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コラム 2021.05.04

OAフロアのオフィス・事務所で確認しておきたい3つのポイント


床下に配線用の空間を設けるOAフロアには、オフィス・事務所の配線が目につかない、フロアを掃除しやすい、ケーブルに足を引っ掛ける事故を避けられるといったメリットがあり、OAフロア導入済みの賃貸物件が人気です。しかし、そんなOAフロアが逆に悩みの種となってしまっては残念ですよね。今回は、OAフロアのオフィス・事務所を借りようとする際に確認しておきたい3つのポイントをご紹介します。

【目次】
1.配線容量は不足しないか
2.耐荷重に問題はないか
3.歩き心地は悪くないか
4.今回のまとめ

配線容量は不足しないか

床下空間の配線容量は足りているかを確認しましょう。OAフロアで二重床とすることによって生み出されるスペースには当然限りがあり、一定本数を超えるケーブルは床下に収まりきりません。サーバールームなどのように配線の集中する場所は別として、通常の居室であれば配線数は収容人数に概ね比例します。収容人数をもとに必要な配線容量を算出し、OAフロアが全てのケーブルがきちんと収められるだけの仕様(脚の高さ)となっているかを確認しましょう。
目安としては、収容人数が20人以内であれば高さ40mm、20〜50人程度であれば高さ50mm、それ以上の人数であれば高さ50mm超あるいはさらに高く調整できるタイプのもの(レベル調整タイプ)が適しています。

耐荷重に問題はないか

オフィス・事務所に設置する什器や設備の重さに十分に耐える耐荷重性能を備えているかを確認しましょう。OAフロアには、パネルを床に並べるだけで敷設できる「置敷タイプ」と、支柱の高さを変えられる「レベル調整タイプ」の2種類があり、前者が樹脂製またはコンクリート製、後者は金属製です。耐荷重は主に材質によって決まり、1平米当たりの耐えられる重さを「N(ニュートン)」という単位で表します。樹脂製の置敷タイプが2000〜3000N(1平米当たり200〜300kgの重さに耐える)、コンクリート製の置敷タイプが3000〜5000N、レベル調整タイプが3000〜5000Nというのがおおよその目安です。
オフィス家具のほかにキャビネットや複合機などの一般的な什器・設備一式を設置するだけであれば3000N、大型のキャビネットなども設置するなら4000N、重量物を設置する場合には5000Nの耐荷重が必要と考えられます。物件のOAフロアの耐荷重性能が不足している場合、破損や事故につながりますので、注意しましょう。

歩き心地は悪くないか

フロアの歩き心地に問題がないかを確認しましょう。通常OAフロアはカーペットの下になっており、表からは見えません。しかし、歩き心地には大きく影響します。全体的に傾斜があったり、部分的に凹凸があったりする場合、OAフロアが劣化しているか、もともとの床に不陸がある(水平でない、凹凸がある)可能性があります。レベル調整タイプであれば支柱高さを調整することでそうした傾斜や凹凸に対応できるケースが多いですが、置敷タイプだと大がかりな改修が必要となるかもしれません。
どこがどうというわけではないものの、なんとなくガタガタする、フワフワして歩きにくいといった場合は、OAフロアの材質が原因と考えられます。コンクリート製や金属製のものに比べ、樹脂製のものは一般に歩行性が劣ります。より快適な歩き心地を求めるのであれば、費用を投じて別のOAフロアを敷き直すか、その物件を諦めるかになるでしょう。

今回のまとめ

OAフロアとなっているオフィス・事務所は、そうでない物件に比べ明らかにメリットがあるといえますが、配線容量や耐荷重が十分か、歩行性に問題ないかといった点をよく確認する必要があります。フロア全体がスッキリとして見え、ケーブルが露出していないため掃除が楽で清潔を保ちやすいOAフロアは、そこで働く人の士気を上げる効果もあるといえるでしょう。上記のチェックポイントを抑えて、快適な就業空間を実現したいですね。

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