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会議室の広さは一人当たりの面積がポイント!使い方に合わせたレイアウトの例も紹介
オフィス内で快適な打ち合わせや充実した会議を開くためには、会議室の広さが重要です。基準となるのは、執務スペースなどと同様に「一人当たりの面積」。
一人当たりの面積をもとにした広さを確保することで、程よく余裕のある使いやすい会議室になります。
今回は会議室の一人当たりの面積について、適正値やレイアウト例について紹介します。会議室の設営や室内レイアウトの変更を検討する際にお役立てください。
会議室の一人当たりの面積の適正値は?
オフィスの一人当たりの面積は、3.71坪が適正値とされていますが、会議室の一人当たりの面積は以下の広さが適正値とされています。オフィスの実態や業種により必要な広さは変化するので、目安として考えてください。
一人当たりの面積 | 一人当たりの座席幅と奥行き |
2〜3㎡(0.6坪〜0.9坪) | 幅:60cm〜75cm 奥行き:45cm〜60cm |
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会議室は、執務スペースのように頻繁に人が出入りしたり作業をしたりするための部屋ではありません。
人が通れる最低限の動線と、デスク・チェアを問題なく設置できる広さを確保できれば、収容人数に対してやや狭くても問題ありません。ただし、コロナ禍においては人と人が距離をとれる広さを確保しておくとよいでしょう。
また、会議室内にホワイトボードやプロジェクターを用意しておくと便利です。20人以上の大人数が想定される場合は、音響設備もあると役立ちます。いずれも収納スペース、設置スペースともにわずかですが、収納場所や使用する場合の動線を加味してレイアウトを考えてください。
会議室の広さとテーブルサイズの目安
以下に、収容人数別の会議室の広さとテーブルのサイズをまとめました。
1テーブルに座れる人数は椅子の幅にもよりますが、1人60~75cmで計算してください。
また、片側にのみ座る一般的な会議用テーブルの奥行きは45~60cm、向かい合って座れる対面用テーブルの奥行きは90~120cmです。
PC作業しながらの会議が多い場合は、電源付きのテーブルが便利でしょう。10人以上を収容する広さの会議室の場合は、キャスター付きや伸縮式など柔軟なレイアウト変更が可能なタイプのテーブルがおすすめです。
人数 | 会議室面積 | テーブルサイズ |
4〜6人 | 8〜15㎡ | 幅150〜180cmの対面用 (会議用を向かい合わせてもよい) |
10〜20人 | 20〜60㎡ | 幅120~180cmの会議用 もしくは 幅360〜400cmの対面用 |
30人以上 | 60〜90㎡ | 幅120〜180cmの会議用 |
会議室のレイアウト例を紹介
会議室のレイアウトには、様々なものがあります。レイアウトごとに特徴があり、用途に応じて組み替えていくことで使いやすい環境になります。レイアウトの例を7つ紹介するので、会議室の新設やレイアウト変更の参考にしてください。
1.対面形式
対面形式は、テーブルを挟んで顔を合わせられるのが特徴です。議論がしやすく4人から10人程度の少人数での会議に向いています。ただし、人数が多くなると両端に座る人同士の距離が空くため、議論に参加しづらくなる難点があります。
向かい合って座るため、デスクの奥行きは長めのほうが圧迫感がなく話しやすいです。座席後ろの通路は、90cm程度を想定しておきましょう。
常に4~5人の少人数である場合は、会議室を設けず執務室内のオープンスペースの一部を活用するのもおすすめです。
2.コの字型形式
コの字型形式はポピュラーなレイアウトで、10人〜20人程度で行う会議で使えるバランスのよいレイアウトです。中央の空きスペースにはプロジェクターを置くことができるため、スペースを無駄にすることもありません。
格式高い会議でも使えるため、覚えておきたいレイアウトの一つです。
3.ロの字型形式
ロの字型形式は、テーブルを一周するように設置するため、参加者全員の顔が見えるという特徴を持ちます。15人〜30人程度の会議で使うのがよいでしょう。会議が引き締まり緊張感が生まれるため、役員や代表クラスの会議に合うレイアウトです。
ただし、中の空きスペースは有効活用しにくくなります。また、デッドスペースが生じるため、部屋が広くなければ作成するのが難しいレイアウトです。
4.島型形式
島型形式は、4つから6つの席を一つの島として、室内に複数の島を配置するレイアウトです。10人〜20人程度の会議で有効で、小さな会議や、グループワークを挟むような会議に使うと効果を発揮します。
写真はロの字型を組み合わせた配置ですが、丸机を1つの島として配置する例や、長机を数個まとめて島を作る例もあります。
5.学校形式
学校形式(スクール)は、教室のようにデスク・チェアが同じ方向を向くレイアウトです。会議室で研修や講演会を行う際に有効的です。ただし、議論をする会議などには向きません。
10人程度の小さな規模でも、50人程度の大きな規模でも使えるレイアウトのため、部屋の広さ次第で収容人数が決まります。
6.シアター形式
シアター形式は椅子だけを室内に配置し、参加者を前面のスクリーンやホワイトボードに注目させるレイアウトです。部屋の広さによっては50人から100人程度の大人数を収容できるため、講演会やパネルディスカッションなどに向いています。また、椅子を並べるだけなので会場設営しやすいのも特徴です。
机を置かないため、メモが取りにくいのが難点です。バインダーや電子メモパッドの持参を参加者に依頼したり、主催側で用意したりと参加者への配慮が必要になります。
7.フリースペース形式
フリースペース型は、空いているスペースの一部をミーティングスペースとして活用する方法です。3〜4人での簡単な打ち合わせに使うとよいでしょう。
デスク・チェアの代わりにソファ・ローテーブルを置くと、空間に馴染むおしゃれなスペースになります。カーテン・パーテーションなどで仕切ることができれば、より集中して打ち合わせができます。
今回のまとめ
ここまで、会議室の一人当たりの面積の適正値、レイアウトの例について解説しました。会議室は、人が頻繁に動くような場所ではないですが、業種によっては利用頻度の高い場所です。狭いと窮屈に感じてしまい会議に集中できず、逆に広いとスペースを持て余して無駄にしてしまいます。
一人当たりの面積をもとに、自社の働き方や日常業務での会議の仕方にあう会議室の広さを設定して使いやすいレイアウトを作成することで、実りある会議ができる空間になるでしょう。
オフィッコスでは、オフィスに関する疑問や悩みへの相談などを受け付けています。オフィス移転の際に会議室を新設したい、今のオフィスで気軽にミーティングができる場所を作りたい、などどういったことでも構いませんので、ぜひお気軽にご相談ください。