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群馬・茨城と合わせ、北関東地方に属している栃木県。首都圏と東北地方の間に位置していることから、両地域を結ぶ役割を担っています。那須や日光など、日本有数の観光地を有し、鉄道や道路網の目覚ましい発達も、今後の栃木県および日本の発展に大きく寄与することでしょう。そんな栃木県での、賃貸オフィスの家賃相場をご紹介します。

【目次】
1.栃木県の特徴はどんなところにある？
2.栃木県における賃貸オフィスの家賃相場は？
3.栃木県におけるオフィス需要の傾向は？
4.今回のまとめ

栃木県の特徴はどんなところにある？

栃木県は、関東北部に位置していますが、この位置は日本のほぼ中央にあたります。群馬県と茨城県に挟まれており、東京から新幹線に乗るとおよそ1時間でアクセスできます。県内は、県央・県東・県南・日光・那須の5エリアに分類できるのです。県庁所在地である宇都宮市は、県央エリアに属します。
それぞれのエリアで、四季折々に見られる自然の絶景や有名な観光地などが目白押しなのです。気候は比較的温暖ですが、県北部の一部地域では日本海側気候の傾向が見られます。冬場には、「那須おろし」や「男体おろし」と呼ばれる北風が吹き荒れることもあります。

栃木県における賃貸オフィスの家賃相場は？

栃木県にある賃貸オフィスは、その大半が宇都宮市にあります。宇都宮市は、県のほぼ中央に位置していますが、北部に日光・那須・塩原などの山々がそびえている地勢から、内陸性気候の傾向が見られます。JR宇都宮駅は、宇都宮線（東北線）、日光線、烏山線が通っているほか、相互直通運転として湘南新宿ラインや上野東京ラインも運転しています。また、JR駅から2kmほど西側に、東武鉄道の東部宇都宮駅もあるので、土地に不案内な方は注意した方が良いでしょう。賃貸オフィスは、いずれかの駅から徒歩で移動できる範囲にある物件が多いのが特徴です。
坪当たりの家賃は幅が広く、2,000円台から15,000円を超える物件まで、さまざまなタイプの物件が見られます。他県と比べて、栃木県は物件によって家賃相場の開きが大きい傾向があるようです。

栃木県におけるオフィス需要の傾向は？

一般財団法人自動車検査登録情報協会によると、栃木県における自動車の世帯普及台数は1.593台で全国5位（令和2年3月末現在）となっています。この数値は、1世帯当たり1.5台以上を保有していることを意味します。栃木県民は車で移動することが多く、道路の整備も県内全域で進んでいます。駅から離れていても、車でアクセスできる場所であれば問題なく移動可能なのです。小山市（新幹線の駅がある）や栃木市（新宿や浅草から直通電車あり）などは、宇都宮市から30kmほど離れていますが、車・電車どちらでも東京からアクセスしやすい位置にあるため、賃貸オフィスの需要が増えているのです。
栃木県では、産業振興センターにおいて創業相談窓口を設け、創業を目指す人材を応援する制度を設けています。さまざまな企業や個人がこの制度を活用し、発展を目指しているのです。また、これまで都心にオフィスを構えていた企業が、コロナ禍でオフィス規模を縮小する動きも出ています。テレワークでの業務が可能な企業が、渋谷から栃木県小山市に本社を移転した現状もあります。IT関係の企業は、パソコンがあれば場所を問わず仕事ができるうえ、小規模な企業は移転が決断しやすい傾向が見られます。栃木県は、東京から新幹線で1時間とアクセスしやすく、道路網も発展していることから、今後も東京から移転する企業が増える可能性が高く、オフィス需要がなくなることもないでしょう。

今回のまとめ

栃木県の賃貸オフィスは、ＪＲ宇都宮駅を中心に多く建っていますが、物件を探すときにはできるだけ県内の広い範囲で探すことをお勧めします。条件を少し変えてみると、希望の物件が見つかりやすくなるかも知れません。