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愛媛県は、かんきつ類や今治タオルなどの名産地であるとともに、道後温泉・松山城といった名所でも有名な観光県でもあります。温暖で穏やかな気候と豊かな自然に魅了され、新たに事業や暮らしの拠点として愛媛を選ぶ人も増えています。そこで今回は、愛媛県の賃貸オフィス・事務所の家賃相場について解説します。愛媛で事務所を借りて事業を行う人が知っておきたい公的サポートも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

【目次】
1.愛媛県の産業・経済における特徴は？
2.愛媛県の賃貸オフィスは坪単価いくらが相場？
3.愛媛県で事務所を借りて事業を行う人が知っておきたい制度
4.今回のまとめ

愛媛県の産業・経済における特徴は？

愛媛県は、東予・中予・南予という3つの地区に分けられます。愛媛全体では、第1次産業・第２次産業が有力となっていますが、上記3エリアによっても産業構造の特徴が少し異なります。
東予地区では、紙や繊維の製造業がさかん。この関連から、紙を用いた衛生用品・文具なども多く製造されています。また、明治に端を発するタオル製造業が今でも有力な地場産業となっており、今治ブランドとして全国区の認知度・人気を誇ります。中予地区には、愛媛全体では少数派といえる第３次産業が大きなウエイトを占めているのが特徴的。道後温泉や松山城などの観光資源があるため、宿泊業・飲食業・その他のサービス業が多いことがその理由です。製造業では、一般機械や食料品の製造が主力。かつおだしなどを製造する業者が目立ちます。それ以外には、化学合成品メーカー、繊維業の大手が所在しているのも特徴です。農業がさかんな南予地区では、愛媛の代名詞ともいえるかんきつ類を中心とした果樹栽培が主要な産業です。また、さまざまな漁法を使った漁業も行われており、とくにハマチ・マダイの養殖で知られています。農林水産業以外には、建設業者が多い点も南予地区の特徴です。
愛媛は県の総生産が例年全県総生産の1%ほどとされていますが、古くから伝わる幅広い地場産業を大切に育んでいる豊かな産業に魅力があるエリアといえるでしょう。

愛媛県の賃貸オフィスは坪単価いくらが相場？

愛媛県は、県庁所在地である松山市を中心として賃貸オフィス・事務所・店舗が豊富です。JR松山駅周辺など、繁華街・オフィス街では坪単価8,000円～13,000円ほどの家賃が目立ちますが、愛媛県全体の平均的家賃となると、坪単価3,500円前後を想定しておくといいでしょう。テナントは家賃だけでなく、立地・規模・設備など、自社ニーズに合う条件の物件を選ぶことが重要です。

愛媛県で事務所を借りて事業を行う人が知っておきたい制度

愛媛県では、県内で起業・創業を目指す人に向けて、さまざまな方面から積極的なサポートを行っています。とくに松山市では、「まつやま創業マルシェ」と称して、創業時に起こり得るあらゆる悩み・問題に応える窓口を設置しており、創業全般の相談が可能で、事業計画やプランなど、初めてでどうやったら良いのかわからないという人に便利です。創業にまつわる手続きについても、豊富なセミナー開催実績があります。
また、ネットビジネス・海外ビジネスへの進出など、現代の中小企業の抱える課題に対し、専門分野のアドバイザーが応じてくれるサービスも受けることが可能です。

今回のまとめ

豊かな自然とさまざまな地場産業・伝統工芸など見所の多い愛媛県は、新たにオフィスを構えるにもたいへん魅力のあるエリアです。賃貸オフィスや事務所、店舗などは、築年数や規模・立地によって家賃にかなり開きがありますが、都心部などと比べれば、初めて起業する人などにも挑戦しやすい賃料水準となっています。ぜひ愛媛県内で素敵なオフィスを見つけてください。