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熊本県は「火の国」と呼ばれていますが、これは古墳時代に肥後国で最大の豪族であった「火の君」に因んでいると言われています。世界有数のカルデラを誇る阿蘇や、日本三名城のひとつである熊本城など、熊本の歴史を垣間見ることができるスポットが魅力的です。2016年（平成28年）に発生した熊本地震からの復興を目指して、前に進み続けています。そんな熊本県では、賃貸オフィスの家賃相場はどのくらいなのでしょうか。

【目次】
1.熊本県とはどんなところなのか？
2.熊本県における賃貸オフィスの家賃相場はどのくらい？
3.熊本県における賃貸オフィスの需要は？
4.今回のまとめ

熊本県とはどんなところなのか？

九州の中央部に位置している熊本県は、古くから海陸交通の要衝として発展してきました。県内は、県北・県央・県南と大きく3つに分けられ、さらに11の地域に分かれています。県の東部には阿蘇山がそびえ立ち、草原が広がる景色はテレビなどで見た方も多いのではないでしょうか。西部にはリアス式海岸が広がり、漁業がさかんであるほか、西九州地域における海の玄関口として、物流や人流の基盤となっている港湾もあります。
また、熊本のご当地キャラクターといえば「くまモン」で、今や日本一有名になったと言っても過言ではありません。さらに、熊本の魅力は、温泉が多いこともあげられます。県内には何と118か所で温泉が湧いており、入りたい時にいつでも気軽に入れることから、温泉を「おふろ」と呼ぶこともあるそうです。
熊本県は、全国有数の農業県ですが、これは雄大な自然に恵まれているうえ、水資源が豊富な事情が背景にあるのです。特に、トマト・い草・スイカ・葉タバコ・シュッコンカスミソウ・メロン・イチゴなどは、全国でもトップクラスの生産量を誇っています。

熊本県における賃貸オフィスの家賃相場はどのくらい？

熊本県内で最大の都市は熊本市で、県庁所在地にもなっています。熊本市の気候は内陸盆地に似た条件であり、寒暖の差が大きい特徴があります。市内は5つの区に分かれており、市の産業はサービス産業が中心ですが、市内で賃貸オフィスが多く見られるのは中央区です。熊本城を中心として、県庁を始めとした行政機関、企業の本店も多く集まっており、県内一の商店街も広がっています。その一方で、旧城下町としての佇まいも残っており、新旧の町並みが調和していると言えるでしょう。
熊本市中央区における賃貸オフィスの家賃相場は、坪あたり6,000円台から9,000円台が多く見られます。市内の公共交通機関は、市電・電鉄・バスなどが利用可能です。

熊本県における賃貸オフィスの需要は？

熊本県では、太陽電池関連産業と半導体関連産業に力を入れています。中でも、半導体の関連企業は、九州全体の4分の3近くに迫るほど集積しているほどです。
さらに、九州新幹線が開通してから継続して企業誘致もさかんに行っていることで、利便性の高さが注目されるようになりました。その結果、賃貸オフィスの需要が高まっているのです。ITやコールセンターなどの企業進出が目立ちますが、拠点を分散させる目的もあるとのことです。県内外から熊本駅周辺への関心が高まり、「新幹線で博多まで最速33分」というアクセスの良さがセールスポイントとなりました。新幹線の停車駅がある八代市にもオフィスが進出し、県全体で賃貸オフィスの需要が高まる傾向がみられているのです。

今回のまとめ

企業の熊本県進出を受けて、行政側も熊本駅近くにビジネス拠点の整備を進めています。今後も熊本県内における賃貸オフィスの需要は伸びていくことでしょう。