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賃貸オフィス・賃貸事務所でもできる新型コロナウイルス対策
大切な従業員やお客様を新型コロナウイルスから守るには、自社のオフィスでできる対策を徹底して行うことが重要です。簡単な方法でも、感染のリスクを減らせます。賃貸オフィスで取り組みたい、対策を見ていきましょう。
【目次】
1.コロナウイルスの感染経路をおさらい
2.オフィス内を十分に換気する
3.共用部を定期的に消毒
4.今回のまとめ
コロナウイルスの感染経路をおさらい
賃貸オフィスでのコロナウイルス対策をする前に、コロナウイルスの感染経路について理解を深めましょう。どんな場合で感染しやすくなるのかを知っておけば、正しい対策に役立ちます。
感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」の二つです。ウイルスを含む飛沫を吸い込んだり、ウイルスが付着した場所に触れたりすると、感染することが分かっています。換気が悪い場所では、飛沫が長時間空気中に漂うことになるでしょう。換気をすれば飛沫に含まれるウイルスが屋外へ出ていくため、感染のリスクを減らせるのです。厚生労働省による「緊急提言」でも、コロナウイルスの感染を防ぐための方法として、換気が推奨されています。寒い時期でも、室温が下がらない範囲で、常時窓を開けるなどの対策をしましょう。
関連記事:【資料3-1】緊急提言 20201109_1900【最終版】|厚生労働省
オフィス内を十分に換気する
換気をしてコロナウイルス対策をするには、自社オフィスの「換気状況」を正しく知ることが重要です。換気の方法は「自然換気」と「機械換気」の2種類があります。コロナウイルス対策を十分にするには、換気設備の運転方法と、自然換気を取り入れるべきタイミングを押さえておきましょう。
「ビル衛生管理法」に適合している物件であれば、必要換気量は満たされていると考えられます。ただし、ビル衛生管理法に則って管理されている場合でも、オフィス内が過密状態になっていたり、間仕切りなどで障害物があると、換気の妨げとなってしまうでしょう。
ビル衛生管理法に適合しない物件の場合「窓を開ける・キッチンの換気扇を利用する・24時間換気システムの活用」などが求められます。「なんとなく、空気がこもっている気がする」と感じたときに換気をするようでは、間違いが起こりがちです。換気のタイミングを正確に知るには「二酸化炭素濃度計測器」を利用し、二酸化炭素濃度のモニタリングをするとよいでしょう。
共用部を定期的に消毒
コロナウイルスの接触感染を防ぐには、手洗いを徹底することが大事です。ウイルスが付着した手で、あちこちを触ってしまうと、集団感染が発生するリスクが高まります。ワークスペースでは気を張っていても、環境が変わると気を抜いてしまいがちです。休憩スペースの椅子やテーブル、エレベーターのボタン、出入り口のドアノブなどは、小まめな「拭き掃除」をしましょう。朝・休憩前・休憩後・退勤前というように、定期的に拭き掃除のスケジュールを組むことをおすすめします。
消毒方法
物に付着したコロナウイルスの消毒には、「界面活性剤」を含む市販の洗剤の使用が効果的です。直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)・アルキルグリコシド(0.1%以上)・塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)・塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01%以上)・純石けん分(脂肪酸カリウム)(0.24%以上)など、一部の界面活性剤は、ウイルスの膜を壊して無毒化します。「マジックリン」や「マイペット」など、多くの家庭用洗剤に含まれている成分なので、適合する商品を探すことは難しくありません。台所用洗剤を使用する場合は、薄めて使用しましょう。
また「次亜塩素酸ナトリウム」を含む塩素系漂白剤も、消毒に効果があります。塩素系漂白剤は、濃度が「0.05%」になるように調整し使用しますが、金属を腐食させることがあるため、金属部には使用できません。
関連記事:新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について|厚生労働省
今回のまとめ
コロナウイルスの感染経路が、飛沫感染と接触感染であることを押さえ、オフィスで正しい対策方法を実践しましょう。小まめな換気と消毒を徹底することで、対策できます。十分な換気をするには、オフィスの換気状況を正しく把握することが必要となるでしょう。また、接触感染を防ぐために、共用部の消毒も手を抜きたくない部分です。市販の家庭用洗剤で消毒できるので、共用部のドアノブや休憩室のテーブル・椅子などの消毒を怠らないようにしましょう。