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コラム 2020.12.23

オフィス・事務所の最適な通路幅は?

オフィスのレイアウトを考えるときには、働きやすく動きやすいレイアウトを作りたいものです。それと同時に、法令に違反していないかどうかという点も、きちんと確認しなくてはいけません。特に、通路幅については、避難経路となることも想定して、決められた基準を満たすことが求められます。この記事で、通路幅について解説します。

【目次】
1.通路幅は120cmあることが望ましい
2.消防法では、避難経路の確保が必要
3.通路幅を決めるのは、オフィスレイアウトを考えるのと同時進行で
4.今回のまとめ

通路幅は120cmあることが望ましい

オフィスの通路幅は、労働安全衛生規則という省令で定められています。労働安全衛生規則とは、労働安全衛生法の内容を、より具体的にルールや行動で示したものですが、このほかにも事業附属寄宿舎規程、建築基準法などがあります。一般的なオフィスにおける通路の幅は、法令では規定されていません。
ただし、これら3つの省令の内容を鑑みると、120cmあることが望ましいとされています。この幅は、一方が通常歩行(お互いが向かい合った状態)・もう一方が横歩行で歩くとき、もしくは片側のみ部屋がある場合に、すれ違いができる幅です。通常歩行同士、もしくは両側に部屋があれば、160cmあることが望ましいとされています。また、背面式のレイアウトであれば、180cmあることが望ましいとされています。これは、椅子の幅も考慮しなくてはいけないためです。

消防法では、避難経路の確保が必要

建築基準法とは別に、建物に関係する法律として、消防法があげられます。消防法では、通路幅よりも、火災や災害などが起こったときの避難経路が確保できるかどうかが重要視されます。例えば、十分な通路幅があったとしても、そこに荷物が置かれていると、避難の妨げになってしまい、通路が確保されているとは言えなくなってしまうのです。このような事態を防ぐため、消防法では必要に応じて立ち入り検査が行われます。立ち入り時に、通路が塞がれているようなことがあれば、指導の対象となります。

通路幅を決めるのは、オフィスレイアウトを考えるのと同時進行で

通路幅をどのくらいとることができるのかは、オフィスレイアウトを考えるタイミングと同時に行うのが適しています。その際、法令や省令に合っているかどうかも確かめていく必要があります。
例をあげると、通路の近くにパーテーションを設ける場合、高さによっては消防署への届け出が必要となるほか、警報機やスプリンクラーの設置場所や設置個数も変わってきます。オフィス家具やコピー機、デスクなどのサイズもきちんと測っておくことが必要なほか、物を置かない「余白スペース」を作る重要性も、注目されています。意外に思われるかも知れませんが、オフィス内の余白スペ―スが70%と言う数値が、標準的だとされているのです。これより低くなると、狭いと感じるようになってしまいます。
レイアウトがある程度決まった後で、法令に合っていないことが分かると、また一からやり直さないといけなくなってしまい、余分な時間やコストがかかってしまうこともあるのです。このロスを防ぐには、初めの段階から、法令に詳しい法務担当者と良く相談することが大切です。法務に詳しい人が社内にいない場合は、外部の専門家に依頼する、オフィスデザインを専門に請け負っている会社へ依頼する方法などを検討すると安心です。

今回のまとめ

オフィスの通路幅を適切な数値に設定し、レイアウトも前もって計画を立てることで、より快適なオフィス環境が構築できることでしょう。

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