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コラム 2023.03.06

賃貸オフィスの床が与える影響とは?色やデザインによる印象の違い


オフィスの印象や雰囲気は床によって大きく変わります。以前はグレーやライトブルーなどの無難な色が選ばれるのが一般的でしたが、最近では色や素材を選べるなど、様々なデザインの選択肢が増えてきました。壁やインテリアにこだわるように、床はオフィスのイメージを左右する重要な役割を果たしているとして、慎重に検討したいアイテムの一つとなっています。
しかし、選択肢が増えたことによって、最適な床材を選ぶのに迷っている方も多いのではないのでしょうか。オフィスの床に使用される色や素材によって、どのように空間の印象が変わり、働きやすい環境に繋がるのかという点も気になるところです。
ここでは、オフィスの床について、その色やデザインによる印象の違いや与える影響について詳しくご紹介します。

賃貸オフィスの床がもたらす影響や役割とは?

オフィスの空間を構成するひとつとして、床は重要な役割を果たしています。壁と同じようにオフィス内で占める面積の割合が大きく、訪れた人が持つイメージやオフィス内で働く従業員の作業環境にも大きな影響を与えます。
オフィスの床材はカーペット敷きが一般的でしたが、近年では働き方の多様化や企業ブランディングなどから、デザイン性を兼ね備えた床材を導入する企業が増えてきました。
様々な素材がありますが、使用するフロアによって適した素材は違います。フロアの使用目的によって床の素材を変えることで、使いやすいオフィス空間が実現するでしょう。

タイルカーペット

タイルカーペットは実用性の良さから、多くのオフィスで導入されています。
オフィス用は裏面がPVCで作られており、専用ボンドを使用してOAフロアやモルタル床等に直接貼ることができ、簡単に剥がすことが可能です。防音効果に優れているので、人の行き来が多い作業スペースに使用することで、足音や物音の騒音防止になります。また、静電や防汚機能があり耐久性が高い点がメリット。一般的なサイズは40~50㎝の正方形であり、様々な色を組み合わせることによって、企業に合わせたオリジナルの雰囲気を作り上げることが可能です。

天然素材

大理石や木など天然素材を生かした床材は、来客が訪れるスペースなどで多く使われています。高級感があり、硬く丈夫な素材が多いため歩きやすい点が特徴です。木材を使用したフローリング材は、木の暖かみを感じることができるため、リフレッシュスペースに取り入れる企業が少なくありません。
最近ではオフィスのリビング化がトレンドになり、通常の執務スペースでの導入も増えてきました。配線機能を有する空間では、OAフロアのように配線を床下に隠すことができないため適していません。
大理石の床材は、高級感と光沢感があるのが特徴です。模様や光沢があるため、ホコリやゴミが目立ちにくいというメリットがあります。ただし、タイルカーペットなどの床材よりコストが高く、メンテナンスの手間がかかる点はデメリットです。

ビニルタイプ

ビニルタイプの床材は、天然素材の床材よりも安価で施工が簡単なことが特徴です。木目調や石目調などデザインも豊富で、ワックスがけが不要なメンテナンス性の高い製品もでていることから使用する企業が増えています。

OAフロアの導入

OA機器を多く使用するフロアでは、OAフロアの導入がおすすめです。OAフロアとは、電話やネットワーク回線などの配線を通す空間がある2重構造の床のことであり、配線部分を床下に隠すことで、スッキリとしたフロアが実現できます。配線を減らすことは簡単にできませんが、配線の多いフロアをOAフロアに変更することで、働きやすいオフィスにすることが可能です。

賃貸オフィスの雰囲気に合った床色・デザインによるメリット

どの空間も、何色の床にするかによって雰囲気は大きく変わります。「明るく開放的にしたい」「落ち着いた雰囲気の応接室にしたい」といったように部屋のイメージが決まっている場合は、床の色にこだわると良いでしょう。
ここでは、それぞれの色が持つ、オフィスに与えるイメージや視覚効果についてご紹介します。

寒色系

ブルーやホワイトなどの寒色系の色彩は、オフィスに清潔なイメージを与えることが可能です。ブルー系の色は、オフィスで働く従業員に冷静さや集中力を高める効果が期待できます。ホワイトの床は空間を広げ、広々とした奥行きのある印象を与えることができ、視覚的な開放感を作り上げることが可能です。
寒色系の色は副交感神経に作用することで、興奮を抑え落ち着きを与える効果が期待できるとされています。そのため、特に集中した作業が必要なスペースや、講習などで利用する学習スペースなどに用いることで、さらなる効果が見込めるでしょう。

暖色系

赤やオレンジなどの暖色系の色をオフィスの床に取り入れることで、雰囲気のアクセントになります。特に赤色は、活力や刺激、情熱をイメージする色。集中力のアップや気分を前向きにする効果があるため、クリエイティブな業務を行うミーティングスペースや、コミュニケーションフロアなどへの導入がおすすめです。
オレンジは、親しみや元気など明るい印象を与える色です。緊張を和らげ、気分をリフレッシュさせる効果があります。

アース系

茶色や緑色のアース系を取り入れることで、リフレッシュ効果が期待できます。快適なオフィス環境を作るために、アースカラーを様々な場所に取り入れている企業も少なくありません。特に、ミーティングスペースやリフレッシュスペースなど、人が多く集まる共有施設に使用することで、社員同士のコミュニケーションの活性化も期待できるでしょう。

賃貸オフィスの空間ごとに適したおすすめの床色

色が人に与える心理的効果を加味した上で、ワークシーンや空間用途に合わせた床材を選ぶのがおすすめです。
オフィス空間には、執務スペース、来客スペース、ミーティングスペースなど、場所によって使われる目的が異なります。用途に合わせて素材や色を変えると、メリハリが付けられるでしょう。ここでは、空間ごとに適した床色をご紹介します。

執務スペース

デスクワークが中心となる部署には、グリーンや茶系の落ち着いた色がおすすめです。グリーンには、リラックス効果があると同時に目の疲れを癒す効果があります。また、PC作業で目を酷使する空間にはアースカラーも向いているでしょう。
ブルー系の床色は、集中力や冷静な判断力が高まる効果があります。グレー系の照明の光を吸収するため、作業をしている人の集中力を高める効果も期待できます。

ミーティングスペース

意見交換やアイデア出しが行われる空間には、赤や黄色、オレンジといったビビットカラーがおすすめです。赤や黄色は独創的なアイデアを生み出す効果があります。副交感神経を刺激し、活動的にさせる効果があるため活発な意見交換の場に有効。全面を赤や黄色にしてしまうと刺激が強すぎて目が疲れてしまうため、デザインのワンポイントに取り入れると良いでしょう。

リラックススペース

食事をしたり気分転換をしたりするリラックススペースには、アースカラーがおすすめです。木々をイメージさせるグリーンや、土をイメージするブラウンなど自然に近い色を取り入れるのがポイント。執務スペースの床がグリーン系の場合はオレンジなどの明るい色に、茶系の場合はグリーン系にするなど、作業スペースとは違う配色にしましょう。メリハリをつけることで、業務効率アップが期待できます。

応接室

来客対応を行う応接室は、会社のイメージを左右する場所。そのため、清潔感や高級感が演出できるよう、シンプルなホワイトや、黒系でスタイリッシュにまとめると良いでしょう。奇抜なデザインよりも、シンプルで上品なものが好まれる傾向にあります。

エントランス

エントランスは、企業の顔ですので、来訪者の第一印象になるスペースとして清潔感が保てる床にするのがおすすめです。企業イメージに合わせたカラーや、ブランドロゴなどを取り入れたデザインを導入するのも一つの方法です。

床材でのゾーニング

近年注目を集めているのが、床のデザインによるゾーニングです。
同じ素材の床材でも、色や形を変えることで視覚的なゾーニングが可能。間仕切りやパーテーションで区切ることなく、広いスペースでいくつもの空間分けができる点がメリットです。

メンテナンスしやすいものを選ぶ

床材は素材によってメンテナンス方法が異なります。ホコリがたまりやすい素材なら、日々の掃除機がけが欠かせません。
天然素材の床材は、定期的な乾拭きや素材に合わせた洗剤洗浄が必要です。一方、ワックスコーティングされてビニルタイプなら、簡単な拭き掃除程度で済みます。メンテナンスの方法や負担などで、床材を選ぶと良いでしょう。

賃貸物件の原状回復を考慮

賃貸オフィスの場合、原状回復が可能な床材にする必要があります。契約内容にもよりますが、床も退去する際には入居時の状態に戻さなければなりません。そのため、剥がしにくい床材を使用したり、床の構造を複雑にしたりすると工事費用がかさむ可能性があります。
綺麗に剥がせる、あるいは床に置くだけの床材もあるので、原状回復を考慮した上で床材を選ぶことをおすすめします。

今回のまとめ

床の素材や色によって、オフィスの印象は驚くほど変わります。オフィスで働く人はもちろん、訪問する人に与える影響も大きいので、床材は慎重に選ばなければなりません。家具や壁と同じように、ぜひこだわってみることをおすすめします。
色が与える心理的影響や素材によっても空間のイメージは変化します。そういった要素を総合的に考慮した上で、最適なオフィス環境の構築を目指してみてはいかがでしょうか。

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