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本州の中央北部に位置している富山県。米どころとして知られるほか、医薬品の生産高およびチューリップ球根の出荷量が日本一、定置網漁業が盛んなど、幅広い産業が発展しています。県の北部が日本海に面していることや、3,000m級の山々が連なっている地勢などの条件から、冬は多くの積雪量を記録し、雪によって「我慢強い」という県民性が培われたとも言われているほどです。そんな富山県における、賃貸オフィスの家賃相場を解説します。

【目次】
1.富山県とはどんなところ？
2.富山県における賃貸オフィスの家賃相場は？
3.富山県における賃貸オフィスの需要は？
4.今回のまとめ

富山県とはどんなところ？

富山県は、本州の中央北部にある県で、東は新潟・長野両県、西は石川県、南は岐阜県にそれぞれ接しています。東西におよそ90km、南北におよそ70kmに広がる県の地勢は、面積はさほど広くありませんが、県庁所在地である富山市を中心として、複数の産業がバランス良くまとまっているのです。漁業において、全国で行われている「定置網漁法」は、富山県が発祥と言われています。
全国シェアが高い産業は、住宅用のアルミニウム製サッシ・稲作の水田率・チューリップ球根の出荷量などがあげられます。また、観光においては、標高3,000m級の山々が連なる北アルプスを望む「立山黒部アルペンルート」が欠かせません。雄大な自然を満喫でき、国内外から訪れる観光客が後を絶たないのです。

富山県における賃貸オフィスの家賃相場は？

富山県で賃貸オフィスが多く見られるのは、県庁所在地である富山市です。富山市は、県のほぼ中央から南東部へ広がっており、市内からは富山湾や立山連峰をはじめ、世界でも指折りと言われるさまざまな自然の景色を眺められます。県の中でも特に「くすりのまち」と呼ばれるほか、「ガラスの街」としても知られているのです。富山市の玄関口である富山駅は、JR北陸本線および高山本線、富山地方鉄道（路面電車）などが乗り入れており、市民や観光客が多く利用しています。
賃貸オフィスも富山駅周辺だけでなく、路面電車の電停近くにも点在していることが確認できています。富山市内における賃貸オフィスの家賃相場は、坪あたり6,000円台から8,000円台で推移しているようです。富山駅周辺では、坪あたり10,000円を超える物件も珍しくありません。

富山県における賃貸オフィスの需要は？

富山県内でも賃貸オフィスが多く集まる富山市では、富山駅南側の「桜橋通り」および「城址大通り」沿いなどを中心として、オフィスビルが立ち並んでいます。この地域では、全国展開を行っている企業の支店や営業所が多く、富山や北陸地方への進出を目的とした新規出店の需要が高まっているのです。
また、増床移転のニーズも継続しており、空室率が低下しているオフィスビルも増えてきました。現在、富山駅北側で、10階建ての複合施設を建設する計画が進んでおり、2023年春の開業を目指しています。場所は、富山市芸術文化ホール「オーバード・ホール」の隣接地であり、3階から5階がオフィスフロアとなる予定です。
さらに、富山城址公園の向かい側（富山第一ホテルの跡地）が、再開発エリアとして計画されており、複合施設の中にオフィスも入る予定です。ただ、こちらは新型コロナウイルスの影響で、計画が遅れているとのことです。

今回のまとめ

2015年の北陸新幹線開業により、東京駅から富山駅まで最短2時間10分ほどでアクセスできるようになりました。富山県のオフィス需要は、今後も高まっていく可能性があると予想されますので、引き続き動向に注目していきたい地域です。