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2020.07.17

OAフロア?セントラル?オフィス設備に関する用語を解説

オフィスとして使う建物には、照明やエアコン、電話回線にネット環境といった設備が欠かせません。しかし、設備関連の用語には意外と難しいものが多く、名称を聞いただけだと何のことか分からない場合があります。適切な設備がそろった物件を選ぶためにも、主な用語を理解しておくのがおすすめです。
今回は、オフィスの設備に関する用語を解説します。

【目次】
1.設備や内装に関する用語
2.建物の構造に関する用語
3.その他の知っておきたい用語
4.今回のまとめ

設備や内装に関する用語

まずは、オフィスの空調・配線・内装など、最も身近な部分から見ていきましょう。業務に直接影響する要素も多いので、しっかりと実物を観察することが大切です。

OAフロア(フリーアクセスフロア)

床が二重構造になっており、電源コードや電話回線、LANケーブルなどを床下に収納できるフロアのことです。配線の露出が少ないため外観がすっきりし、うっかり足を引っ掛けてしまうこともありません。電源や通信ケーブルをどこからでも取り出せるので、レイアウトの自由度が高いというメリットもあります。

セントラル空調

建物全体、もしくはフロア単位で管理する空調のことです。これに対し、部屋ごとや場所ごとに操作できる空調は「個別空調」といいます。セントラル空調は大型のビルに多く、全体の室温を効率よく管理できますが、オフィスごとの自由な調整はできません。個別に操作すると別途空調費がかかる場合もあるので、タイプをよく確認しましょう。

MDF(本配線盤)

外部から引き込んだ通信配線を、建物全体に分配するために置かれる設備です。オフィスビルの場合、1階の共用部分に設置されていることが多いと思われます。保安の関係上、専門業者以外は原則として触れません。

IDF(中間配線盤)

MDFと、各所のモジュラージャックを中継するための設備です。各階に設置されています。

スケルトン

壁や床、天井などの内装が施されていない状態のことです。入居者が自由に内装工事を行うことを前提にしているので、お好みのオフィスを構築したい方に向いています。

下がり天井

梁などによって、天井の一部が低くなっている状態をいいます。背の高いキャビネットなどが引っかかってしまうこともあるので、天井高だけではなく、梁の位置やその部分の高さも計測しておきましょう。

建物の構造に関する用語

オフィスに使う物件を選ぶときは、設備だけでなく建物の構造についても知っておくことが大切です。日本は地震が多い国ですから、地震に対する強さも重要となります。

RC造

「鉄筋コンクリート造」のことです。コンクリートの中に鉄筋が入っており、耐久面における両者の弱点を補い合っているため、高い耐久性を発揮します。

SRC造

「鉄骨鉄筋コンクリート造」のことです。RC造の中に、さらに鉄骨を入れてあります。耐久性はより高くなり、柱や梁を小さくできることがメリットです。その反面、設計上の制約は大きくなってしまいます。また、建設コストが高くなるので、賃料に反映される場合もあるでしょう。

耐震構造

丈夫な壁や柱、梁でつくられ、大きな地震が来ても、建物が倒壊しないだけの強度を持たせている構造です。

制震構造

ダンパーなどによって、地震のエネルギーを吸収する構造のことです。風による揺れにも強い建物になります。

免震構造

地盤の間に積層ゴムを挟み込むなどして、建物の揺れを軽減する構造です。建物の揺れ自体が小さくなることで、人や家具の転倒も少なくなり、室内での被害を大幅に減少させられます。

その他の知っておきたい用語

最後に、もう少し細かな専門用語を見ていきましょう。知っておくと、オフィスの構築に役立つことがあるかもしれません。

基準階

その建物の最も標準的なフロアのことです。1階や上層階は構造が少し異なる(狭い)ことが多いため、大抵は3階以上~上層階未満が基準階になっていると思われます。

床荷重

1㎡当たりの、物を置ける重量制限のことです。一般的なオフィスでは300kg程度で、それほど問題になることはありませんが、サーバールームなどでは500kg程度の床荷重が必要になる場合もあります。

ネット面積とグロス面積

ネット面積は、廊下やエレベーター、トイレ、給湯室といった部分を含まない面積のことです。逆に、これらの部分を含む面積はグロス面積といいます。「占有している部分の面積がネット面積」と言い換えてもいいでしょう。建物のスペックを見る時は、面積がネット面積なのかグロス面積なのかを必ず確認してください。

今回のまとめ

いつもお世話になっている設備でも、細かい部分や構造の名称は知らないことが多いものです。物件探しを成功させるためには、こういった知識も身につけておく必要があります。
どういった設備があればいいのか、どのような構造であるのが望ましいのかをじっくりと考え、理想的なオフィスを見つけてください。

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