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近畿地方の都道府県の中でもっとも広い面積を持つ兵庫県には、賃貸オフィス・事務所が豊富です。有力な地場産業も幅広い兵庫県内で、新たに事業を起こしたり事務所を構えたりしたいとお考えの方も多いのではないでしょうか？今回は、兵庫県の賃貸オフィス・事務所の家賃相場を紹介します。兵庫県で事業者が受けることのできる公的サポートについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

【目次】
1.兵庫県の産業・経済における特徴は？
2.兵庫県の賃貸オフィスは坪単価いくらが相場？
3.兵庫県で事務所を借りて事業を行う人が知っておきたい制度
4.今回のまとめ

兵庫県の産業・経済における特徴は？

兵庫は但馬・播磨・丹波・摂津・淡路の5エリアに分けられることが多い県ですが、それぞれのエリアで幅広い産業が発達しています。但馬は但馬牛・ズワイガニのほか農業や伝統工芸などが有名で、温泉や景勝地など観光資源にも恵まれています。国宝・明石城を擁する播磨は、兵庫県の観光拠点でありながら、摂津の阪神エリアと並ぶ二大工業地帯のひとつでもあります。工業の中でも、化学・鉄鋼業のほか、発電所が代表的です。
一方、阪神エリアに属する摂津の工業地帯は、化学・機械・金属が主要産業で、この分野で日本屈指の事業者数を誇ります。淡路エリアは豊かな自然と海の幸を生かした観光業とともに、フルーツ・花といった農業もさかんです。
兵庫県は大規模な工業地帯のイメージが強いものの、他方で素麺・醤油・清酒・ちりめん・撚糸・皮革・線香・金物・織物など、伝統工芸を中心とする地場産業も豊富。産業構造比では製造業がトップの比率ながら、サービス業も同程度比であり、産業構造のバランスの良さでは全国上位に位置します。兵庫県全体の製造業では、食料品・機械・造船が主力といえるでしょう。

兵庫県の賃貸オフィスは坪単価いくらが相場？

兵庫県は、県庁所在地である神戸市をはじめ、姫路市・伊丹市・西宮市といったビジネスエリアを有する自治体を中心に賃貸オフィス・事務所が豊富にあります。県全域を平均的に見ると、テナントの家賃は坪単価4,000円～5,000円前後といったところです。ただし、神戸市・西宮市の主要なビジネス街や繁華街周辺では、9,000円～13,000円程度の坪単価も珍しくありません。なお、物件の築年数や規模によっても条件は異なりますので、賃貸オフィスを契約する前によく確認することが重要です。

兵庫県で事務所を借りて事業を行う人が知っておきたい制度

兵庫県では、「今日的な経営課題にチャレンジ」する目的を持ち、その「経営革新計画」を申請して承認された中小企業に対して支援を行っています。具体的には、兵庫県および政府系金融機関による低金利融資や高度化融資制度などの支援措置を受けることが可能です。
また、ものづくりの県らしい取り組みで、商品開発や販路開拓を促しているのも特徴的です。「ひょうご新商品調達認定制度」では、県内の中小企業が開発した新商品が「ひょうご新商品」と認定されれば、県の機関が購入や契約をしてPRしてくれるというものです。ほかにも、新規事業展開する中小経営者に対し、無利子での融資なども行っています。産学連携や研究が必要な事業は資金繰りの改善に活用できます。

今回のまとめ

兵庫県は、製造業もサービス業もさかんな自治体で、賃貸オフィスや店舗も豊富です。幅広い業種の中小企業が数多く活躍しているため、新規事業の立ち上げや拠点の移設などを検討している中小企業にとって魅力のあるエリアといえるでしょう。エリアによっては事業所物件の家賃が高水準となっていますが、物件数自体も多いため、自社ニーズに合うオフィスやテナントをじっくり探してみてはいかがでしょうか？