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コラム 2022.08.09

工事内容ごとの内訳とは?オフィス・事務所のコンセント増設にかかる費用相場


オフィスや事務所のコンセント増設を行うには資格保有者の作業が必要です。社内に電気工事士が在籍していない場合は、専門業者へ工事を依頼しなければいけません。
この増設工事の費用は作業内容によって相場は変わります。数千円で対応できるケースもあれば、数万円かかるケースもあるのです。今回は、事務所のコンセント増設にかかる費用相場を解説します。

オフィス・事務所のコンセント増設で必要になる費用相場

オフィスや事務所における増設工事には、「差し込み口を増やす」「電圧を変える」「新設する」などの作業内容が挙げられます。ここでは、作業ごとの相場について見ていきましょう。

既存コンセント内の本数追加

既に設置されているコンセントを活用し、差し込める本数を追加する工事です。
費用目安はオフィスなら数千円から1万円ほどで、コンセントやブレーカーを追加する作業が必要ないため、安価な傾向にあります。
ただし、一つのコンセントから電力供給を増やすため、大きな電力を使用する機器の設置が目的の場合、供給過多でブレーカーが落ちないように注意が必要です。電力を利用したい機器を追加しても、トータルの使用電力が問題ない場合に費用を抑えられる増設方法と言えます。

電圧の変更

既存のコンセントをそのまま活用し、使用できる電力量を増加させる方法です。費用目安は1万円〜3万円前後となります。
日本の一般家庭は100Vが中心で、電化製品も多くが100Vに対応する機器として販売されているため、変更するケースは多くありません。しかし、以下のような設備を社内へ導入する場合は200Vが必要となるでしょう。
・海外仕様の機器
・大型電気ストーブ
・業務用空調機
・業務用電子レンジ
電圧変更は他の工事方法での代用が不可能と言えます。また、電圧を変更するため、ただコンセントを追加するよりも費用はかかります。

新規コンセントの増設

既存コンセントの差し込み口を増やすのではなく、設置されていない部分へ新たにコンセントを追加するケースです。数万円、安くても2万円程度からの費用が相場となります。
見た目的にはただプラグを差し込める場所が増えるだけですが、内部的には以下の2通りがあります。
・既存コンセントから配分する
・分電盤から新規で配分する
上記一つ目の工事では既存のコンセントを活用するため費用は抑えられますが、累計の使用電力は増えません。一方、分電盤から新規に配分する場合は新たにブレーカーを設置するため、使用できる電力の量は増加するものの費用が大きくなります。
現時点で電力に余裕があるのか無いのかを調査した上で、工事内容を検討することを推奨します。

フロアコンセント

コンセントと聞いてイメージするのは壁に設置されている差し込み口ですが、フロアコンセントは床に穴を開けて埋め込むタイプです。使用する時は蓋を開ける、引き出す、ポップアップさせるなどの操作を行います。場所を選ばずに設置しやすいのですが、費用が高くなりがちで、目安は数万円です。
フロアコンセントは、壁から機器の場所へケーブルを延長させる必要がないため、従業員や機器の転倒を防止することができるだけでなく、オフィス内をスッキリとさせられるのが特徴です。従業員数が多い場合や重要な機器を扱っている場合に向いています

費用の内訳

コンセント増設にかかる費用は状況や業者によって異なりますが、あまりにも高いと感じたときには、必ず見積もりの詳細を確認してください。曖昧な表記になっていないか、一つの項目だけ突出していないかといった点がチェック項目です。ここでは、工事費用の内訳を解説します。

人件費

工事するスタッフを派遣する費用です。電圧規模に応じて第2種電気工事士または第1種電気工事士が必要となる作業のため、あまり節約できる費用ではありません。

壁紙、天井工事

コンセント増設にあたって壁紙や天井工事が必要となる場合にかかる費用です。壁紙を壁一面に貼っている場合、基本的にすべて壁紙を張り替える必要があるので費用が大きくなります。
既存コンセントに差し込み口を追加するだけなら一般的に天井工事は必要ありません。ただし壁紙は張り替えることになるでしょう。

電源作業

電源を取り替える作業にかかる費用です。差込口の追加だけなら費用は大きくなりませんが、電圧を変更するなど大掛かりな工事が必要な場合には費用が高くなります。

配線作業

配線を新たに設置する必要がある場合にかかる費用です。差し込み口を追加するだけなら基本的に配線作業はほとんど必要ありません。

運搬費用

工事に必要な一式を運搬する費用です。工事を依頼する企業が工事現場から遠いほど費用が高くなります。

オフィス・事務所のコンセント増設で費用が高くなってしまう事例

オフィス・事務所のコンセント増設では、高額工事が避けられないケースも少なくありません。ここでは、コンセント増設の工事で費用が高くなるケースを解説します。

専用配線や新規ブレーカーが必要となるケース

差込口を増やすだけでなく新規のコンセントを設置するケースです。特に内部で新たな配線が必要となると、費用が高くなります。単純に場所の問題からコンセントを増設したい場合よりも、電力が不足していて増設したい場合には費用がかかると考えておくべきです。
特に下記の場合には、電力を大きく必要とすることが想定されます。
・ガスや石油で稼働していた機器を電力に変える
・ひとつのオフィスをふたつに分ける
・多くの人員を増加するために設備を増やす

電圧の高いコンセントの増設

一般家庭で使われる100Vではなく、200Vが必要となる場合にも費用が増大します。場合によっては、100Vの倍以上の費用がかかることもあるのです。
コンセント増設に合わせて使用する機器も検討している場合、問題がなければ高い電圧を必要としない機器を使用する選択もあります。

作業人数が多い

作業する人員が増えればそれだけ人件費も高くなります。既存オフィスにおいて1箇所だけコンセントを追加するシーンなら1〜2人での作業で済むため、費用はさほど高くはなりません。しかし、オフィス自体の規模を拡大するなどの理由で複数箇所に増設する場合は、その分作業員が増えて費用が高額になるのです。

高圧電力の施設

600Vを超える高圧電力施設は、600V以下の低圧電力施設よりも費用が高くなります。高圧電力施設は第2種電気工事士では作業できず、上位資格の第1種電気工事士が必要になるからです。

他の取り付け作業が発生する

分電盤から新規にブレーカーを設置するだけでなく、他の電気設備の取り付けなどが必要になって総費用が高くなるケースです。例えば、「太陽光発電のシステムを導入する」「自宅兼事務所でオール電化の設備にする」といったケースが挙げられます。

外に設置する

現在室内だけに設置されているコンセントに加えて、屋外に設置する場合も費用が高くなります。屋外への設置工事では、ブレーカーや新規の配線が必要となるためです。さらに、外につけるとなると雨や風にさらされてしまうため、カバー設置など保護目的の工事も必要になります。
室内ではなく外に工事が必要なケースの例は下記の通りです。
・オフィスの外をライトアップしたい
・防犯カメラを設置したい
・外に電光掲示板を設置したい
・オフィス外の草刈り機用に電力がほしい

水回りに増設する

外に増設するケースほどではありませんが、水回りにコンセントを増設する場合にも費用が高くなります。水回りは差込口やケーブルが劣化するのを防がなければいけないので、防水加工を施す必要があるためです。例えば、給湯室やトイレ、シャワー室などのコンセント増設が該当します。

複数回に渡って工事する

当然ながら2つの増設を1回の工事で済ますよりも、1つの増設工事を2回実施するほうが費用はかかります。
しかし、一度必要に応じて増設工事したものの、しばらくするとまだ不足していたというケースはありがちです。増設する際には一度必要な機器と既存コンセントの位置をきちんと把握して、配線図面を作製すると何度も工事する失敗を防げます。
また、増設時にはギリギリの数で考えるのではなく、将来また機器が増えても対応できるように余裕をもった数を検討してください。

コンセント増設にかかる手間と費用を抑えられるアクセントクロスとは?

コンセントを増設する際、壁紙にアクセントクロスを採用すれば費用を抑えられるケースが多くなります。アクセントクロスとは、壁紙の一部だけ柄やカラーを変える目的で使用する壁紙のことです。アクセントクロスの範囲はさまざまですが、部屋の壁4面の内1~2面にだけに適用するケースが多いでしょう。
コンセントを設置するためには壁に穴を開ける必要があり、工事後は壁紙を貼り直さなければなりません。通常は見た目を統一すべく穴のある壁面全体を貼り直すのですが、アクセントクロスを活用すれば、あたかもそのようなオフィスデザインに見せられるのです。穴周辺だけの貼り替えで済み、壁紙の費用を抑えられます。

今回のまとめ

名古屋近辺のオフィスでコンセント増設の工事を実施する場合、既存部分に差し込み口を追加するだけなら大きな費用はかかりません。作業費用の目安は数千円です。しかし、以下のケースでは、工事で要する作業員や工程が増えます。そのため、費用相場が数万円ほどになると考えておきましょう。
・新たにブレーカーを設置する
・200Vのコンセントが必要
・工事場所が多い
・屋外に設置
・600Vを超える高圧電力施設
費用が適切であるかを見抜くためには、見積もり時に業者が提示する料金の内訳を細かく確認することが大切です。株式会社オフィッコスでは、事務所の移転だけではなく電気工事業者もご紹介しています。信頼できる工事業者が見つからない場合や、コンセントの増設でお困りの場合にはお気軽にご相談ください。

名古屋に本社を構えるオフィッコスは、オフィスや店舗などの賃貸仲介を専門に扱っている企業でございます。2012年の設立以来、多くのお客様からご利用いただき、ご希望に沿える物件をご案内できるよう、日々情報収集に努めております。常時50,000件以上の物件情報を有しており、ホームページに掲載していない情報も多数ございますので、オフィス・店舗の開設や移転を検討されている事業者さまは、まずは一度お気軽にお問い合わせください。

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