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コラム 2021.12.16

起業時に考えておきたい会社のミッション・ビジョン・バリューとは


起業する時は、将来に向けていろいろなことを考えておく必要があります。一体どんな会社を目指すのか、そのためにどのような方法を取るのかなど、考えがまとまらず迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、企業の方向性を決める際に意識しておいていただきたい「ミッション・ビジョン・バリュー」について解説します。

【目次】
1.ミッション・ビジョン・バリューとは?
2.ミッション・ビジョン・バリュー策定のメリット
3.ミッション・ビジョン・バリュー策定の手順
4.今回のまとめ

ミッション・ビジョン・バリューとは?

ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)とは、現代経営学の父と呼ばれる経営学者、ピーター・F・ドラッカーが提唱した考え方です。簡単にいうと経営方針の構成要素のことで、それぞれ以下のような意味を持っています。

ミッション(Mission)

ミッションとは「使命」「目的」という意味で、つまるところ企業の存在意義、存在する目的のことです。たとえば、「お客様に最高の商品をお届けし、満足していただく」「高効率の設備を開発して、エネルギー問題を解決する」といったものがミッションにあたります。
ドラッカーはミッションを非常に重視しており、組織のリーダーが最初に行うべきなのは、組織のミッションを考え定義することだとしています。リーダーがミッションを定義し、メンバーがそれを理解すれば、仕事をする際に明確な目標を立てやすくなるのです。

ビジョン(Vision)

ビジョンとはミッションが実現した時の姿、つまり企業の「将来像」のことです。「いずれはこうなりたいなあ!」という姿のことだと言い換えてもいいでしょう。一例としては、「業界のリーディングカンパニーになる」「豊かで活気あふれる世界を作る」といったものが挙げられます。社会に向けて発信するメッセージでもあるので、顧客や世間に応援してもらえる外向きの目標が理想です。

バリュー(Value)

バリューとは「価値」や「価値基準」のことで、ミッションやビジョンに近づくための、社員の行動基準・指針を指します。たとえば、「お互いを尊重し助け合おう」「常に謙虚な姿勢で正直な行動を取ろう」といったものがバリューです。これをもとに従業員が行動するので、なるべく理解しやすく具体的な内容が望ましいとされています。

ミッション・ビジョン・バリュー策定のメリット

ミッション・ビジョン・バリューを策定すると、多くのメリットが得られます。最も重要なのは、経営判断で迷ったり変革を迫られたりしたときの指針になることです。「自分たちの存在意義は何だったか?」「一体どのような将来像を思い描いていたのか?」「従業員は何を基準に行動していたか?」。これらを振り返れば、企業を正しい方向へ導くことができるでしょう。
また、MVVは対外的なアピールにもなり、顧客や取引先に自分たちの特徴を理解してもらいやすくなります。興味を持ってもらうことができれば、商品の購入や新たな取引につながりますし、採用活動でアピールすれば同じ価値観を持った人材が集まりやすくなるでしょう。そして、従業員も会社に愛着や忠誠心を抱きやすくなります。結果として従業員の定着率が高まり、生産性アップも期待できるのです。
ただし、MVVが形骸化してしまっている場合は、こういった効果は発揮できません。単なるお題目に留めるのではなく、言行一致させることが重要です。

ミッション・ビジョン・バリュー策定の手順

ミッション・ビジョン・バリューは、適当に決めてもすぐに形骸化してしまい、まったく意味がありません。本当の効果を発揮させるためには、しっかりとした手順を踏んで策定する必要があります。まず、策定する際には経営者をはじめ、経営に関わるメンバー全員をそろえるようにしましょう。こうすれば、策定後に内容をめぐって争ったり、意図が正確に伝わらなかったりするのを防ぐことができます。
策定のタイミングは、事業の方向性がある程度明確になった後がいいでしょう。また、策定の順番はミッション→ビジョン→バリューが一般的です。ミッションで会社がやるべきことを決め、ビジョンで社会に向けて発信するメッセージを決め、バリューで指針を決めてチームをまとめる。この手順でMVVを作り、会社全体で実行すれば、価値観や方向性がブレない企業になれるのです。

今回のまとめ

現在、多くの企業がミッション・ビジョン・バリューを策定し、公表しています。それらを各企業の実際の活動と比較すると、なるほどと思わされるものばかりです。起業を考えているなら、まずいろいろな企業のMVVを調べてみることをおすすめします。それらを参考に、自分たちのやりたいことや将来像を話し合えば、素晴らしいMVVが策定できるでしょう。

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