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コラム 2021.12.14

キッチンカー・移動販売を新規開業する際に必要な手続きと初期投資の抑え方

新型コロナウイルス感染症の影響で、キッチンカーや移動販売がメジャーな営業形態へと急速に変貌を遂げた感のある近年。新たにキッチンカーや移動販売を始めようと考える人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、キッチンカーや移動販売を新規開業する際に必要な手続きと、初期投資の抑え方について解説します。実店舗とはまた違った魅力を持つキッチンカーや移動販売を検討しているなら、ぜひ本記事をご参考になさってください。

【目次】
1.キッチンカー・移動販売を新規開業する際に必要な手続き
2.キッチンカー・移動販売を新規開業する際の初期投資の抑え方
3.今回のまとめ

キッチンカー・移動販売を新規開業する際に必要な手続き

キッチンカー・移動販売にはそれ用の自動車が必要です。出店場所も確保しなくてはなりません。ですが、新規開業するに当たってはそれ以前に必要となってくる手続きがあります。

食品衛生責任者の資格を取得する

食品を取り扱うには、食品衛生責任者の資格取得者を店内に最低1名置く必要があります。各都道府県の食品衛生協会で実施される講習を受講すれば同資格を得られますので、まずは講習会を予約しましょう。なお、栄養士や調理師、製菓衛生師等の資格を持っていれば、受講の必要はなく、申請のみで食品衛生責任者になれます。
また、食品衛生責任者の資格は全国共通ですので、受講した自治体とは別の自治体で営業することになっても問題はありません。

必要に応じ運転免許を取得する

キッチンカーの多くは普通自動車免許で運転可能ですが、大型の車両やトレーラータイプの車両の場合、牽引免許などの取得が必要となるケースがあります。免許取得時期や、車両の総重量や全長なども関連してきますので、確認した上で必要に応じて免許を取得しましょう。

保健所の営業許可を得る

営業地域を管轄する保健所に申請して、営業許可を得ます。管轄保健所がどこになるかは、営業用の自動車の保管場所や申請者住所のほか、調理営業を行うキッチンカーの場合は仕込み場所も関係してくるため、保健所発行の案内などでしっかりと確認しましょう。自動車で営業する場合の営業許可は合計7種類あります。販売メニューに応じて該当する許可を得ましょう。

調理の伴うキッチンカーの場合

 飲食店営業
 喫茶店営業
 菓子製造業

調理を行わず販売のみの移動販売の場合

 食料品等販売業
 乳類販売業
 食肉販売業
 魚介類販売業

この際、いきなり申請するのではなく、まずは保健所に事前相談をします。給水タンクの容量や手洗い設備、シンクの数や大きさ、運転席と調理場の仕切りなど設備の要件が多数あり、車両の設計・入手は事前相談をした上で行う必要があるためです。車両完成後に保健所で検査を受け、問題がなければ許可証が交付されますが、相談前に車両を準備してしまうと、検査で引っかかり許可がおりない可能性があります。
なお、取得した営業許可はあくまでも許可を得た地域でのみ有効です。たとえば東京都の保健所で営業許可を得ていても、神奈川県でも営業するためには神奈川県の保健所で改めて営業許可を得なくてはなりません。また、5年ごとに更新が必要な点にも気をつけましょう。

キッチンカー・移動販売を新規開業する際の初期投資の抑え方

固定店舗に比べて少ない初期投資で開業できるのがキッチンカーや移動販売の魅力の一つですが、それでも300万円前後の費用がかかるのが一般的です。初期投資を抑える方法としては次のようなものがあります。

各種助成金・補助金の交付を受ける

国や自治体が実施している助成制度を利用すれば、初期投資を抑えられます。たとえば、新型コロナウイルス感染防止と事業継続を両立させるため、対人接触機会の減少に資する取組を支援する「小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>」。キッチンカーでの販売は、店舗での販売に比べ対人接触機会が減らせるとして補助対象となります。
また、東京都の実施する開業資金支援制度のように各自治体が独自で実施する助成制度もありますので、チェックしてみましょう。

キッチンカーを購入する代わりに借りる

キッチンカーはレンタルやリースも可能です。こだわり抜いた自分だけのカスタムメイドのキッチンカーに魅力を感じる人は多いですが、決して安い買い物ではありません。小ぶりな軽ワゴンなどでも最低250万円程度は見ておく必要があるでしょう。長期的に見れば割高となるかもしれませんが、レンタルやリースを利用すれば開業時の初期投資はかなり抑えられます。

今回のまとめ

いわゆるニューノーマルにより、キッチンカーでのテイクアウトや、店舗に出向くことなく買える移動販売はより身近な買い物スタイルとなりました。ニーズがオフィス街から住宅街に移るなどの変化はあっても、キッチンカーならどこへでも行けます。これからも需要が見込めるキッチンカーや移動販売。興味をお持ちなら、ぜひ前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

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