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コラム 2021.05.27

百貨店内の賃貸オフィス・貸店舗を借りる際の注意点

百貨店への入居希望者が列をなしていたような時代は終わりを告げましたが、百貨店内の賃貸オフィスや貸店舗は今なお大変魅力的といえます。しかし、残念ながらメリットばかりではありません。
今回は、百貨店内の賃貸オフィス・貸店舗を借りる際の注意点をご紹介します。

【目次】
1.百貨店内の賃貸オフィス・貸店舗を借りる際に注意したい点
2.それでも魅力的な百貨店内の賃貸オフィス・貸店舗
3.今回のまとめ

百貨店内の賃貸オフィス・貸店舗を借りる際に注意したい点

百貨店内の賃貸オフィス・貸店舗を借りる際に注意したい点には、次のようなものが挙げられます。

審査がある

すべての賃貸物件において、入居希望者の業績の良し悪しは、賃料収入を確実なものとするための重要チェックポイントです。さらに百貨店内の物件の場合、各百貨店にはカラーがあるため、百貨店側としては自社のカラーに馴染むテナントであるかも見極めなくてはなりません。また、同業テナントとの競合についても考慮しなくてはならないでしょう。
そのため、百貨店内の賃貸オフィス・貸店舗への入居を希望する場合、百貨店側の厳しい審査を受けることになります。希望すれば入居できるというわけではない点に注意が必要です。

百貨店の方針に従う必要がある

百貨店にはそのブランド力やコンセプトを維持するための統一ルールや方針が存在します。そのため、各テナントは好きなように運営するというわけにはいかず、一定の制約を受けながら工夫できる余地を探ることになります。何につけ百貨店側の了承を得なければ動けないという点を受け入れる必要があります。

宣伝活動に制限がある

路面店であればお店の前でビラを配るのも、店頭に派手なポスターを貼るのも自由ですが、百貨店内のオフィス・店舗となるとそうはいきません。百貨店側の定めるルールから逸脱しない範囲内での宣伝活動しか行えないことに留意しましょう。

売上げを上げるほど賃料が上がるシステムが運用されている

百貨店の各テナントが支払う賃料は、多くの場合固定ではなく、売上高に一定の係数を掛けて算出する歩合制です。つまり、売上に応じ賃料が決まります。下限となる売上高が定められ、それを超える部分が歩合制となる賃料システムが一般的です。このシステムでは、定められた最低売上高がテナントの実質的な損益分岐点となるため、それを下回る営業成績が続けば、賃貸借の継続が困難となることを意味します。こうしたシビアな賃料システムが運用されていることを理解した上で入居する必要があるでしょう。

百貨店全体イベントの影響がある

百貨店内のテナントとして入居するのではなく、百貨店フロアを利用したレンタルオフィスなどに入居する場合は特に、全店規模のイベントの影響を受ける可能性を認識しておきましょう。たとえば、セール期間などの繁忙期にはエレベーターが渋滞しがちといったことが考えられます。

それでも魅力的な百貨店内の賃貸オフィス・貸店舗

上記に挙げたような注意点や制約があってもなお、百貨店内の賃貸オフィスや貸店舗には多くの魅力があります。交通の便の良い抜群の立地、安定した集客力、老舗百貨店のブランド力といった代え難い種類の魅力です。入居希望者は、そうしたメリットと、百貨店内の賃貸オフィス・貸店舗ならではの注意点とを考え併せて入居を検討することになるでしょう。

今回のまとめ

百貨店内の賃貸オフィス・貸店舗を借りる際には、審査があること、百貨店の方針や制限に従う必要のあること、賃料が歩合制であることなどに注意が必要です。多くの魅力を持つ百貨店内の物件への入居を検討するに当たっては、メリットだけでなく、これらの注意点も考慮するようにしましょう。

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