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京都府は、日本を代表する観光都市でありながら、製造業も盛んであり、街自体の魅力により、移住者や起業家も多く集まるエリアです。今回は、京都府の賃貸オフィス・事務所の家賃目安は坪単価いくらを見ておけばいいのかを紹介します。京都で事務所を借りて事業を行いたい人が知っておくといい公的サービスなどもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

【目次】
1.京都府の産業・経済における特徴は？
2.京都府の賃貸オフィスは坪単価いくらが相場？
3.京都府で事務所を借りて事業を行う人が知っておきたい制度
4.今回のまとめ

京都府の産業・経済における特徴は？

京都は神社仏閣をはじめとした観光資源を豊富にもつ日本屈指の観光県です。しかし、一方で、幅広いジャンルの製造業・工業が発展していることでも知られています。製造業の中では、飲料食品、たばこ・飼料から、業務用および一般機械、繊維工業、デバイス・電子部品まで、あらゆる分野の製造に秀で、平成29年の調査では製造品出荷額は全国7位、近畿エリアでは1位を獲得しました。京都府では、製造業や観光業等において雇用者の平均賃金が全国を上回る水準であるのも特徴的です。
また、金融業界や教育・教育支援業界の労働生産性が高い傾向も強く出ています。ほかにも、京都府は、島津製作所、京セラ、任天堂、オムロン、村田製作所といった名立たる大企業が本拠地を置いていることでも有名です。こうした老舗の大企業だけでなく、有力なベンチャー近業が京都に本社を置くこともしばしば話題になるほど、起業や本拠地を据える土地としても京都には特別な魅力があるといえます。

京都府の賃貸オフィスは坪単価いくらが相場？

京都市内にはオフィス・事務所用の賃貸物件が豊富です。市街地にはオフィスビルや事業所用物件が多いですが、郊外や京都市外に比べ全体的に家賃は高めの水準となっています。
地下鉄烏丸線沿線の駅周辺や河原町界隈は公的機関や大企業のオフィスも所在するビジネス街・繁華街です。とくに京都駅周辺・四条烏丸・河原町・京都市役所周辺エリアなどで賃貸オフィスを借りようと思えば、坪単価13,000円～18,000円程度の家賃を想定しておく必要があります。京都府全域で見た場合、賃貸オフィス・事務所の平均坪単価は5,000円前後を見ておきましょう。

京都府で事務所を借りて事業を行う人が知っておきたい制度

京都府では府全域を対象として、中小企業応援隊と称し、事業者のさまざまな悩みや課題解決をサポートしています。創業・経営改善・資金調達をはじめ、技術・技能、雇用・人材育成、事業承継、販路拡大、特許についての悩みまでをカバーするなど、専門家の派遣や金融相談のあっせんなど具体的なアクションで応じてもらうことができます。店舗のレイアウト改善やお店の知名度アップ、事業拡大などにおいてすでに実績があり、とくに起業まもない方などには心強い支援体制が整っているといえます。
また、創業については、事業立ち上げに興味がある方に対し、基礎的な知識を得るための「京都スタサポ」を展開して情報提供。並行して、直接窓口に相談できるよう、サポートデスクを設置し、京都府内での起業・創業を支えています。

今回のまとめ

京都府は観光業・サービス業、教育・教育支援業などとともに、製造業・工業がさかんです。たいへんバランスの取れた産業構造と魅力溢れる街は、多くの起業家や事業経営者から、会社の本社や拠点として選ばれています。賃貸オフィス・事務所・店舗などは、地下鉄沿線を中心に家賃がやや高めですが、京都全域で見ると坪単価5,000円前後です。行政による経営や創業サポートも手厚いため、事務所の移転先や創業地を検討している方は、京都府内で素敵なオフィスを探してみてはいかがでしょうか。