます。水に空気を流入させて水の勢いを維持する機能や、水を泡状にして飛び散りにくく洗いやすくする機能など、効率的に水が使えるような工夫で無駄がありません。3割~5割の節水効果があるとされています。

こまめに水を止める

洗面台で手を洗うときも、節水はできます。蛇口やレバーに触ってこまめに水を止めるのは、忘れてしまいがちです。石鹸が蛇口やレバーに付いてしまうのが嫌で出しっぱなしにしたり、手の水気をきってから水を止めようとしたりすることで、タイムロスが生じてしまうこともあります。このような理由から、水を出しっぱなしにして手を洗うという人が少なくありません。
蛇口の前に手を差し出すと自動的に水が流れるセンサー式蛇口を導入すれば、無駄に水が流れることを防げます。蛇口の閉め忘れの心配もありません。
蛇口に触らなくても済むので、感染予防のために手指の清潔を保つことにも役立ちます。

歯磨きの際はコップを使用

賃貸オフィスの洗面台で手洗いに次いで多いのが、歯磨きやうがいです。水を出したまま歯磨きやうがいをすることがないように、各自が自分のコップをもって歯磨きに行くことを習慣づけると良いでしょう。流れる水を手ですくってうがいをするよりも、コップを使う方がスマートで衛生的です。

給湯室の節水対策

給湯室では、ティーセットや湯呑などを洗う際の工夫も、節水につながります。食器を洗うスポンジは、古くなると汚れ落ちが悪くなり不衛生でもありますので、早めに取り換えることが節水にもなるのです。また、汚れたタオルなどを洗面台できれいにしようとすると、かなりの水を使いますので、お皿を拭くクロスや机を拭くダスターなどをこまめに取り換えることが大切です。
洗う食器が多い場合などは、まとめて洗える食器洗浄機を導入することで水の使用量を減らせる場合もありますので、状況に応じて検討してみると良いでしょう。

オフィスコストの削減につながる便利な節水アイテム

賃貸オフィスのコストを削減する際に、電気料金ばかりに注目してしまい、水道料金に着目することはあまり多くないかもしれません。しかし、便利な節水アイテムを導入することで、無理なく水道料金を削減し続けることも可能です。ここでは、ホームセンターなどでも手に入る、節水に役立つ便利アイテムについてご紹介します。

トイレの節水に役立つ便利アイテム

トイレを流すための水を削減できるアイテムには、トイレの水の流れを調節するものと、トイレの水を流す回数を減らすものとがあります。
タンク式トイレの場合には、水の流れを調節する節水アイテムを使うことができます。
タンクの中のフロート部分に装着したり、タンクの下の排水弁に付けて無駄な水を止めたりするアイテムは次のようなものです。
・節水リング
・節水チップ
・節水フロートバルブ
・節水こま・水栓こま
・節水ボールタップセット
・ロータンク排水弁
流水を調整する節水アイテムが使えないフラッシュバルブ式のトイレでも、フラッシュバルブを節水型のものに取り変えるという方法もあります。
また、「トイレの音消し装置」を利用すれば、どんなタイプのトイレでも水を流す回数を半分にすることも可能です。
・電池式タイプ:5,000回~10,000回で電池交換が必要
・ACアダプタタイプ:トイレを使用する人が多い場合に便利

洗面台の節水に役立つ便利アイテム

洗面台では蛇口からの水をシャワー状にすることで、少ない量でも充分な水流を確保することができます。蛇口に後付けできるシャワーヘッドを装着して排出する水量を自動的に減らすアイテムは、次の通りです。
・首振りシャワーヘッド:水流の向きを変えることができて無駄なく水を使うことができるアイテム
・切り替えシャワーヘッド:ストレートとシャワーの水流を使い分けることができるアイテム
・メタリックシャワーヘッド:蛇口と同じ金属素材でできていて目立たないアイテム
水を使う際には、こまめに蛇口を閉めることで節水することができます。特に洗面台では、センサー式蛇口を導入することで節水効果が高いです。
・電池式センサー自動水栓:自動水栓蛇口に水栓ごと取り換えるタイプ
・蛇口直結型後付自動水栓:既存の蛇口に設置できるタイプ

給湯室の節水に役立つ便利アイテム

給湯室のシンクまわりは、とにかく洗い物を手早くできるようにすることが節水のポイントです。
・泡沫水栓・泡沫パイプ:空気をたくさん含ませるタイプのシャワーヘッドで、汚れが落ちやすくなります
・汚れが落ちやすいスポンジや洗剤
・給湯器:冷たい水で洗うのとお湯で洗うのでは、汚れの落ちが違います
・食器洗浄機:来客が多く茶器を洗う機会が多いオフィスでは、手で洗うよりも節水に繋がります

今回のまとめ

賃貸オフィスの水回りは、トイレと洗面台と給湯室の3つです。特に、使用者が多いトイレの節水対策としては、流量の調整のほか、音消しのために水を流さなくてよいように消音機を付けることが効果的です。また、洗面台の蛇口に節水シャワーヘッドを取り付けたり、センサー式自動水栓を導入したりすることもおすすめです。
機器ごと変えなければ設置できないアイテムもありますが、既存のものにプラスして取り付けられるものもあります。洗浄機など使えば、水だけでなく時間も効率的に使えます。節水への投資は、大きな無駄を省く一歩です。必要に応じて、オフィスに合ったものを探してみてください。

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