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阿波踊りや鳴門海峡の渦潮で有名な徳島県は、四国の東部にあり、県内の8割を山地が占めるなど自然豊かな地域。大歩危・小歩危（おおぼけ・こぼけ）といった深い峡谷などが観光地として有名です。一方で、医薬品やリチウムイオン電池などの大規模な工場が立地し、世界有数のLED製造会社があることでもしられています。そんな徳島県で開業や新規出店を考えている方のために、徳島県の貸店舗やテナントの家賃相場を紹介しましょう。

【目次】
1.徳島県の基本情報と地域ごとの特色
2.徳島県における貸店舗・テナント需要の傾向は？
3.>徳島市（県庁所在地）における貸店舗・テナントの家賃相場は？
4.今回のまとめ

徳島県の基本情報と地域ごとの特色

徳島県は淡路島に近く、島とは大鳴門橋で結ばれています。この橋を含む神戸淡路鳴門自動車道を通れば、大阪からは車やバスで約2時間半と日帰り圏内に入ることから、四国の東の玄関口とも呼ばれます。県内は大きく、東部、西部、南部の3つのエリアに分けることができ、それぞれ特色ある自然や風土、文化があります。徳島市や鳴門市、阿波市など中心都市のある東部エリアは吉野川を中心とした徳島平野が広がり、製造業の会社や工場の多いのが特徴。
観光地としても渦潮や阿波踊りなどが有名です。太平洋に面した南部エリアは、マリンスポーツが盛んで、スキューバダイビングやサーフィン、シーカヤックなどを楽しめます。ウミガメの産卵地として知られる大浜海岸もあります。西部エリアは吉野川の上流にあたる山地で、山々の連なりや渓谷などの景観を楽しめます。カズラで編み込まれた吊り橋「祖谷の吊り橋」はスリル満点の観光スポットとして知られています。
産業では、県内の約8割を森林が占めるという地勢から林業が盛んですが、主力産業となっているのは製造業です。徳島市や鳴門市などには医薬品製造や食品加工を手がける大塚グループの研究・生産拠点があり、LED（発光ダイオード）で有名な日亜化学工業も阿南市に本社があります。ワープロソフト「一太郎」や「ATOK」で有名なジャストシステムも徳島市の会社です。県もIT企業やコールセンターの誘致を積極的に進めています。

徳島県における貸店舗・テナント需要の傾向は？

徳島県の経済、産業の中心は県庁所在地の徳島市や鳴門市のある東部エリアです。貸店舗やテナントの需要も東部エリアで高く、特に徳島市に集中しています。徳島市内では事務所や小売店舗、飲食店舗など物件の種類もさまざまですが、他の地域では飲食店が中心のようです。
徳島市では、JR徳島駅前にある第三セクター運営の大型商業ビル「アミコビル」から2020年に核テナントだった大手百貨店が撤退しました。他のテナントだけでなく、地元経済にも影響を及ぼすだけに、後継の出店業者が注目されていましたが、21年6月にようやく高松三越が出店することが決まりました。オンライン販売を取り入れた店舗となる予定で、駅前地域の活性化や貸店舗・テナント需要の高まりにも期待が寄せられています。また、西部エリアや南部エリアでも、IT企業が自然環境の良さや暮らしやすさを求めて、サテライトオフィスを開設する動きが広がっています。

徳島市（県庁所在地）における貸店舗・テナントの家賃相場は？

徳島市内では、JRの駅前を中心にして各地区で貸店舗・テナント物件が見つかります。用途もさまざまで、目的にあった物件を比較的見つけやすいといえるでしょう。コールセンターのような広いスペースが必要であれば、県も企業向けに紹介を行っています。家賃はJR駅周辺で、坪単価5000円～8000円が主流ですが、繁華街の飲食ビルになると坪単価10,000円～12,000円の物件もあります。駅から離れると坪単価3,000円～4,000円前後が中心となります。

今回のまとめ

徳島県は淡路島を経由して大阪や兵庫にも近く、県も企業誘致に積極的です。全国的に知られた企業の本社や生産拠点もあり、特に徳島市周辺の東部エリアはビジネスチャンスが期待できます。徳島県で貸店舗やテナントを探しているのなら、信頼できる地元の不動産業者にも相談しながら情報収集に努めましょう。きっと、最適な物件が見つかるはずです。