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コラム 2023.02.06

賃貸オフィスの固定観念が変わる?オフィスらしくないオフィスの利点


最近ではオフィスに対する固定観念が変わり、デザイン性の高いオフィスが増加しています。しかも、自社オフィスだけではなく、賃貸オフィスでも同じように「オフィスらしくないオフィス」が注目を集めるようになっているのです。このようなオフィスに対する考え方の変化には、職場環境に求めるニーズが変わってきたことが関係しています。
ここでは、オフィス開設や移転を検討している企業様に向けて、「オフィスらしくないオフィス」を導入するメリットを解説します。

賃貸オフィスを選ぶ際には機能性とデザイン性の両方をチェック

かつてはオフィスと言えば業務が滞りなくできるように機能性を重視してレイアウトしていくのが主流でした。そのためオフィスには「電子機器を使用するための必要な電源の確保」や「通信環境」、「オフィスで働く人数分のデスクの確保」や「企業内の機密事項が外部に漏れないようにするセキュリティ対策」などを満たしていれば良いと考えられていたのです。機能を重視したオフィスは「無機質な空間」になりやすく、「無駄な装飾が無い」「置いているのはデスクやOA機器だけ」といったイメージを与えるオフィスがあふれていました。
しかし、最近では働き方の多様化やインターネットの普及によって、今までのように「仕事=オフィス」ではなくなりつつあります。そこで、オフィスに「プラスアルファ」の価値が求められるようになったのです。

快適さの高いオフィスが求められている

かつてのように一日中オフィスで過ごすことはなくなったとしても、やはりオフィスには必要な時には行かなくてはなりません。また、企業のブランディングの必要性が高まったことから、オフィスのデザインなども注目されるようになりました。そこで、オフィスに「機能性を兼ね備えた快適」が求められるようになったのです。
「快適さ」を高める方法の一つに「おしゃれな空間=デザイン性」が挙げられます。無機質なオフィスよりも、おしゃれなオフィスの方が長時間快適に過せる空間となるからです。
例えば、自然光や植物、窓などを活かした「バイオフィリックデザイン」を取り入れると、従業員の幸福度やモチベーションが上がる効果が期待できます。これらは効率や生産性の向上にも寄与します。また、来客に勧めるソファなどにデザイン性の高いおしゃれなものを選べば、自社のイメージがアップするでしょう。
このような理由から、機能性とデザイン性が求められるようになっているのです。

従業員のエンゲージメントを高める

もう一つの理由は、企業が「従業員のエンゲージメント」を高めることに注目するようになったことです。エンゲージメントとは、「愛社精神」を指します。
快適で働きやすいオフィスデザインを取り入れる企業は、それだけ従業員を大切にしているということの現れです。そのような企業の姿勢は従業員に対するインナーブランディングにもつながり、従業員が「この会社で働き続けたい」「自社へもっと貢献したい」などの意欲をかきたてるでしょう。具体的には、従業員のモチベーションがアップし、集中して業務に取り組むことができるため業務効率が上がります。また、働きやすい環境が整うため従業員にとっても仕事にやりがいを感じ、自主性が高まるでしょう。部署やチームの垣根を超えたコミュニケーションが活発化し、社内の雰囲気が良くなる効果や新たなアイデア創出などの効果も期待できるのです。
さらに、エンゲージメントの高い企業は、定着率も高い傾向にあります。従業員がその企業に属していることを誇りに思い、仕事に対してもやりがいを感じるからです。人材確保や人材育成の面においても良い効果となりえます。

デザイン性重視で賃貸オフィスを選ぶなら機能性はどこまで妥協すべきか

オフィスにデザイン性を取り入れることで業務効率のアップや帰属意識が高まる効果があることは先ほどお話しましたが、やはりオフィスはあくまでも仕事をする場所です。そのため、デザイン性が高く、おしゃれでオフィスっぽくないオフィスであったとしても、オフィスとしての最低限の機能は備えていなければいけません。機能性とデザイン性のバランスはどのように考えたら良いのでしょうか。

機能性をどこまで妥協すべきか?

オフィスは業務を行う場所であるため、最低限度の機能は備えていなければなりません。特に、デスクやオフィス家具のレイアウトや動線は、業務効率に影響を与えるためデザイン性よりも機能性を重視すべきです。しかし、場所によってはデザイン性を優先した方が良いこともあります。
例えば、来客との商談に使用する会議室や企業の顔とも言える受付には、ブランディング効果を高めるために、デザイン性の高いレイアウトや家具を使うなどといったことです。また、リフレッシュを目的とした休憩室や、コミュニケーションが行われるミーティングルームなどは、デザイン性を重視するとそれぞれの効果が高まります。おしゃれで快適な休憩室は従業員のリフレッシュ効果を高めますし、リラックスした従業員は意見やアイデアを話しやすくするからです。

理想的なレイアウト

オフィスでのデスクの位置やスペースの使い方は、仕事の効率を左右する大きなポイントです。機能的を損なわずにデザイン性を高めるオフィスレイアウトには、4つのポイントがあります。

適度な間

狭い空間にデスクがたくさん並んでいるようなオフィスでは従業員の快適指数が下がり、モチベーションの低下に繋がります。デスクやミーティングを行うスペースと何もない空間には適度な間を空けることが望ましいでしょう。理想的な割合は、ワークスペースが30%、何もないスペースが70%と言われています。

業務に向いているデスク配置

デスク配置には、同じ部署の従業員同士が向かい合う「対面式」や、背中を向けあう「背面式」、学校のように同じ方向を向く「スクール式」、1人で独立した空間を持てる「ブース式」等様々です。業務に向いているデスク配置は異なりますが、1つの執務室内に複数の配置を取り入れる方法があります。従業員は作業によって最適な配置を選べますし、訪問者には自由度の高い企業というイメージを与えられるのです。

シンプルかつおしゃれな動線

デザイン性にこだわるあまり、動きにくいのでは意味がありません。機能的なオフィスレイアウトは必ず動線が意識されています。動線を考える際にはメインルートとサブルートを考慮して、できるだけシンプルな動線を心がけてください。おしゃれなガラスパーティションやシェルフ、観葉植物などで動線へ誘導すれば、無機質な印象も和らぎます。

固定観念が変わるようなオフィスらしくないオフィスの参考事例

「オフィスらしくないオフィス」を作りたくても、どのようにすれば良いのかイメージが思いつかないという声も聞かれます。ここでは、賃貸オフィスを「オフィスらしくないオフィス」に仕上げる簡単な方法について、参考事例を交えながら具体的に見ていきましょう。

オフィスをカフェ風にする

カフェは、おしゃれで穏やかな雰囲気でありながら、開放感が高いのが特徴です。そのため、以前から特定のオフィスを持たない「ノマドワーカー」などが、カフェで仕事をしていました。
オフィスをカフェ風にするのであれば、オープンスペースを設けましょう。執務室の一角にスツールだけを置いたスペースを作るだけでもかまいません。
開放されたスペースはリラックスを促し、従業員同士が気軽に話しやすい雰囲気を作ります。業務に関する会話から、何気ない会話をすることでコミュニケーションが活発になり、部署を超えて交流するきっかけにもなり得るのです。実際に、Googleは部署を超えてのコミュニケーションを促進した結果、イノベーションを創造しています。

カウンターを設置する

設置するスペースの理由からカフェ風のオフィスにできない場合は、カウンターを設置することをおすすめします。窓の近くに設置してちょっとしたリラックススペースにすることもできますし、オフィスの中心に置くとオープン会議用のスペースとして活用できるのです。話題の書籍やおしゃれな小物などを置いておくと、利用者同士の話のきっかけを提供できます。

休憩室を充実させる

業務上ワークスペースのレイアウトを変えることができない場合は、休憩室を充実させるのも良い方法です。休憩室は従業員が休息をして、リフレッシュするためにも大切なスペースです。仕事で行き詰った時に、社内に気分転換できるスペースがあると、従業員の集中力やモチベーションを維持できます。
デザイン性にそこまでこだわる必要はなく、従業員がゆったりと過ごせる環境を整えることが大切です。例えば、コーヒーサーバーやウォーターサーバー、大きめのソファなどを設置すると良いでしょう。あるいは話題の本や雑誌などを置いた本棚も、気分転換に役立ちます。
休憩室を運用する際の注意点は、先に全従業員の意見や希望を聞くことです。実際に使うのは従業員なので、できるだけ希望に沿う必要があります。上層部だけで休憩室に取り入れる設備などを決めても、ニーズに合わなければ使われなくなっていくからです。

鉢植えや観葉植物を設置する

鉢植えや観葉植物をたくさん設置してグリーンの多いオフィスにするのもおすすめです。観葉植物には集中力アップやストレス軽減、リフレッシュ等の心理的効果が期待できますし、空気を清浄する役割も果たします。
ただ、「観葉植物のお手入れが面倒だ」「害虫が寄ってくるのは困る」等の理由から観葉植物に難色を示す企業も少なくありません。そこで便利なのがフェイクグリーンです。お手入れや害虫の心配が一切無く、最近のフェイクグリーンは一見本物と見分けがつかないほど品質が高まっています。サイズの大きい観葉植物ほど高額となりますが、レンタルやリースなどであれば、毎月リーズナブルな料金で設置が可能です。

今回のまとめ

かつては、デザイン性の高いおしゃれなオフィスは多くありませんでした。しかし、近年はオフィスの過ごしやすさや働きやすさを求める従業員や、ブランディングや従業員エンゲージメントを重視する企業が増え、オフィスに対する意識が変わりつつあります。そのため、機能性とデザイン性の両方を兼ね備えた賃貸オフィスの需要が高まってきたのです。オフィスの併合や転居などを控えているのであれば、これを機にデザインを一新しておしゃれなオフィスに仕上げてみてはいかがでしょうか。

名古屋に本社を構えるオフィッコスは、オフィスや店舗などの賃貸仲介を専門に扱っている企業でございます。2012年の設立以来、多くのお客様からご利用いただき、ご希望に沿える物件をご案内できるよう、日々情報収集に努めております。常時50,000件以上の物件情報を有しており、ホームページに掲載していない情報も多数ございますので、オフィス・店舗の開設や移転を検討されている事業者さまは、まずは一度お気軽にお問い合わせください。

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