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コラム 2021.08.03

貸店舗・テナントのフリーレントのメリットとデメリットを解説します。


みなさんは、賃店舗やテナントの物件情報を見ていて「フリーレント」という言葉を目にしたことはありませんか? 実は昨今人気が高まっている制度なのですが、具体的な内容がよくわからないという方も多いでしょう。そこで今回は、店舗のオープンをご検討中の方に向けて、フリーレントの仕組みやメリット・デメリットを詳しくご紹介します。

【目次】
1.貸店舗・テナントにおけるフリーレントとは?
2.貸店舗フリーレントのメリット
3.貸店舗フリーレントのデメリット
4.今回のまとめ

貸店舗・テナントにおけるフリーレントとは?

フリーレントとは、入居してからの一定期間、 テナントの家賃が無料になるという制度です。たとえば、「フリーレント1ヶ月」と書かれている物件なら、入居後の1ヶ月間は家賃が無料になります。どの程度の期間無料になるかは貸主次第ですが、1ヶ月~3ヶ月以内が一般的です。「そんなに都合のいい話があるの?」と思われる方もいるかもしれませんが、貸主側にもフリーレントを設けるだけの事情があります。
たとえば、古くて魅力の落ちてきた物件やライバルがひしめき合っている地区にある物件の場合、貸主としては何とか借主を探さなければいけません。そこで、他物件との差別化を図るためにフリーレントを設けているところが少なくないのです。特に近年ではさまざまなテナントが競合し、借主側も契約内容を吟味する人が増えてきているため、フリーレントも徐々に浸透してきています。
とはいえ、全体的にはフリーレントを採用している物件はまだまだ少ないため、最初からフリーレントを当てにするのはおすすめしません。もし見つけたらラッキーだと思いましょう。

貸店舗におけるフリーレントのメリット

貸店舗・テナントにおけるフリーレントの最大のメリットは、何といっても家賃が節約できる点です。店舗運営では多くの場合、営業開始までに内装工事を行います。工事の規模にもよりますが、一連の作業には最短でも1ヶ月~2ヶ月程度かかるため、無収入の状態で家賃だけを払い続けるのは厳しいという人も多いでしょう。しかし、フリーレント期間がある貸店舗と契約すれば、多少なりとも開業費を抑えることが可能になります。もちろん、資金に余裕がある場合でも、一定期間の家賃が無料になるのはうれしいものです。浮いた分のお金を内装工事に回して、より素敵なお店を作ってもいいでしょう。
また、フリーレントは貸主側にとってもメリットが存在します。フリーレント期間を設けることで成約率が上がり、安定した収入を得やすくなるのです。さらに、毎月の家賃自体を割引しているわけではないため、投げ売りにはならず物件の資産価値は維持できます。まさにWin-Winの制度といえるでしょう。

貸店舗におけるフリーレントのデメリット

フリーレントはとても魅力的な制度ですが、もちろんデメリットもあります。それは、短期違約金が発生する可能性が高いということです。たとえば、契約期間2年、フリーレント3ヶ月という条件の物件において、2年以内での契約解除は大抵違約金が生じます。
違約金の金額はフリーレントで免除された家賃分というケースが多いので、ここでは家賃3ヶ月分を支払わなければならない可能性が高いでしょう。つまり、何らかの理由で契約期間中に退去しなければならなくなった場合、フリーレントで得をした分は相殺されてしまうのです。
また、フリーレント期間中でも管理費や共益費などは免除対象外であることが多く、出費がまったくのゼロになるというわけではありません。フリーレントにはこうした側面があることも理解した上で、本当に長期間にわたってその店舗で営業していけるのか、じっくりとプランを練るのが望ましいでしょう。

今回のまとめ

昨今、徐々に増えつつあるフリーレント物件ですが、よく知らない方もまだまだ多いと思われます。注意すべき点はありますが、それ以上に魅力の多い制度なので、採用している物件を見かけたら詳細を調べてみるのがおすすめです。フリーレントを積極的に活用し、安定した店舗運営を始めましょう。

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