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コラム 2022.08.19

オフィス・事務所における防音対策の重要性とは?足音や話し声を遮断する方法


オフィス・事務所において、労働環境を悪化させる要因のひとつが騒音です。防音対策がしっかりとしてないオフィスは、音漏れがしやすく、機密情報や個人情報が漏洩するリスクも高まります。また、騒音は社員の集中を妨げかねません。防音対策はこのようなリスクを回避し、社員のモチベーション維持や業務効率化に効果的です。今回は、オフィスの騒音の種類から放置し続けるリスク、具体的な防音対策の方法などについて解説します。

オフィス・事務所で足音や話し声などの音漏れを放置するリスクとは?

本格的な防音工事を行うと数百万円かかることもあるので、なかなか取り組めないという企業も多いかもしれません。しかし、オフィスや事務所で音漏れを放置し続けるとさまざまなリスクが生じるのです。
ここでは、オフィスや事務所から発生する騒音の種類と、音漏れを放置するリスクをご紹介します。

騒音の種類

騒音と呼ばれる音にはさまざまな種類があり、環境によって異なります。オフィスから発生する主な騒音の種類は、次の3つです。

電気機器や家電から発生する音

オフィスに設置しているFAX機やコピー機などのOA機器が作動しているときの音や振動、冷蔵庫のコンプレッサーやファンの音、清掃中の掃除機の音などです。

オフィスの設備から発生する音

オフィスの設備から発生する騒音には、空調機の音、トイレの排水音、ドアの開閉音などが挙げられます。

社員の行動に伴って発生する音

電話や会議の会話、休憩中の会話や笑い声、席を立つときに発する椅子の音、移動するときの足音などです。

オフィス・事務所で騒音や音漏れを放置するリスク

音漏れや騒音を放置しておく主なリスクは、次の5つです。

機密情報や個人情報が漏洩する

会議中の会話が筒抜けだと、機密情報や個人情報が漏洩してしまいます。機密情報や個人情報が漏洩すると、取り引き先の企業や顧客に迷惑をかけ、社会的信頼を失う可能性も高いです。

アイデアが盗まれる

防音対策がなされていないオフィスで新商品の話し合いをしたときに、たまたま訪問していたライバル企業にアイデアを聞かれてしまうということも考えられます。他人の発明で特許を取ることはできませんが、アイデアを改良してその部分のみ特許を取ることは可能です。
いずれにせよ、特許は早いもの勝ちなので、ライバル企業に先を越されないためには、防音対策をしておくことが非常に重要です。

プライバシーが侵される

社内ではビジネスだけでなく個人的な悩みを相談されることも多いため、社員のプライバシーを守るという観点からも、防音対策は重要です。
例えば、信頼できる上司に社内の人間関係の悩みを相談したことが知られてしまうと、相談した社員は働きづらくなってしまいかねません。

生産効率が低下する

社内の騒音や外の騒音がうるさいと、仕事に集中できないでしょう。情報の漏洩を気にして、小さな声で会議をしても活発な意見交換は難しいため、防音対策していない企業の生産効率は低下する恐れがあります。

近隣トラブルを招く

オフィスビルではなく普通のマンションの一室をオフィスや事務所にしている場合、騒音により近隣トラブルに発展することも懸念されます。迷惑を掛けるつもりはなくても、改善が見込めなければ自社のイメージを悪化させるでしょう。近隣トラブルが深刻化すれば強制退去にもなりかねません。

オフィス・事務所において最優先で防音対策に取り組むべき場所

オフィスや事務所の防音対策では、主に防音グッズを活用する方法とリフォーム工事を行う方法が挙げられます。

最優先で防音対策を行うべき場所

オフィス内で防音対策を優先的に取り組むべき場所は次の4箇所が挙げられます。一度にオフィスや事務所の防犯工事を行うとかなり大掛かりになり、工事期間が長引き費用も高額になりがちです。また、業務に支障が出る恐れもあります。防音対策工事を行う場合は、場所の優先順位を決めてから実施するのが賢明です。

会議室

会議室は、新商品のアイデアや経営戦略など、常に重要度の高い情報を取り扱う場所です。会議で活発な議論が繰り広げられると声を張り上げることも多いので、会議中の会話の内容が漏れないように早期の対策を行いたい場所と言えるでしょう。まずは、利用頻度の高い会議室の防音対策をしておくと安心です。

社長室

社長室では、会社の将来を左右するような重要案件が取り扱われる場所です。ここでの会話が漏れると、その影響で株価が暴落したり、経営が悪化したりするリスクが高まります。重要な情報に対するセキュリティ強化となるため、早めに社長室の防音対策を行うべきです。

応接室

応接室は、大切な取引先や顧客をお迎えする場所です。応接室に社内で生じるさまざまな音が聞こえてくると、せっかく来ていただいたのにくつろいでもらえず、会社のイメージも悪くなります。商談や取引をよりスムーズに遂行するためにも、防音対策をしておきたい場所の一つです。

休憩室やオフィスカフェ

休憩室やオフィスカフェは、社員がコミュニケーションを図る大切な場所です。しかし、休憩中の社員の声が隣接する執務スペースへ聞こえてしまうと、業務の妨げになることにもなりかねません。
最近ではオフィスカフェを多目的スペースとして使っている企業も増えています。オンライン会議や来客の接待などにも使う場合は、機密情報を取り扱う場にもなるのです。
防音工事をしておけば、このような心配をすることなく休憩室やオフィスカフェを活用できます。

会議室や応接室などに適した防音対策の種類

前項で紹介した場所に適した防音対策では、工事と防音アイテムの2つが挙げられます。業者に依頼すれば、さらに効果的な防音対策が可能です。リフォーム業者に依頼できる防音対策には、壁や床、天井の防音工事などが挙げられます。

壁・床・天井の防音工事

壁・床・天井に防音素材を設置します。防音素材には吸音素材や遮音素材があり、種類も豊富なので、部屋の構造や騒音のレベルに応じた防音素材を選ぶことがポイントです。
・石膏ボード:遮音材。吸音材を組み合わせて利用する。
・ウレタンスポンジ:反響音の防止効果が高い吸音材。録音スタジオやドアの防音対策などでよく用いられる。
・グラスウール、ロックウール:低音から高音まで吸音する素材。グラスウールの方が安価であり、工事現場など様々な場所で使用されている。
その他には窓やドアなどに対する工事も挙げられます。例えば、二重窓やツインガラスを導入する工事や、ドアの隙間を埋める工事などです。

隙間の防音工事

ドアや壁の隙間から音漏れする場合の対策は以下の通りです。
・パッキンやシリコンを埋める
もともとドアは機能性を重視しているため、ドアが開閉しやすくなるようにドアの素材には軽量の物が使われることが少なくありません。そのため、時間がたつとドアと壁の間に隙間ができてしまい、そこから音漏れがしやすくなります。このような隙間にはパッキンやシリコンを埋める工事が有効です。

窓の防音工事

外からの騒音で業務に支障が出ている場合は、防音機能のある窓ガラスに変える、二重窓に入れ替えるなどの方法があります。二重窓であれば遮熱性と断熱性も高まり、光熱費の削減にも効果的です。

防音対策の注意点

オフィスや事務所で防音対策をする際の注意点は、次の2つです。

防音工事ができるか事前に確認する

賃貸物件には管理規約があり、工事ができない場合もあります。業者に防音工事を依頼する前に管理規約を確認し、防音工事が可能か確認しておくことが重要です。

オフィスが狭くなる

オフィスや事務所は、すでに床にはケーブル、天井にはエアコン、空調ダクトなどが設置されています。そこへ壁や天井に工事を行うと厚くなって圧迫感が出るでしょう。パーテーションなどを導入した場合は、執務スペースが以前より狭くなる可能性もあります。

オフィス・事務所で手軽にできる防音対策の方法

防音対策は業者に依頼しなくても、防音アイテムを購入したり工夫をしたりするだけでも、防音対策を施すことも可能です。ここでは、オフィスや事務所でできる防音対策を、費用を掛けずに気軽にできるものと、業者に依頼して行う防音対策に分けてご紹介します。

業者に依頼して防音アイテムを取り入れる

大掛かりな工事をしなくても、パーテーションやブースを設置するだけで、防音効果が高まります。さまざまな人が出入りする休憩室やオフィスカフェは、部屋全体の防音よりパーテーションやブースを設置したほうが効果的です。

費用を掛けずに手軽にできる防音対策

工事以外に行える防音対策には、次のような方法があります。

防音マットを敷く

防音マットを購入して敷くだけでも、椅子の引く音や足跡などの音漏れを防ぐ効果があります。防音マットはデザイン性が高いものも多いので、防音マットを敷くことでオフィスのイメージチェンジも可能です。

防音カーテンに変える

今あるカーテンを、防音効果のあるカーテンに取り替えるだけでも防音対策となります。防音カーテンには、「防音カーテン」「遮音カーテン」「吸音カーテン」があるので、部屋や音漏れの程度に応じて使い分けるのがポイントです。

吸音パネルを設置する

壁の内側に防音素材を入れる工事は大掛かりになりますが、防音パネルを設置するだけでも同じ効果が期待できます。両面テープやグルーガンを使って貼れるため、業者に依頼する必要がありません。もっと簡単に吸音パネルを設置したい方には、マグネット式で取り外しができるタイプのものがおすすめです。

サウンドマスキング設備を導入する

サウンドマスキングとは、騒音を防いだり吸収したりするのではなく、騒音を分からなくする防音対策です。具体的には、ある周波数の音を流して同じ周波数の音を聞こえにくくします。周囲が静かになったときに、ふと気付く空調の音や人の会話などの防音に効果的です。防音したい場所にスピーカーを設置するだけなので、大掛かりな工事が不要です。

BGMを流す

快適なオフィス環境を整えるために、社内でBGMを流す方法も有効です。サウンドマスキングと同じような方法ですが、BGMは選ぶ音楽によって会社のイメージアップが図れるでしょう。また、BGMは社員の心の安定を図ったり、集中力を高めたりするのに効果があると言われています。
ただし、BGMがあると集中できないという人もいるので、導入する際は社員の意向を確認しておいてください。

今回のまとめ

防音対策をしていないオフィスは、機密情報や個人情報が漏洩するリスクが高まる、社員の生産効率を下げてしまうなど、企業にとってデメリットが少なくありません。防音対策にはコストがかかりますが、防音対策で社会的信頼や社員の定着率などの低下を防げると考えれば、費用対効果は大きいと言えるでしょう。
時間や費用、管理規約などの問題で防音工事が難しい場合は、まずは手軽な防音対策を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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