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コラム 2022.09.27

企業のブランディングにも効果的?オフィス・事務所内で仮眠室を導入するメリットと注意点


朝から始業していると、お昼過ぎに眠気が来てしまうことは決して甘えではありません。人間のバイオリズム的に自然なことなのです。
そのため、オフィスや事務所内に仮眠室を導入している企業が増えてきました。「眠気が来る」という自然な現象に沿って仮眠を取れるような環境を整えると、従業員に対してのメリットはもとより、企業のブランディングにおいても効果的なのです。
今回は、オフィスや事務所に仮眠室を儲けることのメリットや導入する際の注意点をご紹介します。

オフィス・事務所に仮眠室を設けることで企業のブランディングにも効果を発揮できる

オフィスや事務所内に仮眠室を設置すると、企業のブランディングにも効果が期待できます。では、仮眠室は企業のブランディングにどのような影響を与えるのでしょうか。

企業の知名度アップ

仮眠室を導入する企業は珍しく、話題性があります。近年はSNSやブログなどのインターネットで情報がすぐに広まっていくため、仮眠室を導入した企業として知名度を上げることが可能です。
企業の知名度がアップすることはブランドの認知や価値向上に直結し、中小企業の場合は業務拡大の鍵となるでしょう。

人材採用にも効果的

オフィスや事務所内に仮眠室があるということは、従業員にとって働きやすい勤務環境であることを意味します。つまり、「従業員を大切にしている会社」であることをアピールできるのです。近年はワークライフバランスを求める求職者が増えているため、仮眠室の導入は採用活動に良い影響をもたらすでしょう。
また、従業員の健康に気を使っているというイメージだけでなく、新しい取り組みをしている企業ということをアピールできます。まだ珍しい仮眠室の導入は、従業員の意見に耳を傾け取り入れてくれるという風通しの良い企業のイメージにも繋がるのです。採用活動の際にも応募が増え、優秀な人材を確保しやすくなる可能性があります。

仮眠室を導入する、その他のメリット

オフィスや事務所内に仮眠室を設けることは、従業員側にとっても様々なメリットがあるのです。適度に仮眠をとることで得られる効果について詳しくご紹介します。

従業員の業務効率が上がり企業の生産性向上につながる

作業が続くと、単純なミスが増えてしまったりスピードが遅くなったりと、業務効率の低下を招きやすくなります。眠気を感じながら作業をしていると、効率が悪くなり、モチベーションも下がるでしょう。
仮眠室で適度に睡眠を取ると脳をリフレッシュさせられるため、業務効率の向上に繋がります。長い時間の作業によって目や脳などが疲れている状態を仮眠で軽減し、集中力を回復させることができるため、業務ミスを防ぐこともできるのです。
また、アイディアに行き詰まったときに仮眠室で休憩することで脳が一旦リセットされ、作業を再開したときに良い発想が出てくるきっかけになることもあります。疲れを癒すことで想像力がアップしたり、頭の回転が速くなったりする効果も期待できます。
実際に、1995年にNASAが行った研究で「短時間の仮眠によって作業効率を改善できる」ということが証明されています。26分間の仮眠をすることで、認知能力が34%、集中力が54%向上したという結果が出ているのです。そのため海外では15分程度の仮眠のことを「積極的仮眠」という意味で、「パワーナップ」と呼んでいます。作業効率に大きく関係することから、GoogleやNIKE、三菱地所など多くの企業で仮眠制度が導入されました。

心身の健康維持をサポートできる

職場にいる時間は、心も体も緊張状態にある方も多いものです。終業まで長時間ずっと気を張っている、慌ただしい雰囲気で落ち着けない、お昼の休憩中も心から休めない、というように勤務中はなかなか心身をリラックスできないでしょう。心身の異変を感じてなくても、実は疲れが溜まっていることも少なくありません。
企業に仮眠室を設けることで、気疲れや緊張から解放され、リラックスした時間を過ごすことができます。睡眠は脳の疲労をとるだけでなく、心や身体をリラックスさせ、ストレスの軽減に効果的です。
従業員の健康状態が悪くなって業務が滞ってしまうと、企業の大きな損失にもなりかねません。企業の財産である従業員が心身ともに健康を維持することは、企業全体の大きなメリットになるのです。オフィスや事務所内に仮眠室を設け、人間関係や業務内容によって疲れた心身を、仮眠によってこまめに休ませることができれば、社員の健康維持をサポートできます。

休憩の質が大幅に上がる

休憩室を設けているという企業は多いのですが、人の出入りがあったり話し声が聞こえたりすると、十分に疲れが取れません。また、休憩室は一息つく時間にはとても効果的ですが、横になれるスペースは設けていないことがほとんどです。
その点、静かでしっかりと横になれる仮眠室の方が良質な休息を得られるため、より高い疲労回復が期待できます。例えば長時間座ってデスクワークをしていた人や、外回りで心身ともに疲れた人は、静かな仮眠室で横になる方がリフレッシュできるでしょう。
「なかなか眠りにつけない」という方もいるかもしれませんが、必ずしも睡眠しなければ意味がないというわけではありません。静かな空間で横になるだけでも、体と心を休められます。

仮眠室を導入する際の注意点

オフィスや事務所内に仮眠室を設けることは、従業員だけでなく企業全体に多くのメリットがありますが、長時間労働の助長に注意が必要です。また、従業員全員が気持ちよく利用するためのマナーや仮眠時間なども決めておかなければなりません。ここでは、仮眠室を導入する際の注意点について詳しくご紹介します。

利用時間

利用時間では、「仮眠時間」と「利用時間帯」の2点を決める必要があります。
仮眠時間は20分から30分程度に設定する企業が多いようです。30分以上の仮眠は深い睡眠に移行しやすくなり、起きたときに頭が働かず業務の再開に時間がかかってしまうことが理由に挙げられます。
同時に、仮眠室の利用時間帯も決めておきましょう。仮眠によって終業時間が遅くなり、残業が増えるあるいは帰宅時間が大幅に遅くなるというケースも懸念されます。結果的に労働時間が長くなってしまうのでは、仮眠の意味がありません。
仮眠室を設ける目的は、心身の健康を維持し業務効率を上げることです。そのため、企業全体で仮眠室の利用時間を設定したり、仮眠時間を含めた業務計画を立てたりするなどの工夫が必要です。定期的に従業員の残業時間や生産性向上を確認し、仮眠の効果を検証していくことをおすすめします。

利用人数

仮眠室を利用できる人数は限られてきます。スペースの都合上、多くの従業員が一斉に仮眠を取ることはできません。「毎回同じ人が利用していることで、自分の仮眠がとれない」「仮眠室を長時間利用している人がいて不公平だと思う」といった不満が集まる恐れがあります。
従業員が平等に利用できるように、仮眠室の利用時間は20分から30分程度にと利用者が守るべきルールを設ける必要があります。例えば、以下のようなルールです。
・利用頻度を設定する
・予約制を取り入れる
・仮眠室の利用シフトをあらかじめ作成する
上記のようなルールを取り入れると、従業員が公平に仮眠できるような環境を作れるでしょう。

アラーム

仮眠室を利用する従業員はアラームを設定することになりますが、音量に注意が必要です。仮眠時間は20分から30分程度に設定する企業が多いでしょう。しかし、アラームを大きな音量に設定してしまうと、仮眠室で仮眠をとっている他の従業員が起きてしまったり、業務を行っている従業員の気が散ってしまったりします。せっかく仮眠をしているのに、途中で他のアラーム音で起きてしまうようでは、リフレッシュ効果が下がってしまいかねません。
解決方法の一つとして、イヤホンでのみ音が鳴るスマホのアプリアラームを活用することが挙げられます。スマホ本体からはアラーム音がしないため、このようなアプリの導入をルール化すると良いでしょう。なお、予算が許すのであれば、以下のようなアラームを企業側で用意するという方法もあります。
・振動で起こすアラーム
・光の力で起こすアラーム
・アイマスク型アラーム
・リストバンド型アラーム

清掃

また、仮眠室を利用するのは企業の従業員たちです。
自宅で睡眠をとるわけではないので、清潔さを維持する必要があります。まずは利用者には以下のような衛生ルールを提示しましょう。
・仮眠室の使用後は必ず掃除してから出る
・習慣掃除表に組み込み、掃除した人の名前を記入する
・仮眠室の枕を使用する際は、タオルかける
・布団や毛布は必ずたたんで収納しておく
・仮眠後は除菌スプレーを散布する
上記のように細かいところまでルールを決めておくと、従業員全員が快適に仮眠できる空間を維持することができるでしょう。共有スペースである仮眠室を、私物化しないようにきちんと管理することも大切です。
また、企業全体で仮眠室の掃除ルールを決め、清掃担当者や掃除のルーティーンをスケジュールやシフトへ組み込む必要もあります。

今回のまとめ

オフィスや事務所内に仮眠室を導入することは、企業のブランディングにも効果的です。仮眠室を導入する企業は珍しく、知名度アップに繋がるからです。また、「従業員を大切にする働きやすい企業」というイメージを与えられるので、優秀な人材の確保という効果も期待できます。さらに従業員が働きやすい環境となり、業務効率やモチベーションなども向上しやすくなるでしょう。
ただし、仮眠室を導入する際には、利用時間や利用ルールをきちんと設定し、従業員全体が気持ちよく利用できるような工夫が必要です。企業側と従業員にとって多くのメリットをもたらす仮眠室を導入してみてはいかがでしょうか。

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