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コラム 2022.09.13

オフィス・事務所でのネットワークループとは?原因や防止策などの基礎知識


オフィスや事務所で発生しやすいトラブルの1つ「ネットワークループ」は、社内全体のトラブルにつながりやすい傾向にあります。LANケーブルでつながっていることで、止まらないループ転送が発生してしまうのです。ネットワークループは原因の特定や対策が必須。こういったトラブルは唐突に起こってしまう可能性があり、個人だけでなく社内全体の作業を止めなければならないトラブルに繋がってしまう可能性があるからこそ、細心の注意が必要です。
今回は、なぜネットワークループトラブルが発生してしまうのか、原因や防止策についても合わせて解説します。

オフィス・事務所で発生するネットワークループとは?ループ発生で生じる問題について

オフィスや事務所など社内で起こりやすいネットワークトラブルとして、ループが挙げられます。LANケーブルなどの接続を間違えてしまったり、ループ状態になってしまったりすることで不具合が発生するのです。
社内ネットワークトラブルとして起こりやすい理由は、LANケーブルとスイッチングハブへの誤った接続により輻輳を起こし、勝手に転送が始まり、止まらないループとなって不具合の原因になってしまうからです。パソコンなどのデバイスに接続している場合もあれば、LANケーブルの両端を同じハブに繋いでしまうことでもネットワークループに繋がります。
転送が続くことで帯域不足になってしまい、ネットワーク不具合が起きてしまいます。一旦ループが起こってしまうと、ケーブルの接続を解除するまでデータが転送され続けるのです。そのため、データ転送によってネットワークに負荷がかかるだけでなく帯域不足に陥り、自分だけでなく社内全体のネットワークが機能しなくなる可能性があります。
急にインターネットのサーバーが接続不良になったり、ネットワークが使えない状態に陥った場合は、ネットワークループを疑いましょう。急にメモリやCPUに負担がかかっている場合やネットワーク機器の点滅が高速な場合も、ループが起きている可能性が高いと考えられます。
ループされるだけだから、データが転送されているだけだからと考えている人は注意が必要です。もし利用しているパソコンが社内ネットワークによってつながっている場合は、個人の行動によって社内全体を巻き込むトラブルに発展してしまいかねません。何気なくLANケーブルを接続したことで起こるネットワークループですが、発生してしまうと大きな問題に発展してしまうため注意してください。
自分がLANケーブルをつないだことで起こっている場合は、原因が分かっているため早めに対処できるかもしれません。しかし、間違って接続してしまった場合や知らないうちに接続されていた場合は、原因特定に時間がかかり、結果的に社内全体や業務進行に大きな損害を与える可能性が出てしまいます。
自分が接続するときはもちろん、他の人が接続しようとしているときもチェックしたほうが安心でしょう。接続先は合っているのか、適当に接続していないか、接続することでループ状態にならないかチェックする癖付けも必要です。毎回チェックするよう心掛けるだけでもトラブル予防に繋がります。

ループが発生する代表的なネットワーク構成と原因の特定方法

いわゆる、ブロードキャストストームが起こることがループによる不具合の主な原因です。ブロードキャストフレーム(社内LANで使われる特殊なフレームの一つ)が転送され続けることで、大量の転送歴が残っていきます。発生原因は2種類に分けられ、単独のデバイスによるものと複数台のデバイスによるもので構成は異なります。
単独のデバイスの場合は、両端とも同じハブに差すことでループ状になり、ループ転送が始まってしまいます。ハブはすべて同じ形をしており、LANケーブルの両端もハブに差し込める形状だからこそ知らぬ間にループ転送が始まってしまい、ネットワーク不良に陥ってしまうのです。単独デバイスでループ構成になる確率はそれほど高くはありませんが、LANケーブルや配線などが分かりづらいときや勘違いなどでループ状態になる可能性もあります。単独デバイスだから絶対大丈夫とは言えないので、接続時には注意しなければなりません。
複数台のデバイスでは、必然的にLANケーブルの使用本数が増えることで間違えて接続してしまったり、経路障害時のバックアップ目的でわざとループ状にしていたりする場合もあります。LANケーブルを複数本利用していたり、パソコンなどデバイスが密集している場合はどのケーブルがどのデバイスに接続されているか分からなくなってしまい、結果的にネットワークループを作り出してしまう可能性があるでしょう。
また、バックアップ目的でループ状にしている場合もあるとご説明しましたが、これはただ単にループ状態を作るわけではありません。冗長化機能が備わっているものをループ状にすることで、万が一の事態に備えたバックアップ体制が整います。複数のデバイスをLANケーブルでつないだだけの状態は、万が一のときにバックアップ用に切り替えられるわけではありません。例えば3台のパソコンにLANケーブルを差し、3台のLANケーブルが円のような状態でつながっているとループ状態になってしまいます。
原因を特定する方法としては、ログのチェックやLANケーブルの確認が挙げられます。ネットワークシステムの不調はケーブルやループによるものなのか、ログのチェックや接続後の反応によってネットワークループが原因と分かればLANケーブルを見ていきましょう。ネットワーク障害が起こってしまった直前にケーブルを接続した人はいるかどうか、もし接続していたことが判明した場合はそのLANケーブルの接続を解除することでループを終了させることが可能です。
どのLANケーブルが原因か分からない場合は、ループ状態を作り上げているかケーブルの接続を1本ずつチェックしてください。ケーブル本数が多かったり混雑していたりする場合は、1本ずつ抜いて確認することが大切です。原因が分からない場合や複数のLANケーブルを使用している場合は、1本ずつケーブルを抜いてチェックしていくことも重要となります。
1本ずつ抜いて確認することは時間も手間もかかるため、LANケーブルを利用するときはどこに接続するのか、今どこのケーブルが接続されているのか分かりやすいように工夫し、誰でも管理しやすく、一目見るだけで区別できることが重要です。

オフィス・事務所でネットワークループの発生を防止するには?

ネットワークループを起こさないためには、日頃からLANケーブルを管理、区別しておくことと、自動ループが起きない製品を導入することを検討してみてください。
多くのLANケーブルを利用する場面や接続間違いがないようにチェックしやすい環境を作るには、LANケーブルの先端部分にタグをつけるなどの工夫も必要です。例えば、このパソコンではこのLANケーブルを利用する。といった形で決めてしまい、ケーブル自体にメモ付きのタグや色によって区別できるようにしておくことで、ネットワークループや接続ミスを防げます。もし色によって区別する場合は、接続するLANケーブルだけでなく、ハブも区別できるよう色分けしておくと、よりミスが減るでしょう。
また、自動ループしない製品の導入は、初期費用こそかかるものの、ネットワークループに陥ったことを検出し、自動的にループを遮断するものがあります。実際にネットワークループが起こってしまうと、手がけている作業進行が滞るだけでなく、最悪の場合社内全体としてネットワークが使用できなくなる可能性があるでしょう。復旧までに時間や手間がかかることは、個人にとっても会社にとっても大きな損害です。
ミスがないように気を付けたとしても、絶対ミスしないことはかなり難しいこと。ミスを起こさないための工夫も重要ですが、もし起こしてしまった場合の被害や損失を減らすことも重要です。ネットワークループによって作業ができない、LANケーブルのチェックに時間がかかってしまうことは極力なくし、スムーズな作業とネットワーク不具合によるストレスや復旧待ちの時間をなくすことが大切です。
一番ミスが起こりやすいのは、分からないからとりあえず接続した場合です。このようなミスや分からないままの接続をなくすためには、目視で分かりやすい状態にするのが良いでしょう。目視の分かりやすさは色分けのタグが最も有効です。メモ書きするのも良いですが、一目で分かるように色分けしておくことをおすすめします。LANケーブルやハブ、パソコンについてよく分からない人でも色分けをしっかり行っておけば分かりやすいです。
誰でも一目でわかる状態を作ることがミス予防の第一歩なので、パソコン数やLANケーブルの使用本数などに応じて工夫してみてください。

今回のまとめ

ネットワークループは、LANケーブルによってループ状態になってしまい、データ転送が止まらなくなってしまう現象です。データ転送が止まらなくなってしまうと、ネットワーク不具合や帯域不足に陥ってしまうので注意しなければなりません。
さらにネットワーク不具合や帯域不足が続くことによって、社内のネットワークにアクセスしにくくなったり、作業ができなくなったりするなど、個人だけでなく社内全体のトラブルに発展する可能性があります。ネットワークループの原因探しや改善のためには、手間や時間がかかる場合も多く、ログによる確認など社内全体を巻き込む事態になってしまうことも少なくありません。
できるだけミスをしないためにも、LANケーブルにタグをつけたり、ループを遮断する機器の導入も検討してみてください。トラブルが起こってからでは、原因探しや復旧までに時間や手間がかかってしまい、作業効率が下がるだけでなく社内全体の損失につながってしまいます。できるだけミスしないためのシステム作りと、もし間違えて接続してしまった場合の対処法を共有しておきましょう。

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