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東北地方の最も南に位置する福島県は、北海道・岩手県についで全国で3番目に広い面積を有しています。都心からアクセスしやすく、スキー、温泉、酒蔵、独自の文化を持つご当地グルメなど、たくさんの魅力を持つことで、人気のある観光地です。福島県では、今も震災からの復興事業が続けられていますが、賃貸オフィスの需要や家賃相場はどのような傾向が見られるのでしょうか。

【目次】
1.福島県の魅力はどんなところにある？
2.福島市における賃貸オフィスの家賃相場は？
3.郡山市における賃貸オフィスの家賃相場は？
4.福島県におけるオフィス需要の傾向は？
5.今回のまとめ

福島県の魅力はどんなところにある？

福島県は、東京から200km圏内に位置しており、人口は187万人強（2018年1月現在）となっています。雄大な自然や数々のグルメなどが魅力的な県で、県内は大きく3つのエリアに分けられます。

浜通り

太平洋に面した地域で、震災後に建てられた施設が復興を物語っています。この地域で行われる神事「相馬野馬追」は、1000年以上の歴史を誇っているのです。
気候は太平洋岸気候で、夏はあまり気温が上がらない反面、冬は県内で最も暖かく、雪もあまり降らない地域です。

中通り

県の中央部で、阿武隈山地と奥羽山脈に挟まれた地域です。果物の栽培が盛んであるほか、花の名所が多いところでもあります。
気候は盆地気候で、夏は蒸し暑い反面、冬は冷たい風が吹きつける上に積雪も記録します。

会津地方

県西部に広がる地域で、猪苗代湖や磐梯山などの大自然が人々を惹きつけます。また、長い歴史をもつ神社仏閣も数多く点在しているのです。気候は日本海側気候の傾向が見られますが、地域内で山地と盆地に分かれており、夏は山地で涼しく盆地で暑くなります。冬はどちらも雪が降り積もり、気温も低くなるのです。

福島市における賃貸オフィスの家賃相場は？

福島県の県庁所在地である福島市は、中通りに位置しています。市の中心地は、福島駅東口周辺となっています。福島駅は、東北新幹線、JR東北線、阿武隈急行、福島交通飯坂線の乗降駅であるうえ、路線バスや高速バスの発着地でもあり、公共交通機関が集結しているのです。福島市内の賃貸オフィスは、駅前だけでなく広い範囲に見られ、家賃相場も2,000円台から10,000円を超える物件まで幅広くなっています。

郡山市における賃貸オフィスの家賃相場は？

郡山市は、福島市から南へ50kmほど下ったところにある自治体です。交通の便が良いことから、「陸の港」と呼ばれることもあり、音楽のまち・水のまち・経済のまち・グルメのまちなどの異名もあります。郡山駅を中心とした市街地に、都市機能や生活利便のための施設が集まっています。駅から近い場所にあっても、築年数が経っている賃貸オフィスでは、家賃が坪当たり2,000円台から3,000円台という物件が多く見られるのです。坪当たり10,000円を超える物件は、駅から徒歩数分で、かつ大型ビルのテナントである場合が多いようです。

福島県におけるオフィス需要の傾向は？

福島県全体で見ると、オフィス需要は依然として根強く、新規で建築されるビルが少ないこともあり、空室率も低い状況が続いています。今後、福島駅東口地区において再開発事業が予定されており、新たに建設されるビルの中にオフィステナントも入る予定とされているのです。2021年度に計画認可予定ですので、今後の見通しは分かりませんが、動向に注目していきたいところです。

今回のまとめ

福島県では、震災からの復興が少しずつ進み、オフィス需要も高いことから、賃貸オフィスの需要も今後さらに高まっていくことが予想されます。希望に近い物件が見つかったら、早めに問い合わせると良いでしょう。