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コラム 2023.04.18

クリエイティブオフィスとは?メリットや導入の意味などを知るメリット


近年、社員の知的想像を高める方法としてクリエイティブオフィスが注目を集めています。しかし、「クリエイティブオフィスとは?」や「SECIモデルを導入するとどんなメリットがあるの?」などと疑問を抱えている方も多いでしょう。
ここでは、クリエイティブオフィスを導入するメリットやSECIモデルの特徴、導入方法について解説します。SECIモデルのクリエイティブオフィスを導入できれば、今以上に企業の売上を伸ばすことができるため、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

オフィス・事務所の形の一つクリエイティブオフィスで知的創造力を高める

クリエイティブオフィスとは、「空間・ICTツール・従業員への改革」と「企業目標やプロジェクトのゴールに向けたマネジメント」の2つを兼ね備え、社員の創造性が高まる仕組みや仕掛けを組み込んだ戦略的なオフィスのことです。
働き方改革の一環として、クリエイティブオフィスが推奨されている理由は大きなメリットがあるからです。ここからは代表的な4つのメリットについて解説します。

社員同士のコミュニケーションを活性化できる

フリーアドレス制など、クリエイティブオフィスはオープンな空間が基本です。そのため、部署間の垣根を越えた社員同士のコミュニケーションが取りやすく、お互いに高め合えるような環境が整っています。
従来のオフィスでは知り合えない社員同士が出会うことで、会話のバリーエーションが増え、新しい価値観に触れられる結果、今抱えている課題の解決の糸口が見つかったり、新しいアイデアの発見をしたりすることに役立つでしょう。また、上司との物理的な壁もなくなるため、報告・相談・連絡がしやすく、社員同士が信頼し合えるようなチーム作りができます。

社員のやる気を引き出せる

クリエイティブオフィスの導入により、部署間の垣根がなくなるとお互いの成果や成績が目に入りやすくなります。そのため、お互いに刺激し合える関係性が浸透し、社員の競争心や知的好奇心が高まるでしょう。
また、同じ部署に所属している同僚だけでなく、他部署にいる人たちとも切磋琢磨し合えるため、部署の垣根にとらわれない相乗効果が生まれます。社員一人ひとりが高いモチベーションを維持できるようになれば、社内に浸透し、会社に貢献しようとする企業風土が自然と完成するのです。

仕事を効率化できる

クリエイティブオフィスでは、社員それぞれが現在携わっている業務や進捗状況を可視化できるため、仕事を効率化できるメリットがあります。課題を解決するために必要なフォローやアドバイスのタイミングがわかりやすくなるため、お互いに積極的に手助けできる環境になるでしょう。
また、お互いの状況が可視化できるため、素早く臨機応変な対応が可能です。その結果、仕事のスピードが向上し、業務全体の効率アップも期待できます。

新しいアイデアを創出できる

オープンな空間で雑談できるクリエイティブオフィスには、アイデアを生み出すための最適な条件が整っています。様々な部署の社員が異なる業務をしていたり、普段の職場では耳にすることがないような話題の会話を聞けたりするなど、情報があふれている環境です。
また、自由に席を移動できるので新しい刺激を受けやすく、作業に適した環境選びもできることから、自由な発想や新しいアイデアの創出に期待できます。

SECIモデルは知的創造力につながるオフィス・事務所

SECI(セキ)モデルとは、社員の技能や知識の中から言語化できず、人に伝授するのが難しい知識である「暗黙知」を組織的に管理し、必要に応じて「形式知化」(言語化されたマニュアルなど他者に共有できるようになった知識)するための理論です。
優秀な社員や先輩社員のスキルや経験を社内全体で共有すれば、他の社員のスキルアップや生産性向上に繋がります。また、転職が当たり前になった昨今では社内に技術や知識を蓄え、活用する仕組みが必要です。
SECIモデルには必要な4つのプロセスと4つの場があるため、それぞれについて解説します。

プロセス①共同化

共同化とは個人が持っている暗黙知を、体験や共同作業によって他人に移転するプロセスです。OJTや師弟制度のように、同じ作業をしながら、その技やルールを覚えさせる方法です。
暗黙知を伝授するためには、実際に体験してみることでしか身につけるのが困難とされており、言葉で伝えるのではなく、五感を駆使することで、信念や勘なども含めた他者の思考レベルでの知識共有が可能になります。

プロセス②表出化

表出化とは、暗黙知を表や文章、モデル、図、比喩、ストーリー化などの様々な方法で、形式知に変えていくプロセスです。
暗黙知は共同化で伝えることができるものの、そのままでは他者への共有が難しいため、表出化によって形式知化しなければなりません。例えば、マニュアル化や例を示す、動画にするなどが表出化の方法です。暗黙知が主観的なものであるのに対し、表出化された形式知は客観的で論理的になります。

プロセス③連結化

連結化は形式知同士を組み合わせて、新たな知識体系を生み出すプロセスです。いくつかのグループのマニュアル内容を比較したり、他の部署で行っている方法を取り入れて業務の効率化を図ったりするなどの方法があります。
このように、連結化のプロセスでは複数の異なる形式知を組み合わせ、新たな形式知を作り出すことができます。しかし、この時点では形式知は形式知のままです。

プロセス④内面化

内面化とは、連結化によって得られた形式知を取得するプロセスです。頭で理解した形式知を練習し、個人の暗黙知にしていきます。
例えば、上司や同僚の仕事のコツを参考にして実践した結果、新たなコツやノウハウを見つけることができ、自身の作業効率が上がり、黙認知が生まれるのです。

場①共同化のための創発場

暗黙知から暗黙知を生む創発場は、特定の場所に限らずその時の状況を表す場合がほとんどです。週末の飲み会でした雑談や社内でした会話などの、あらゆる場でしたコミュニケーションが共同化の場になり得ます。
最近ではリモートワークが増えたため、オンライン会議や電話が創発場になっています。創発場はいつどこで場が発生するかわからないのが特性です。共同化ではコミュニケーションが必須になるため、1人では行うことができません。黙認知の知識や情報が個人の枠を越えて他者に接触した瞬間、初めて共同化に至ります。

場②表出化のための対話場

黙認知を概念化や言語化して形式知へ変換するのが表出化のプロセスの場です。表出化のプロセスは対話によって生まれます。
マニュアルや資料作り、ミーティングでの対話を通して黙認知を出し、形式知にまとめます。対話場が生まれるのは黙認知が生まれやすいオフィスであるケースが少なくありません。創発場と異なる点は対話場の発生に突発性がないところです。そのため、表出化をするためには対話場を用意しておく必要があります。

場③連結化するためのシステム場

複数の形式知が連結するためのシステム場は形式知が集まる場所が適しています。形式知を持つ社員同士が必ずしも対面する必要がないため、オンライン会議や電話が場になることも珍しくありません。
オンライン上であれば、人数に制約がなく、膨大な量の形式知をシステム場に集めることが可能です。オンライン上で発生するシステムの例として、掲示板やチャットツールなどが挙げられます。

場④内面化するための実践場

形式知を自分自身の中に落とし込み、暗黙知へ変換するのが実践場です。実践する場なので、知識の内容によって様々です。特定の場所があるわけではありませんが、労働をそのまま実践場として活用する機会が多いでしょう。
実践場においては、ただ形式知に実践するわけではありません。実践によって個人が得られる知見が暗黙知です。

SECIモデルのクリエイティブオフィスを実現するためのポイント

SECIモデルのクリエイティブオフィスを実現するためには、どのようなポイントを押さえたら良いのでしょうか。ここでは、代表的な3つのポイントを解説します。

継続的に循環できる仕組みを作る

SECIモデルは先述した4つのプロセスをこなすだけでは完結しません。共同化から内面化までのプロセスを何度も繰り返す必要があります。プロセスを循環し続けることで、企業の知識資産を増大させ、経営活動に活かすことが目的です。
しかし、継続化が求められるフレームワークになるため、最終的な目標をはっきりと定義できません。そのため、成果が評価しづらくなり、途中で運用が滞る可能性もあります。プロジェクトチームの評価方法の構築や、導入前後の成果が可視化できるようなシステムが必要になるでしょう。

暗黙知が表出化しやすい体制

個人が持つ知識を表出化し、共有するのがSECIモデルの手法ですが、高度な技術を持つ従業員が自身の知識を共有するメリットがありません。むしろ、自身が経験から得たノウハウを他者へ教えたくないと考えている社員も一定数いるかもしれません。
SECIモデルを導入する際には知識を募るだけでなく、知識が集まりやすくなるような体制も構築しなければなりません。例えば、表出化するための場を定期的に作り、表出化してくれた社員に対するインセンティブを用意することも大切です。

知識資産を最大限活用するためのツールを導入する

せっかく集めた知識を形式知化しても、誰かが気軽に引き出せるようにしなくては意味がありません。例えば、マニュアルが見づらかったり、知識の共有がしづらかったりすると結合化による新たなアイデアを創出できないでしょう。
以下のようなツールを導入することで、体制の構築を実現できます。
・ナレッジマネジメントツール
・eラーニングシステム
・グループウェアで社内ポータルを構築
・社内FAQシステム

今回のまとめ

今回は、クリエイティブオフィスを導入するメリットと、SECIモデルの特徴、SECIモデルのクリエイティブオフィスを実現するためのポイントについて解説しました。SECIモデルのクリエイティブオフィスを実現できれば、社内で今まで共有することが難しかった、社員が持つ体験やノウハウを他の社員にも共有できるようになります。そのため、企業の業績を伸ばすためには必要なやり方と言えるでしょう。ただし、導入するためには適切なプロセスと場が必要ですので、ご紹介した内容を参考にぜひ実践してみてください。

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