COLUMN
お役立ち情報
オフィス・事務所の風水「内装の色で運気が変わる」ってホント?
色が人の心理に及ぼす作用については科学的にも明らかとなっていますが、実は風水でも、長時間過ごすことになる家や仕事場を好ましい空間とする上で、色は大切な要素であると考えられています。では、よく言われるように、部屋のインテリアの配色によって運気は変わるのでしょうか?
今回は、内装の色で運気が変わるという風水の考え方が本当なのかについて考えていきましょう。
【目次】
1.風水のベースとなる「陰陽五行説」と色の関係
2.風水における各色の意味や効果
3.内装の色で運気は変わるの?
4.内装色の工夫例
5.今回のまとめ
風水のベースとなる「陰陽五行説」と色の関係
五行思想という言葉を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。万物が「木・火・土・金・水」の五行(5つの元素)から構成されているとする思想です。風水の考え方の根底にあるのが、この五行と陰陽の考え方を組み合わせた「陰陽五行説」です。
五行は一種の概念であり、方角や季節、人体、そして色など多くのものがこの五行との関係で捉えられ、分類されています。そして、必要に応じて足りない元素を補い、活性化しすぎている元素を相性の良くない元素で抑えるなど、バランスの取れた状態を実現するために活用されているのです。
風水における各色の意味や効果
前章に挙げた五行との関連性をベースとして、色はそれぞれに意味や効果を持つと考えられています。風水で各色が持つとされる意味や効果は、各色が人の心理に与える作用として一般に知られているものと概ね同じです。各色の五行での分類とともに、その色が象徴するとされるものを確認しておきましょう。
赤
火の気を持つとされる赤は、活性、活力、発奮、野心といった力強さや積極性を象徴する色と捉えられています。
黄
土の気を持つとされる黄は、陽気さや社交性といった明るい活発さを象徴する色と捉えられています。
また、実りの時期の穀物を連想させるその色合いから、豊穣、金銭、豊かさといったイメージにもつながるとされています。金運面の意味合いでは、金(ゴールド)も近いといえるでしょう。
青
水の気を持つとされる青は、判断力や冷静沈着といった静のイメージを象徴する色と捉えられています。
緑
木の気を持つとされる緑は、自然、安定、癒しといった健康的な穏やかさを象徴する色と捉えられています。
白
金の気を持つとされる白は、浄化や変化といった物事や状態の一新を象徴する色と捉えられています。
茶
土の気を持つとされる茶は、安定や落ち着きといったどっしりとした大地に抱くようなイメージを象徴する色と捉えられています。
黒
水の木を持つとされる黒は、信頼や威厳といった重厚でやや緊張感のあるイメージを象徴する色と捉えられています。
内装の色で運気は変わるの?
言うなれば風水とは、身を置く環境を好ましい状態に整えることで開運を目指す方法です。「気の流れを良くする」「運気を良くする」といった表現は、「快適に過ごせる空間にする」と言い換えてもよいでしょう。
そんな風水では、色もまた、心地よく過ごせる環境を整えるための重要な要素です。そして、集中できたり、リラックスできたり、気持ちが引き締まったりといった効果を色に期待できるということは科学的にも証明されています。つまり、職場の内装は業務効率や体外的な印象にも影響すると考えられます。
したがって、内装の色に注目するのは理にかなっているといえ、それを風水では「内装の色で運気が変わる」と言い表すのではないでしょうか。
内装色の工夫例
配色を決めるに当たっては、その場所の特性や方角などさまざまな要素を考慮することになりますが、ここではごく簡単に代表的な例をご紹介します。
内勤者の業務スペースに青
青は頭をクリアにし、集中力を高めることを助けてくれる色です。デスクワークが捗る効果を期待して使いたいですね。ただし、水の気を持つ色であるため、あまりに広範囲に用いたり、もともと水の気を持つ方角である北に用いたりすると、陰の気が強くなり過ぎる場合があるといわれています。
リフレッシュコーナーに緑
リラックス目的で訪れる場所には、癒し効果があるといわれる緑を活用してみましょう。壁紙や家具、小物などに緑を使ってもよいですし、観葉植物を置くのもよいでしょう。
今回のまとめ
職場は、多くの場合、一日のうちの長い時間を過ごす場所です。それだけに快適性や機能性が重要となってきますが、一種の環境科学ともいえる風水でいわれる「運気を上げる内装」とは、最高の結果を出せるような最高の居室環境であるといえるでしょう。その意味において、「内装の色によって運気は変わる」と考えられるのではないでしょうか。