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コラム 2022.11.02

安心安全の職場にするために!賃貸オフィスでの机や電話などのオフィス用品の除菌方法の知識


人の出入りや共有物が多いことから、感染症が広まりやすいと言われる賃貸オフィス。適切な対策を講じなければ、社員の一斉感染による業務停止にも陥りかねません。机や電話などのオフィス用品の除菌は、有効な感染症対策として知られています。
今回は、共有デスクの感染リスク、そしてオフィス用品の効果的な除菌方法をご紹介しますので、安心安全な職場を実現するためにぜひ参考にしてください。

賃貸オフィスで共有するデスクに潜んでいる感染リスクとは

賃貸オフィスで共有するデスクには、見た目からは感じられない意外な感染リスクが潜んでいます。オフィスにおける主な感染経路と共に、共有デスクの感染リスクを見てみましょう。

オフィスにおける主な感染経路

オフィスにおける主な感染経路は、以下の2つです。

飛沫感染

感染者が咳やくしゃみで飛ばしたウイルスを吸いこみ、感染するという経路です。1~2mの距離を保てば、飛沫感染はある程度避けられます。

接触感染

お互いが触れる物を介して、接触により感染するという経路です。オフィスにおける接触感染源としては、以下のような物が考えられます。
・ドアノブ
・受付カウンター
・電話機のボタンや受話器
・複合機のタッチパネル
・デスク
・パソコンと周辺機器
接触感染は、感染原因の50~80%を占めるといわれています。接触感染を防止すれば、オフィスでの感染確率を大幅に下げられるでしょう。

共用デスクは接触感染の温床

一見清潔に感じられるデスクは、他の箇所ほど頻繁に掃除されません。しかし、外から帰ってきてそのまま仕事をしたり、飲食しながら仕事をしたりといった行動の積み重ねで、汚れは確実に蓄積されています。
アリゾナ大学と殺菌シート製造会社の研究によれば、デスクの表面に繁殖する細菌はトイレの便座の400倍。共有デスクはさらに多くの人が使う分、汚れている可能性が高いと言えます。そのまま放置すれば、接触感染の温床にもなりかねません。適切な方法で除菌をし、接触感染のリスクを下げる必要があるのです。

賃貸オフィスのデスクを除菌するなら素材へのダメージが少ない次亜塩素酸消毒液がおすすめ

賃貸オフィスのデスクの除菌には、アクリルにも使用できる次亜塩素酸消毒液がおすすめです。

次亜塩素酸消毒液とは?

次亜塩素酸消毒液とは、次亜塩素酸が溶け込んだ酸性の消毒液です。感染症の拡大を受けて、アルコール消毒液の代わりとして注目されるようになりました。

次亜塩素酸消毒液の除菌作用

次亜塩素酸消毒液は、細菌・ウイルスの内部組織にまで入り込み、強力な酸化作用で無力化します。デスクなどの除菌に利用する際は、有効塩素濃度80ppm以上の消毒液を使用してください。

次亜塩素酸消毒液が効く細菌・ウイルス

次亜塩素酸消毒液は、以下のような細菌・ウイルスに効力を発揮します。
・黄色ブドウ球菌
・腸管出血性大腸菌
・緑膿菌
・サルモネラ菌
・腸炎ビブリオ菌
・ノロウイルス
・インフルエンザウイルス
・結核菌
・セレウス菌など

次亜塩素酸消毒液のメリット

次亜塩素酸消毒液には、以下のような3つのメリットがあります。

アクリルにも使用できる

デスクを消毒する際は、デスクの素材にダメージを与えない消毒液を選ばなければなりません。例えば、デスクマットによく使われるアクリルは、アルコール消毒液によりヒビ・白濁を起こすことが知られています。
次亜塩素酸消毒液は、デスク表面材としてよく使われるメラミン化粧板・ポリ合板にも、問題なく使用できるのです。さらに、アクリルに対しても、アルコールのような劣化を引き起こしません。

ノンエンペロープウイルスにも効果がある

ウイルスには、エンペロープウイルス・ノンエンペロープウイルスの2種類があります。アルコール消毒液はエンペロープウイルスに効果的ですが、ノンエンペロープウイルスにはあまり効きません。一方、次亜塩素酸消毒液は、エンペロープウイルス・ノンエンペロープウイルス、どちらにも効果を発揮します。
次亜塩素酸消毒液を使用すれば、ノロウイルスやロタウイルスといった、ノンエンペロープウイルスも効果的に除菌できるのです。

次亜塩素酸ナトリウム液より扱いやすい

次亜塩素酸消毒液の上記2つのメリットは、ハイターなどの漂白剤を希釈して作る「次亜塩素酸ナトリウム液」にも当てはまります。しかし、次亜塩素酸ナトリウム液は、酸性タイプのクリーナーと混ざって有毒ガスを発生させる恐れがあるうえ、触ると火傷のような症状を引き起こしてしまいますので、扱いにくくオフィスの除菌には向いていません。
一方、次亜塩素酸消毒液は、触ってもほとんど影響がなく、オフィスの消毒にも気軽に使用できます。

次亜塩素酸消毒液の注意点

次亜塩素酸消毒液の注意点は、以下の2つです。

なるべく皮膚につかないようにする

次亜塩素酸は有機物に触れると水になる性質を持っており、人体に対してそれほど害がないといわれています。しかし、消毒に使用される濃度の次亜塩素酸について、安全性は明らかになっていません。厚生労働省も、一般家庭やオフィスでの使用は、物の消毒に限定するよう呼び掛けています。
神経質になる必要はありませんが、直接皮膚につかないよう、手袋などを使用するのが望ましいでしょう。

日光を避けて保存する

次亜塩素酸は、紫外線を受けると分解される性質を持っています。保存の際は日光を避け、それほど高温にならない場所を選んでください。

次亜塩素酸消毒液を使用した消毒方法

次亜塩素酸消毒液を使用した消毒方法は、以下の通りです。

1、目に見える汚れを落とす

次亜塩素酸消毒液は有機物に弱いため、汚れが残っていると上手く除菌作用を発揮できません。目に見える汚れは、次亜塩素酸消毒液の使用前にあらかじめ落としておきましょう。

2、デスクなどに対して十分な量を使用する

次亜塩素酸消毒液の量が不足していると、充分な除菌作用が発揮されません。製品の用法・用量に則って、必要な量を使用してください。

3、清潔な布などで拭き取る

次亜塩素酸は人体に優しいといわれていますが、消毒に使用される濃度のものの安全性は明らかになっていません。20秒程度待ってから、清潔な布や紙で綺麗に拭き取ってください。

手に直接触れる賃貸オフィスの電話はアルコール消毒液で除菌する

賃貸オフィスの電話の除菌には、アルコール消毒液がおすすめです。アルコール消毒液は手指消毒にも利用されており、電話など直接触れる物にも安心して使用できます。

アルコール消毒液とは?

アルコール消毒液とは、エタノールや界面活性剤などを配合した消毒液です。手指消毒にも使われるため、グリセリンや乳酸ナトリウムなどの手指保護剤が含まれていることも少なくありません。

アルコール消毒液の除菌作用

アルコール消毒液は、以下の3つの作用により細菌・ウイルスを無力化します。
・細菌・ウイルスの細胞膜を溶かし、穴を開ける
・細菌・ウイルスのタンパク質を変化させ、破壊する
・揮発時の乾燥により細菌・ウイルスの繁殖しにくい環境を作る
電話などの除菌に利用する際は、エタノールの濃度が70~95%程度の消毒液を使用してください。濃度の高い消毒液が手に入らない場合は、60%以上の物でも一定の効果が期待できます。

アルコール消毒液が効く細菌・ウイルス

アルコール消毒液は、以下のような細菌・ウイルスに効力を発揮します。
・インフルエンザウイルス
・コロナウイルス
・ヘルペスウイルス
・風疹ウイルスなど

アルコール消毒液のメリット

アルコール消毒液は、手指消毒を目的としてこれまでも頻繁に使用されてきました。厚生労働省も手指消毒の手段として推奨しており、手に触れる電話などにも安心して使用できます。除菌作業中に多少触ってしまっても、神経質に気にする必要はありません。

アルコール消毒液の注意点

アルコール消毒液の注意点は、以下の4つです。

必要以上に触らないようにする

アルコール消毒は手指消毒の手段として推奨されていますが、決して肌に優しいわけではありません。アルコール消毒を使いすぎると乾燥が進み、ひびやあかぎれ、手湿疹などにも繋がります。除菌作業中も、必要以上に触らないように注意してください。

火の元に近づかないようにする

アルコール消毒液は引火性があるため、火の近くを避ける必要があります。火の元での使用を避けるのはもちろん、保管場所も火気のないところを選びましょう。

アクリルへの使用は避ける

アクリルはアルコールに弱く、触れると白濁やひび割れを起こす可能性があります。デスク上のアクリルマットなどに付かないよう、注意しながら除菌作業を進めてください。
ただし、デスクの天板としてよく使われるポリ合板・メラミン化粧板は、アルコール消毒でもほとんどダメージを受けません。アクリルマットが敷かれていないデスクについては、電話など周辺機器と併せての除菌も可能です。

ノンエンペロープウイルスには効果が低い

ノンエンペロープウイルスはタンパク質で外側を固めており、アルコール消毒では効果的に無力化できません。ノロウイルスやロタウイルスなど、ノンエンペロープウイルスの除菌が目的ならば、次亜塩素酸消毒液や次亜塩素酸ナトリウム液を使用してください。

アルコール消毒液を使用した消毒方法

アルコール消毒液を使用した消毒方法は、以下の通りです。

1、電話などに充分な量を吹き付ける

製品の用法・用量に則って、必要な量を吹き付けます。目や口に入らないよう、ご注意ください。

2、清潔な布などで全面に塗り広げる

ただ吹き付けただけでは、全面の除菌にはなりません。清潔な布や紙で全面に塗り広げ、電話などを万遍なく除菌しましょう。

3、乾燥するまで待つ

アルコール消毒液の量は、乾くまで20秒程度かかるのが理想的です。あまりに早く乾いてしまう場合は、吹き付ける量を増やしてください。

今回のまとめ

賃貸オフィスで共有するデスクには、トイレの便座の400倍もの細菌が繁殖しています。適切に除菌しなければ、接触感染の温床にもなりかねません。デスクの除菌には素材を損なわない次亜塩素酸消毒液、電話の除菌には手指にも使えるアルコール消毒液の使用が、それぞれおすすめです。
次亜塩素酸消毒液はノンエンペロープウイルスにも効果があり、デスク上のアクリルマットにもダメージを与えません。また、アルコール消毒液は手指の消毒手段としても推奨されており、手で直接触れる電話などにも安心して使用できます。場所や特徴に合わせて消毒液を使い分け、安心安全なオフィス環境を目指しましょう。

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