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コラム 2021.01.22

オフィス・事務所の窓に付いている赤い三角のマークの役割とは?

ビルやマンションなど、高い建物を見上げると、窓に赤い逆三角形のマークがついているのを見かけたことがあるかと思います。あちこちで見かけるマークですが、どのような目的でついているのかご存じでしょうか。実は、災害時に命を守るという、とても大切な役割があるのです。その役割について、詳しく解説します。

【目次】 
1.正式名称は「消防隊進入口マーク」
2.マークを設置する建物の基準とは
3.マークを設置する際に注意すべきこととは
4.今回のまとめ

正式名称は「消防隊進入口マーク」

赤い三角マークの正式名称は、「消防隊進入口マーク」と言います。このマークは建築基準法で定められており、窓に貼り付けるために作られています。火災などの災害が起こったときに、人命救助を目的として窓を破って進入する目印となるのです。マークがついている窓は、ついていない窓よりも壊しやすい構造であったり、外側に取っ手が
ついていたりします。
設置する窓の大きさにも規定があり、幅75㎝以上・高さ120㎝以上・床面から80㎝以下とされています。マークの大きさは「1辺が20cmの正三角形」であり、赤色の反射塗料を使うことが明確に定められています。片側のみ赤く塗られ、内側は白(赤文字で「消防隊進入口」と書かれている)のものや、両面が赤いものなどがあります。製品によって、外側・内側どちらから貼り付けるかが変わってきますが、内側であれば室内で貼ることになるため、外側よりも長持ちしやすくなります。

マークを設置する建物の基準とは

進入口マークは、設置する基準が明確に決められています。3階以上の階で、高さが31m以下の部分に設置しますが、はしご車が届く高さが31mであることが理由なのです。これに代わる窓や、非常用エレベーターが設置されていれば、マークは設置しなくとも問題ありません。
本来、この条件を満たす建物には、奥行1m以上・長さ4m以上のバルコニーや表示灯、幅が広い窓などを設置した「非常用進入口」の設置が必要です。ただ、現代では土地が狭いところにたくさんのビルが建てられており、バルコニーを設けられないビルがほとんどとなっています。この場合、外壁10mごとに広い開口部があれば、非常用進入口の代わりとして消防隊進入口に設定でき、災害時に建物内に入る目印とするために赤い三角形で表示するのです。

マークを設置する際に注意すべきこととは

マークの内側が白であれば、「この付近に物を置かないでください」などと言った注意書きが書かれていることがほとんどです。マークを貼る場所は、消防隊の方々が明日通る場所になるかも知れません。災害はいつ起きるか分かりませんので、マークを貼った場所付近には物を置かないようにしましょう。消防活動の妨げになってしまいます。妨げになったとき、万が一壊されてしまったとしても、「この場所に置いておく方が悪い」とされてしまうのです。
窓ガラスが外側から開かないようになっていないか、防犯ガラスなどで割れにくくなっていないかなども、マーク設置の重要なポイントです。消防隊が割れないガラスでは意味がありませんので、十分注意しましょう。窓の近くに、看板やネオンを設置することも、できるだけ避けた方が安全です。マークを設置した窓に、さらに内窓を設置したいときは、事前に消防署に確認する必要があります。

今回のまとめ

消防隊進入口マークは、人命救助の砦となる目印です。現代の日本では、自然災害が多く発生しており、いつどんな災害に遭遇しても不思議ではありません。日頃から災害意識を強く持つようにしましょう。

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