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コラム 2021.10.06

動物病院開業のための初期投資の目安

動物病院の開業には、どのくらいの資金が必要なのでしょうか? 開業の流れや手続きに沿ってご紹介します。近年の事業者数の推移も合わせて見ていきましょう。

【目次】
1.動物病院の基本情報と事業者数の変化
2.動物病院開業の手続きと必要な費用
3.動物病院開業において気をつけるべきこと
4.今回のまとめ

動物病院の基本情報と事業者数の変化

動物病院は、動物を診察・治療する場所。予防接種なども行われています。診察・治療にあたるのは、動物専門の医師である「獣医師」です。獣医師になるには、大学の獣医学科で6年間学び、さらに農林水産省が行う「獣医師国家試験」に合格しなければなりません。試験の合格率は比較的高めですが、獣医学科を設置している大学が少ないため、狭き門となっています。
そんな獣医師が勤める動物病院の事業者数はどうなっているのでしょうか? 農林水産省の「飼育動物診療施設の開設届出状況(診療施設数)」を見てみると、令和2年の全国の飼育動物診療施設の合計は16,234施設でした。これは、産業動物(畜産業に関わる動物)を対象とした施設も含んでいます。一般的な動物病院である「小動物・その他」を対象とした施設に絞って推移を見てみると、令和2年は12,247施設、平成29年は11,839施設、平成24年は10,741施設でした。施設数自体は増加していますが、新規開設数でいくと減少傾向にあります。ペットの飼育数は年々減少しており、コロナ禍で増加したとはいえ動物病院は飽和状態です。新規開業を目指すのであれば、多様なサービスや専門性などで他と差別化を図っていく必要があるでしょう。

動物病院開業の手続きと必要な費用

動物病院の開業資金は2,000~3,000万円といわれており、規模によってはさらに高額になります。事業計画をきちんと立て、余裕を持った資金調達をすることが大事です。融資を受ける際にも、事業計画が必要になります。
まず行うのは物件の取得です。面積や立地によって費用は異なりますが、賃貸物件の場合は敷金として家賃の数カ月分を支払うことが多いため、200万円以上は準備しておいた方がよいでしょう。
物件が決まったら、次に行うのは設備や備品の設置・購入です。動物病院は医療機器が必要になるため高額で、目安は1,000万円程度と考えてください。最新の機器を導入したり、多種多様なニーズに応えたりするとさらに費用がかかります。また、内装・外装工事、看板の設置、空調設備や電気設備の設置など、いわゆるリフォームにかかる費用は200万円程度です。テナントの状況によっては、動物病院に適した内装にするために大掛かりなリフォームが必要になる場合もあります。
最後に行うのは各種手続きです。家畜保健衛生所に「飼育動物診療施設の開設届」を提出します。X線装置を使用する場合は「X線装置備付届」を始めとするさまざまな届け出が必要です。税務署や県税事務所への「開業届出書」や「青色申告承認申請書」、労働保険関係の届け出も忘れないようにしましょう。すべて終えたらいよいよ開業ですが、すぐに収入が見込めるわけではなく、半年程度の運転資金が必要になります。宣伝広告費、人件費、家賃、光熱費など、赤字分を想定して準備をしておきましょう。

動物病院開業において気をつけるべきこと

新規事業を始める際には、事業計画をしっかり練ることが大切です。同じ動物病院でも、目指すところが違えば計画も違います。立地環境や内装・外装の雰囲気、揃える医療機器、広告の方法などを決めるためにも、病院のコンセプトを明確にしておきましょう。
その中で一番大事なのがテナント探しです。動物病院は、周辺住民に配慮しながらも、集客を意識した立地環境でなければなりません。ターゲットやコンセプト、資金を考慮しながら、慎重にテナントを探してください。また、鳴き声が騒音トラブルに発展する可能性もあるため、周辺住民へ挨拶をしておくことも必要です。セミナーなどを開催して親しみのある施設にしたり、普段から気遣いのある姿勢を見せたりすることで、地域と良好な関係を築いていきましょう。

今回のまとめ

周辺環境も考慮したテナント探しなら、オフィッコスにお任せください。オフィッコスは、名古屋に特化したオフィス仲介業者です。プラスの情報だけでなくマイナスの情報もご提供しているため、入居後のトラブルも避けられます。未公開物件も多数保有していますから、まずはお気軽にお問い合わせください。

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