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コラム 2022.08.26

SDGsに即したオフィス・事務所の環境整備のためにできること


近年では様々な分野でSDGsという言葉が多用されており、個人レベルでもその理念を意識した行動をとることが求められています。このことは企業単位で行われる活動に関しても同様であり、オフィス・事務所の環境整備などにおいてもSDGsを意識することが大切です。
オフィス・事務所の環境整備でSDGsを重視する場合、「間伐材を使用した商品の購入」と「自然換気」が、効果的な行動となります。ここでは、これら2つの具体的な行動の有効性やポイントなどを見ていきましょう。

SDGsの環境問題に影響する間伐材と自然換気

SDGsではさまざまな目標が設定されており、各々の目標に対する有効な行動には違いがあります。したがって、企業活動でSDGsを重視する場合、達成すべき目標を明確にした上で、有効な行動がどのようなものなのかよく考えることが大切です。ここでは、特に間伐材と自然換気の概要、及びメリットを解説します。

間伐材とは?

林業は日本国内でも幅広く行われており、とりわけ山間部では木材として使用されることを前提とした植樹や人工林の造成が積極的に行われています。そのような場所では無数の木々が生い茂っており、それらがある程度成長すると木々が狭いスペースに密集した状態になってしまうのです。
このような状態になってしまうと場所によっては植物の成長に必要な日光が十分に行き届かなくなり、木々の発育不良といった問題が発生してしまうことがあります。間伐とは、このような問題を解消するために早い段階で一部の木々を伐採することで、伐採された木々を原料とした木材が間伐材と呼ばれています。

間伐のメリット

間伐には木々の発育を促すというメリットがあります。これは一部の木々を早い段階で伐採することにより、上述した日光の問題が解消されるためだけでなく、土壌に含まれる限られた栄養分を有効活用できるためです。
また、間伐によって発育が活性化された木々はより多くの二酸化炭素を吸収し、さらに速いペースで発育していくこととなります。このことから、地球温暖化などの原因となる二酸化炭素の削減や木材として使用される木々そのものの成長速度を上げられるという点も、間伐のメリットとして挙げることが可能です。

自然換気とは?

室内では空気が閉じ込められたような状態になっており、空気の新鮮さが失われていくと温度の上昇などにより、その場で活動をしている人の快適度が下がってしまいます。とりわけオフィス・事務所ではパソコンをはじめとした機器から発せられる熱によって空気が温められやすいことから、定期的な換気が必要となるのです。
コロナ禍でもその重要性が再認識された室内の換気は、窓の開閉など簡単な方法でも行えますが、効率性を重視した場合、より有効な方法を取り入れることが重要になります。特に、オフィス・事務所のような広い空間では全体での換気が容易ではなく、外部からの風の流入や温度差を活用することが大切です。このような風や温度差などを活用する換気方法を自然換気と言います。

自然換気のメリット

自然換気の特徴は、風の発生や温度変化などの自然現象を活用するという点です。換気を行うためだけにエネルギーを消費することがないという点は、大きなメリットと言えるでしょう。また、特にオフィス・事務所などの広いスペースでは光熱費が多くかかるため、エネルギーを使用しないことでコストを削減できるという点も大きなメリットとなります。

間伐材を使った商品の購入はSDGsに役立つ

木材を生産する人工林などで行われている間伐。伐採された木々で作られる間伐材はさまざまな商品へと形を変え、市場に流通しているのです。続いては、このような間伐材を使用した商品を購入することによるSDGsへの貢献について、解説します。

改めて確認したいSDGsの理念

そもそも、SDGsには2030年までの達成を目標とする世界共通の課題として提唱された背景があり、具体的には17の目標によって構成されています。一般的にSDGsは環境によい行動をとることというイメージが先行しがちですが、必ずしも環境に特化した目標ばかりではなく、貧困や労働・教育の在り方などの広範なテーマを対象としているのです。
SDGsの実現においては、各々の目標を達成するための多様なアイデアが提示され、それらを行動へと移すことが重要です。そして、間伐材を使用した商品の購入もまた、このようなSDGsを意識した取り組みとして一定の効果が期待できます。

間伐材を使用した商品の購入はSDGsのどの目標に対して有効?

SDGsでは15番目の目標として「陸の豊かさを守ろう」という課題が提示されています。土壌や森林、陸上生物の生態系の保護などが具体的な目標となっており、森林における木々の発育を促進する間伐には、この点で一定の効果が期待できます。
また、森林の保護は木材として伐採した木々を有効活用し、不要な伐採を行わないことでも実現でき、この点においても間伐材を有効活用することには大きな意味があるといえるでしょう。
この他、間伐材の使用は12番目の目標「つくる責任 つかう責任」、13番目の目標「気候変動に具体的な対策を」に対しても一定の効果を期待することができます。間伐材を使用した商品の購入は、その取り組みを後押しすることにつながるのです。

間伐材を使用した商品の購入が推奨される理由

間伐材を使用した商品の購入が、上述したSDGsの観点から推奨されていることはいうまでもありません。さらに付け加えれば、間伐材を使用した商品が購入されなかった場合に生じる問題について考えてみると、その重要性はより明確になります。
例えば、社会全体で間伐材を使用した商品への需要が急激に減少し、通常の木材を使用した商品しか売れなくなってしまうとどうなるでしょうか。間伐は木々の正常な発育のために必ず行わなければならないため、需要がなくなってしまっても間伐そのものは行われ続けることとなります。間伐材への需要が減ってしまうと間伐材の使い道がなくなり、廃棄されるものも増えてしまうかもしれません。
このことから、間伐材を使用した商品の購入が推奨されるのは、資源の有効活用という観点から見ても当然のことと言えるでしょう。

オフィス・事務所での利用にも適した間伐材使用商品

間伐材は一般的な木材と同じようにさまざまな用途で使用されています。特に、オフィス・事務所においては木材を使用したデスクや棚を使用する機会も多く、それらの購入時には間伐材を使用したものを選ぶと良いでしょう。
また、間伐材は割りばしやコピー紙などの原料として使用されていることも多く、業務で使用する備品・消耗品の購入時にも間伐材が使用されているものを選ぶことを意識してみるのがおすすめです。

自然換気はエネルギー使用量を抑えて快適なオフィス・事務所環境を作る

屋内における換気でもSDGsを意識した行動をとることが大切です。とりわけ、自然換気はSDGsの観点から見ても有効な方法であるため、オフィス・事務所においてもその効率化を重視した環境整備を行うと良いでしょう。

自然換気はSDGsのどの目標に対して有効?

建物内で自然換気を行うことで、得られる大きな効果のひとつがエネルギーの節約です。自然現象を活用して室内の空気を入れ替える自然換気では、電気を使用しません。このことは、SDGsの7番目の目標「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」や、13番目の目標「気候変動に具体的な対策を」に対して有効です

自然換気の種類

自然換気には主に2つの種類があり、その一つが「風力換気」です。この方法では自然発生する風が室内を通るように窓などを開閉することで、内部の空気を入れ替えることができ、最も一般的かつ簡単な換気方法と言えるでしょう。
もうひとつは「重力換気」と呼ばれる方法です。外部から室内へ流入した空気は次第に温められ、室内の上部へと移動していきます。重力換気では空気の流入部を壁面の下部、流出部を壁面の上部に取り付け、温まった空気だけを外部に逃がすことで換気を行うのです。

重要なのは機械を使用しないということ

いずれの方法においても自然換気では機械を使用しないことが重要なポイントとなります。室内の換気は空調機器を使用することでも行えますが、電気を多く消費してしまうためSDGsの観点から見るとあまりおすすめできません。
また、電気を使用する機器は熱を発することから周辺の空気が温められ、頻繁な換気が必要となります。したがって、この点においても自然換気では機械を使用しないという点が重要なポイントとなるのです。

オフィス・事務所における自然換気のポイント

オフィス・事務所においてはSDGsの観点だけでなく、コストカットができるという点でも自然換気には大きなメリットがあります。このメリットを最大限に発揮するためにはオフィス・事務所ならではのポイントにも注意しなければなりません。
例えば、オフィス・事務所の場合は面積が非常に広く、一般家庭のように自然換気を行うのが難しいという問題があります。オフィス・事務所における自然換気を円滑化するためには、レイアウトを決める段階で自然換気を行うことを前提とし、窓や空気の流入・流出口の位置を検討する必要があるのです。
また、それを考慮したレイアウトが生産性向上の妨げになってしまわないよう注意することも大切です。

今回のまとめ

今日では、SDGsを意識した取り組みが個人だけでなく企業レベルでも広く行われており、社会全体で具体的な行動を起こすことが求められています。間伐材を使用した商品の購入や自然換気はSDGsの観点から見ても一定の効果が期待でき、企業レベルで行いやすい取り組みの一例としても挙げることができるでしょう。

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