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名古屋のオフィスマーケット事情「栄」エリアの現在の状況と今後の動向
名古屋の栄は有名な所ですが、そこで店舗などを開くときや事務所を構えたい時には、オフィスマーケットの事情を知ることが重要になるかもしれません。事前調査をすることで人の出入りなどを把握することができるため、とても重要な内容になることは間違いないでしょう。この点に関しては名古屋の栄の街の特徴を知るだけでなく、現在のオフィスの空室率や賃料の推移そしてそれに加えて今後のオフィス街の見通しなどもしておくことは大事になります。これらを知っているのと知らないのでは、オフィスや店舗などを開設した後の状況がまるで異なる可能性が高いです。そこで今回はこれらの三つに関して見ていきます。
名古屋「栄」の街の特徴
名古屋の中心部に位置する「栄」エリアは、多彩な魅力を持つ街です。まずその中心にそびえる高層ビル群が目を引きます。商業施設やオフィスビルが立ち並び、賑やかな雰囲気が漂います。一方で歴史的な建造物や文化施設も点在し、古今東西のエッセンスが融合した風景が広がります。もともとこの地域は戦国時代ぐらいから少しずつ開拓されており、歴史的に見てもすでに600年近くの古さがあるのです。それを基盤にしてこの地域は発展したといっても言い過ぎではありません。
ショッピングやグルメの街としても知られ、各国の料理や最新のファッションが楽しめるエリアとして親しまれています。加えて、名古屋駅からのアクセスも便利であり、観光客やビジネスパーソンが多く訪れる場所としても人気を博しています。
さらに、「栄」エリアから少し離れたところで言えば緑豊かな公園や広場も充実しており、都会の喧騒から離れて自然を楽しむこともできます。夜になれば、洗練された街灯が輝きを放ち、街全体が一層華やかに彩られているのです。このような多様性に富んだ特徴から、「栄」エリアは名古屋の象徴的な場所として愛され、地元の人々だけでなく、観光客や訪問者にも多くの魅力を提供しています。
「栄」のオフィスの空室率や賃料の推移
「栄」エリアのオフィス市場における空室率や賃料の推移は、地域経済やビジネス環境の変化によって影響を受けています。過去数年間では、新型コロナウイルスのパンデミックが大きな影響を及ぼしました。2020年にはテレワークの影響でオフィス需要が減少し空室率が上昇しました。一部の企業はオフィスの縮小や契約解除を余儀なくされ、賃料の交渉が活発化したのです。
このような状況下で、一時的にオフィスの賃料が下落する傾向が見られました。特に、需要が低迷する中で競争が激しくなり、オーナーは入居企業を獲得するために賃料を引き下げることがありました。これにより、一部の物件では賃料が大幅に下落し市場全体の平均賃料にも影響を与えたのです。
しかし、2021年以降は経済の持ち直しやワクチン接種の進展により、オフィス需要が徐々に回復しています。企業はオフィスの再開や拡大を検討し需要が再び増加しているのです。これに伴い、一部の優良物件では賃料が上昇し始めており、市場全体の安定化が見られます。
一方で、テレワークや働き方の変化により、オフィスの需要構造が変化しています。柔軟な働き方やリモートワークの導入が進み、一部の企業はオフィススペースの縮小やフレキシブルな利用を模索しているでしょう。このようなトレンドが持続する場合、需要が一部分散し、賃料の推移にも影響を与える可能性があります。
オフィス街「栄」の今後の見通し
栄エリアでは、リニア中央新幹線の開業に向け、街の魅力を高めるために長期的な都市開発が行われています。
直近の例では、2024年4月に半世紀にわたって親しまれてきた中日ビルが33階建ての高層ビルに生まれ変わりました。新しくなった中日ビルは、栄エリア最大の貸室面積を備える賃貸オフィスや、セミナー・講演会などを行う多目的ホールや会議室が備えられています。
また、少し遡ると、2020年には公園と商業施設が統合された「RAYARD Hisaya-odori Park」が、2022年には丸栄百貨店の跡地に「Maruei Galleria」がオープンするなど、栄エリアでは商業施設の大規模なリニューアルが行われています。
このように、栄エリアでは、名古屋市の中心地として更なる発展を遂げるために都市開発が続けられており、今後もビジネスの拠点として需要が上がり続けると予測できます。
今回のまとめ
名古屋のオフィスマーケットを知るためにはまず名古屋栄の街の特徴を知ることが重要です。これを知ることで、今後の会社やお店の経営などを左右することになるかもしれません基本的に繁華街になるため店舗やオフィスにも適している可能性が高いです。空室率に関してはコロナウイルスが蔓延した時に一時期上昇しましたがそれが落ち着くにつれ、埋まっていきました。当然ながら賃料もその時に比べればわずかながらでも高くなっているのは間違いないです。
栄エリアは今後も開発され続けるため、オフィスマーケットとしても魅力的な場所になる可能性が高いです。
【栄】| 地域・街情報サイト【街から】 – ノムコム (nomu.com)
「名古屋オフィス市場」の現況と見通し(2023年) |ニッセイ基礎研究所 (nli-research.co.jp)
名古屋不動産市場レポート(2023年12月時点) | コラム | 三菱地所リアルエステートサービス株式会社 (mecyes.co.jp)