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コラム 2022.02.02

備えておくべき事務所・オフィスの防犯対策

警視庁の調べによると、住宅やオフィスに侵入する窃盗件数は年々減少傾向にあります。しかし、事務所やオフィスは住宅の次に窃盗被害が多く発生しているため、件数は減少傾向にあっても防犯対策は強化する必要があります。
調べてみると、狙われやすい事務所やオフィスには特徴があるようです。窃盗被害に遭わないためには、どのような防犯対策をする必要があるのでしょうか。
防犯カメラの種類・防犯カメラを設置する効果や、ガラスや扉の防犯対策の仕方も紹介するので、ぜひ記事を読んで事務所やオフィスの防犯対策の参考にしてください。

【目次】
1.一般事務所は泥棒に狙われやすい
2.事務所・オフィス荒らしの侵入手段と侵入口
3.狙われやすい事務所・オフィスの特徴
4.事務所・オフィスに防犯カメラを設置する効果
5.防犯カメラの種類や選び方
6.ガラスや扉の防犯強化と侵入探知センサー導入
7.警備員や防犯対策ができるサービスも利用
8.今回のまとめ

一般事務所は泥棒に狙われやすい

事務所荒らしとは、事務所やオフィスに侵入して金品を窃盗する行為です。警視庁の「住まいる防犯110番」によると、侵入窃盗の発生場所の第3位は一般事務所で全体の13.1%を占めています。第4位は商店の6.5%ですので、全体の19.6%が事務所と店舗で窃盗が発生していることになります。件数にすると一年間で約11,300件もの店舗や事務所が窃盗の被害に遇っていることになるから驚きです。
泥棒が事務所に侵入する目的は、パソコンや金庫の現金や株券、手形などの他に契約書や機密書類の窃盗です。パソコン自体も売却できますが、パソコンに入っている顧客データも売ることができるからです。
住宅や事務所・店舗への侵入による窃盗件数は、平成15年から徐々に減少傾向にあります。令和元年では57,808件と過去15年で最も低い数値を得ました。しかし、新型コロナウイルスによる影響で、失業者が増えている現在、犯罪が増加する可能性も十分にあります。そのため、事務所やオフィスの徹底した防犯対策が会社の貴重な書類や財産を守る安全につながります。

事務所荒らしの侵入手段と侵入口

警視庁統計書類によると一般事務所への侵入口は「表出入り口」が最も多く全体の39.7%を占めています。第2位が「窓」で32.8%、「その他の出入り口」からの侵入は第3位で全体の13.4%です。
また、一般事務所の侵入手段は「ガラス破り」が最も多く全体の42・8%です。全体の約半数という非常に大きな割合で、事務所のガラスを破り侵入していることが分かります。第2位は「無施錠」と鍵をかけていなかったケースも非常に多くなっています。第3位は「錠破り」の10.2%です。最近ではピッキングやサムターン回しなど、特殊な器具を使いドアを開錠して侵入するケースが増えています。ピッキングは長い針金のような工具を使用して鍵を開けますが、対策がない場合は数分で開錠できるほど簡単です。また、サムターン回しはドアにドリルで穴を開け、特殊な金属の棒を使いつまみを回して鍵を解除する方法です。
他の手口には扉そのものを外す手口もあります。ガラスや扉の防犯を強化しても、「合いかぎ」を使っての侵入も5.4%と少ないながら発生しています。そのため、事務所やオフィスにはガラスや扉の強化の他に防犯カメラ・侵入検知センサーの導入が大切になります。

狙われやすい事務所・オフィスの特徴

年間で11,300件もの店舗や事務所が窃盗に遭っているという数字が出ています。それでは、泥棒がターゲットにする事務所やオフィスにはどのような特徴があるのでしょうか。
狙われやすい事務所やオフィスは、休日や夜間に無人になる事務所やオフィスです。泥棒は犯行に及ぶ以前に夜間に警備員がいるか、人出はあるかどうかなどを確認しています。夜間無人になる事務所やオフィスは彼らの最適なターゲットになります。休日や夜間に無人になる事務所やオフィスだけでなく、ビルにテナントが入っており、自由に出入りができる事務所やオフィスも狙われやすいです。また、防犯カメラがあっても台数が少ない場合や照明が暗い場合も侵入しやすいと判断されます。
狙われやすい事務所やオフィスには、立地も関係します。休日や夜間に人通りの少ないビジネス街にある事務所やオフィスはターゲットになりやすくなります。オフィスや事務所を賃貸する時は、同じビルの他のテナントや隣接する企業の人の出入りも確認してください。セミナーを頻繁に行ったり、物流業者が頻繁に出入りしていたり、外部の人間が不特定多数出入りする場合は、特に防犯対策を万全にする必要があります。

事務所・オフィスに防犯カメラを設置する効果

事務所やオフィスの防犯対策として、防犯カメラの設置が挙げられます。防犯カメラを設置することを泥棒に見せることで、犯罪を抑止する効果を得ることができるからです。防犯カメラを設置することで、犯罪率が低下することは世界中でデータとして証明されています。しかし、防犯カメラの台数が少ないと、防犯対策が甘いとみなされ侵入されてしまうこともあるため注意が必要です。
また、防犯カメラを設置することは業務の効率化にもつながります。最近の防犯カメラは長時間の記録が可能です。そのため、防犯カメラがあれば何らかのトラブルが発生した場合に記録を確認して、原因を見つけられる可能性も高くなります。スマホと連携して監視ができる防犯カメラなら、事務所やオフィスにいなくても人の動きを感知して知らせてくれるため安心です。実際に、防犯カメラに映った犯人の映像が、犯人の特定に役立ったというケースは多くあります。まれなケースですが、防犯カメラを設置したおかげで内部の人間による犯罪や不正も明らかになったというケースもあります。防犯カメラの設置は、窃盗を未然に防ぐ効果以外にもさまざまな効果があるため、事務所やオフィスには欠かせません。

防犯カメラの種類や選び方

防犯カメラの種類を確認する前に、まずは防犯カメラと監視カメラの違いを見ていきましょう。
防犯カメラの役割は犯罪を防ぐことで、目立つ場所に設置されます。監視カメラの目的は犯人を特定することで、設置場所は目立たない場所になります。事務所やオフィスでは防犯カメラと監視カメラを両方設置するとより安心ですが、監視カメラは侵入されて初めて役に立つため、犯罪を防止するという点からまずは防犯カメラを設置することが大切です。
防犯カメラの種類は主に「ボックス型」と「ドーム型」の2種類です。ボックス型は天井に設置する防犯カメラで、存在感があるため犯罪を未然に防ぐ効果も高いと言われています。ドーム型はドームの形をしており、中にカメラが設置されています。ドーム型は主に屋内に使用されて、壁や天井に設置します。ドーム型はボックス型よりも威圧感が少ないことがデメリットです。しかし、ドームが回転するタイプなら監視できる範囲が広くなるメリットがあります。ドーム型はオフィスビルの受付や廊下に設置するケースが多いです。防犯カメラの種類は設置したい場所や事務所やオフィスのサイズ、用途を考えて選んでください。

ガラスや扉の防犯強化と侵入検知センサー導入

一般事務所の侵入手段は「ガラス破り」が最も多く全体の42・8%と紹介しました。そのため、ガラスを防犯ガラスに変更したり、ガラスに防犯フィルムを貼ったりといった対策は欠かせません。防犯フィルムをガラスに貼るだけで、ガラスを強化し割りにくくします。簡単にできる防犯対策ですので、防犯フィルムを使用していない事務所やオフィスはすぐに対策しましょう。
その他に、窓に設置するガラス窓用振動センサーも効果的です。ガラス窓用振動センサーはガラス破壊をセンサーで感知し、警報音が鳴る仕組みになっています。防犯ガラスや防犯フィルムと一緒に使用するとさらに安心です。
二重窓や二重ロックにすると、窓からの侵入をさらに強化することができます。また、入り口や扉には防犯カメラの他に、赤外線センサーを設置することもできます。赤外線センサーは赤外線で侵入者を感知し、音や光で威嚇します。
さらに、コストはかかりますが、エントランスに警備員を常駐してもらうことも一つの方法です。警備員がいれば、簡単に侵入することはできません。それ以前に、泥棒は侵入を諦め警備員も防犯カメラもない、別の事務所やオフィスをターゲットにするでしょう。

警備員や防犯対策ができるサービスも利用

防犯カメラの設置や扉や窓の防犯強化など、事務所やオフィスを守るためにできることはたくさんあります。月々の料金はかかりますが、侵入者があった場合に24時間体制で警備員がすぐに駆けつけるサービスも安心です。
警備会社の大手にはアルソックやセコムといった会社が挙げられます。知名度は高くはありませんがNTT東日本も簡単に始められるクラウド型カメラサービスを行っています。このサービスは、インターネット経由で遠隔で映像を確認できるサービスで、音声検知機能や動体検知機能が搭載されています。レコーダーが不要で記録はクラウド上に保存できるため、安心して運用できます。録画した映像の早送りや巻き戻しが簡単にできる点もメリットです。遠隔でパソコンやスマホ・タブレットで監視や確認ができるため設置が簡単ですぐに始めやすいです。料金も警備会社よりも安くなっています。防犯対策は強化したいけれど予算が限られている、という事務所やオフィスはこのようなサービスを検討してもいいでしょう。

今回のまとめ

休日や夜間に人出が少ないビジネス街にある事務所やオフィスは、泥棒に狙われやすいです。
事務所やオフィスの防犯対策は、窓ガラスや扉の防犯対策を強化することから簡単に始められます。防犯カメラを設置して、泥棒を威嚇して犯罪を防止することもできます。防犯カメラの種類は主に2種類あるため、用途や設置場所などに合わせて選びましょう。警備会社に依頼をするなら、さまざまな会社のサービスや料金を比較すると、無駄な出費を避けられます。事務所やオフィスを賃貸する時は、同じビルの他のテナントの出入りや隣接するオフィスの人の出入りを確認することも大切です。
愛知県名古屋市にオフィスを構える「オフィッコス」は賃貸事務所やオフィスの物件を専門に扱っています。有人警備付きの物件といった、防犯対策を強化している物件をご紹介することもできます。名古屋市の物件を中心に扱っていますが、全国の主要都市の物件もご要望によりご紹介することも可能です。賃貸事務所やオフィスをお探しの方は、ぜひオフィッコスへご相談ください。

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