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コラム 2021.10.19

愛知県の市町村別貸店舗・テナントの家賃(坪単価)相場【瀬戸市】

瀬戸市は名古屋市の北東にある都市で、名古屋市と岐阜県のほぼ中間に位置しています。立地や築年数にもよりますが、名古屋市で貸店舗を借りるよりも賃料を抑えやすいので、新しく事業を始める上で魅力がある地域です。陶磁器の産地として知られ、古くからまちの重要な産業となっています。瀬戸市の基本情報や、貸店舗の賃料相場などを見ていきましょう。

【目次】
1.瀬戸市の基本情報
2.瀬戸市の貸店舗・テナントの家賃相場
3.瀬戸市における貸店舗・テナントの今後の動向
4.今回のまとめ

瀬戸市の基本情報

瀬戸市は名古屋市の北東約20kmにあり、栄まで約30分で行ける距離に位置する都市です。名古屋市と岐阜県の多治見市に隣接し、濃尾平野の東にある尾張丘陵の一角を担っています。2021年現在の人口は約13万人です。
多くの窯元や工房を有しており、古くから陶磁器の産地として知られてきました。やきものの原料となる陶土や珪砂が豊富な地層を有していることから、やきものの産業が発展したのです。陶磁器を「せともの」と呼ぶのは、瀬戸市で多くの陶磁器が生産されたことに由来します。まちづくりの一環として、橋の欄干を陶器でつくるなどの試みをしており、まちのさまざまな場所で「やきもののまち」らしい風情が感じられるでしょう。新世紀工芸館・瀬戸染付工芸館・県立瀬戸窯業高校・窯業技術専門校など、次世代の作り手たちを育てる土壌がつくられている点にも注目です。全国各地から、やきものに関連した専門家たちが多く集まる環境が整っています。

瀬戸市周辺の貸店舗・テナントの家賃相場

瀬戸市の貸店舗やテナントの平均坪単価は、6000円前後です。賃料は20~40万円台の物件が多く、名鉄瀬戸線沿線に商業施設が集中し、尾張瀬戸駅・新瀬戸駅・水野駅などに貸店舗やテナントが集中しています。尾張瀬戸駅前にはまちのランドマークである複合施設の「パルティせと」があり、瀬戸市を訪れる人のエントランスゲートの役割を果たしています。市民交流や学習活動の拠点としても利用されており、1・2・6階が商業施設、3~5階が公共施設です。效範・水南・水野・長根・陶原などに、人口が集中しています。

瀬戸市における貸店舗・テナントの今後の動向

瀬戸市の人口は2000年ごろにピークを迎えましたが、全国的に少子高齢化が進んでいるため以降は緩やかに減少しています。やきもののまちとして若い陶芸家たちが集まる環境は、今後も持続していく見込みです。ものづくりをしたいクリエイターたちが多く集まれば、まちが活気づきます。今後は陶芸品を目当てに各地から人が集まる観光地としての需要を高め、ほかの地域との一層の差別化を図ることが求められるでしょう。「まちのブランド力」を高めるような店舗を増やしていくことが必要です。
人口が多い名古屋市に隣接していることもあり、貸店舗やテナントの賃料が急激に下がることはない見込みですが、全体的な人口の下降とともに、緩やかに下がっていくことが予想されます。都市部へのアクセスが容易い駅前や高速道路に近い地域は、引き続き堅調を保つでしょう。

今回のまとめ

瀬戸市は名古屋市まで約30分に行ける距離にあり、やきもののまちとして知名度が高いことで知られます。市内には、ものづくりに携わるクリエイターを育てるための施設が豊富で、全国から若手の陶芸家や芸術家が集まる、土壌づくりが進められていることが特徴です。名鉄瀬戸線沿線に商業施設や貸店舗が集まっており、平均坪単価は6000円前後となっています。今後も、陶磁器に関連した産業や観光を推進していくと見られます。名古屋市に隣接する地域でもあり、人口は緩やかに減少していくことが予想されますが、貸店舗やテナントの賃料が急激に下がることはない見込みです。

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