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事務所・オフィス移転のお祝いマナーと注意点。メッセージ例文も紹介
取引先や親交のある人が事務所やオフィスを移転した際には、お祝いをしますよね。
正式には縦書きの書状が正解で、白無地の便せんにメッセージを書き、二重の和封筒に入れて送ります。
しかし、繁忙期で時間が取れない場合や関係性によっては堅すぎる場合もあり、「マナーを守りつつ、関係性にふさわしいお祝い」が求められます。忌み言葉を避け、適切なタイミングで送ることも重要です。
手紙(書状)のほか、ハガキ、電報、メール、あるいはお花。
今回は、移転祝いにまつわる様々なことをお伝えしていきます。
【目次】
1.移転祝いのメッセージを送るタイミング
2.移転祝いのメッセージに使ってはいけない忌み言葉
3.移転祝いメッセージの例文
4.移転祝いにおすすめのギフト
5.今回のまとめ
移転祝いのメッセージを送るタイミング
事務所移転のお祝いメッセージは、移転日の前日または当日に新住所に着くように送るのが基本的なマナーです。遅くとも、移転後2週間以内には届くように手配するのがいいでしょう。移転パーティが行われる場合で、欠席する場合は、パーティ当日に祝電が届くようにするのもいいでしょう。
移転後にお知らせが届いた場合は、なるべく早くお祝い状を送るようにしましょう。繁忙期で準備に時間がかかりそうであれば、取り急ぎお祝いの気持ちをメールで送信しておき、後日あらためて書状を送るという二段階もおすすめです。
移転祝いのメッセージに使ってはいけない忌み言葉
冠婚葬祭やお祝いのメッセージで使ってはいけない不吉な言葉とされているのが「忌み言葉」です。事務所移転のお祝いメッセージでは、特に倒産や閉店、火災などを連想させる言葉が忌み言葉となっています。
具体的には
・つぶれる
・飛ぶ
・流れる
・壊れる
・閉じる
・枯れる
・失う
・落ちる
・焼ける
・燃える
・赤
・煙
などです。
忌み言葉は、お祝いムードに水を差し、不吉な連想をさせてしまいます。今後の関係性にも悪影響を与える可能性があるので、使わないようにしましょう。
移転祝いメッセージの例文
お祝いのメッセージを、書状で送るにしろ、メールや電報で送るにしろ、取引先に送るときは改まった書き方をするのがマナーです。とはいえ、定型的な文だけにならないよう、自分の言葉でお祝いの気持ちを伝えられるようにしましょう。
手紙、ハガキの文面
手紙やハガキで移転祝いを送る場合は、どのような内容が良いのでしょうか?改まった文面でありながら、自分の言葉も織り交ぜましょう。
拝啓 ◯◯の候、貴社におかれましてはますますご盛栄の段、大慶に存じます。このたびは◯◯への事務所のご移転、誠におめでとうございます。このたびのご成功を収められましたのは◯◯様のお力と人望の厚さゆえと敬服致しております。今後とも貴社がますます御発展されますことを心よりお祈り致します。
敬具
令和◯◯年◯◯月◯◯日
山田 太郎
山本 一郎様
上記のような文面をベースに、「このたびのご成功を収められましたのは◯◯様のお力と人望の厚さゆえと敬服致しております。」の部分を、移転先の立地や移転理由に合わせてアレンジできればベストです。
電報の文面例
電報では簡潔にお祝いの言葉を述べましょう。以下のような感じです。
本社のご移転おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。今後の貴社の益々のご発展と、社員の皆様のご活躍をお祈り申し上げます。
メールの文面例
メールでも、簡潔にお祝いの気持ちを伝えられるといいでしょう。
この度はご移転おめでとうございます。
新オフィスでの出発に、社員の皆様方の士気も一層高まっておられることでしょう。
貴社のご発展と、皆様方のご健勝を祈念いたします。
無料で手軽に送れるメールは、カジュアルに親しさを演出できる方法です。関係性によっては「弊社とも近くなりましたので、ぜひランチをご一緒しましょう。」といった文章を入れることも可能です。
移転祝いにおすすめのギフト
忌み言葉と同様、お祝いの品にも避けるべきマナーがあります。
考え方は同じで、灰皿、ライター、ヒーター、ストーブ、赤い花など、火事や赤字を連想させるものを避けてください。
定番は花や観葉植物、お菓子。最近はカタログギフトも増えました。
花
開店・開業や事務所移転のお祝いで定番は、胡蝶蘭の鉢植えです。胡蝶蘭には「幸運が飛んでくる」という意味が、鉢植えには「根付く」という意味があるので、とても縁起のいい贈り物です。
立て札の書き方がわからない場合は、お花屋さんに相談すると確実です。
観葉植物
リラックスできる空間づくりに役立つ、観葉植物もおすすめです。「発財樹」とも呼ばれるパキラや、多幸の木とされるガジュマルは、繁栄を祈る移転祝いに特におすすめです。
お菓子
休憩時間に気軽につまめるお菓子は、相手を選ばない定番のギフト。「常温保存可能」「個包装」「賞味期限が長い」という3つの条件を満たしたお菓子がおすすめです。
コーヒーや紅茶も悪くないですが、最近はコーヒーメーカーのある会社も多いので、お菓子のほうが喜ばれそうです。
カタログギフト
移転作業が落ち着いてから欲しいプレゼントをゆっくり選べるということで最近は人気です。以前は目上の人に贈るのは失礼といった考え方もあったので、古風な社風の会社には避けたほうがよいかもしれません。
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今回のまとめ
移転のお知らせが来たらなるべく早く、新たな門出をお祝いする気持ちを表現しましょう。「おめでたい」「これからもがんばってほしい」と心から思う気持ちがあれば、素直なお祝いの気持ちはきっと伝わるでしょう。