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オフィス環境の作り方

2023.05.09

賃貸オフィスにオフィスランドスケープを設置するメリット


業務や労働形態の多様化に伴い、従業員が働きやすい職場環境作りが注目されるようになってきました。その手法の1つとして、オフィスランドスケープがあります。
オフィスランドスケープは高い壁や間仕切りを取り去り、社員の顔が見えるような空間作りを目指すオフィスレイアウトのことです。アメリカや欧米で広く採用されており、新たなオフィススタイルとして日本でも導入する企業が増えてきました。
ここでは、賃貸オフィスにオフィスランドスケープを設置することでどのようなメリットがあるのか解説します。

賃貸オフィスのレイアウト変更が簡単になって開放的な空間になる

オフィスランドスケープのメリット1点目は、賃貸オフィスのレイアウト変更が簡単になり、開放的な空間が作れること。日本企業の場合、向こうが見えないほどにまで高い壁や間仕切りを使ってフロアを区切っているオフィスレイアウトが一般的ではないでしょうか。閉鎖された空間での仕事は集中しやすい反面、業務に追われているような感じがして、息が詰まってしまうかもしれません。
その点、オフィスランドスケープは、低めのパーティションで緩やかにフロアを区切るのが特徴。ポイントは、パーティションの高さを互いの顔が見える位置にすることです。パーティションの代わりに、ロッカーなどの家具で区切っても良いでしょう。高い壁や間仕切りが無くなると、フロア全体に光が行き渡ってくれます。これにより、殺伐としたオフィスがそれまでよりずっと明るく、開放的な印象になりますよ。明るいフロアで仕事をしていると、自然と気持ちが前向きになるもの。従業員のモチベーションも上がります。
インテリアとして、パーティションの境目に観葉植物などを配置するのもおすすめです。仕事のちょっとした合間に、グリーンの優しい色味がきっと従業員の心を癒してくれるに違いありません。

集中力を削がれてしまうのがデメリット

一方、オフィスランドスケープによって空間が開放的になることには、デメリットもあります。それは、集中力を削がれてしまうこと。広々とした空間では話し声が聞こえやすい上に、人の動きや視線、物音などの雑音が気になるでしょう。特に自分の名前が聞こえてきたり、漏れ聞こえてきた話の内容が自分の担当業務と関係あるものだったりすると、ついそちらにばかり意識がいってしまうかもしれません。
この問題は、四方を壁や仕切りで囲った個人用スペースを用意しておくことで、ある程度解決可能です。ポイントは、席に座った時に四方の壁や間仕切りがちょうど頭を隠してくれる程度の高さにすること。これにより、周囲の動きや視線をシャットアウトできます。また、急ぎで処理が必要な案件など、集中して業務に取り組みたい場合も、個人用スペースは大活躍してくれるでしょう。
賃貸オフィスにオフィスランドスケープを導入する場合は、このような個人用スペースも併設しておくことが大切です。

オフィスランドスケープの始まり

ここで、「オフィスランドスケープ」について整理しておきましょう。
オフィスランドスケープの発祥は、1960年代のドイツ。それまでのヨーロッパでは、1人または少人数で小部屋を使うスタイルのオフィスが主流でした。このオフィススタイルで働くメリットは、業務に集中しやすい点です。しかし、その反面で、業種によってはかえって仕事の効率を下げ、その割にコストだけがかかってしまっていました。
この状況を打開すべく生まれたのが、オフィスランドスケープ。そのオフィスで働く人々の心理的要因に配慮したデスク配置、そしてオープンな空間作りを目指すオフィスランドスケープは、アメリカや欧米を中心に広く採用されています。その後、日本にも伝わり、近年ではオフィスランドスケープを導入する企業が徐々に増えてきました。
開放的なオフィス空間は、従業員の働くモチベーションに直結します。オフィスランドスケープを導入する企業は、今後ますます増加すると考えて良いでしょう。

オフィスランドスケープは背の低い間仕切りを使うので顔を合わせやすい

オフィスランドスケープのメリット2点目は、背の低い間仕切りを使うことで、従業員同士が顔を合わせやすくなること。日本企業のオフィスだと、部署ごとに高い壁や間仕切りで区切られたフロアが一般的にイメージされるかもしれません。しかし、閉鎖された空間では、他部署がどんな仕事をしているのかなかなかわからないでしょう。その結果、互いの業務に誤解や偏見を生ずる可能性があります。また、顔が見えない分、従業員間で変な派閥ができてしまうといったことにも繋がりかねません。
これを解消できるのが、オフィスランドスケープ。互いの顔が見えるようになれば、誰がどんな仕事をしているのかを可視化できます。それまで交流のなかった部署ともコミュニケーションが取れれば、いざという時の連携を強化できるでしょう。また、互いの仕事への理解が深まることで、業務に役立つ新アイデアが生まれるかもしれません。オフィスランドスケープは、従業員同士の結束をより固める上でも非常に有効なのです。

デメリットはプライバシーが無くなること

オフィスランドスケープの導入は従業員同士のコミュニケーションを円滑にする反面、プライバシーが無くなるといったデメリットがあります。例えば、開放的な空間では、どうしても他人の言動が目に付きがちです。これを自分に置き換えた場合に、常に監視されているような圧迫感を覚える従業員が出てくるかもしれません。
また、業務面では、話を盗み聞きされたり、通りすがりにPC画面や書類などを覗き見されたりといったリスクが考えられるでしょう。個人情報など、機密性の高い情報を扱う部署にとって、プライバシーが保てない空間はかえって業務に支障を来してしまいます。細かな数字のチェックなど集中力を要する業務も、開放的な空間では周囲の雑音が気になって仕事がやり辛くなるかもしれません。
解決策としては、オフィスの端に別でブースを設置するといった方法が挙げられます。その際、ブースの間仕切りをガラス張りにしておくのがおすすめ。ガラス製の間仕切りは遮音性に優れている他、壁の中に閉じ込められているような圧迫感を抑えられるからです。部署ごとの業務特性を把握し、情報漏洩などのリスクを回避できるような空間作りを目指してみてはいかがでしょうか。

間仕切りによる制限がないのでレイアウト変更や組織変更がスムーズになる

オフィスランドスケープのメリット3点目は、間仕切りによる制限をなくすことで、レイアウト変更や組織変更がスムーズになること。業務体制が変わる、あるいは組織の変更によるレイアウト変更は、どの企業でも起こり得ます。その際、自分の荷物だけならまだしも、デスクや椅子ごと移動しなければならない場合もあるでしょう。いざレイアウト変更をしようとした時、高い壁や間仕切りで区切られた空間ではフロアの全体像が掴みにくく、移動時に混乱を生じることになりかねません。
これに対応できるのが、オフィスランドスケープ。空間全体を見渡せることでフロア状況をすぐに把握でき、スムーズなレイアウト変更を可能にします。業務内容や労働形態に合わせた変更がやりやすい他、新型コロナウイルスを始めとした感染症対策など、社会の変化にも素早く対応できるのが嬉しいところです。

低コストで済ませられる

オフィスランドスケープは高い壁や間仕切りを設置する必要がなく、レイアウト変更の度に余計なコストがかかることはありません。
また、誰がどこにいるのかを把握しやすいオフィスランドスケープは、フリーアドレスの導入に向いています。フリーアドレスとは、固定された席ではなく、自由に自分の好きな席で仕事をするワークスタイルのこと。オフィスでの勤務は、一度決まった席を与えられたら基本的にはずっとそこで業務を行うイメージがあるかもしれません。これを排し、空いている席を自由に使えるようにしたものがフリーアドレスです。
たとえば、在宅勤務のためにオフィスに不在だったり、体調不良などで休みを取ったりしている従業員がいたとしましょう。その人数分だけオフィスの席が空くことになり、出社している従業員はその席を自由に使えるというわけです。このように、フリーアドレスを導入すれば、必ずしも1人1つの席を用意する必要がありません。オフィス規模の縮小にも繋げられるため、それまで余計にかかっていたコストを削減できるのは、オフィスランドスケープの強みです。

今回のまとめ

賃貸オフィスにオフィスランドスケープを設置するメリットについて解説しました。賃貸オフィスのレイアウト変更が簡単になり、開放的な空間が作れますし、低めのパーティションなどで緩やかにフロアを区分することで、室内全体がグッと明るく、広々とした印象になります。適度にグリーンを取り入れれば、そこで働く人びとに癒しを与えてくれるでしょう。ただし、開放感に溢れたフロアでは業務に集中し辛くなる可能性がある点に注意してください。
また、特に機密情報を取り扱う部署に対しては別でブースを用意するなど、それぞれの業務特性に合った空間を用意することも大切です。
間仕切りによる制限をなくしてレイアウト変更や組織変更がスムーズになれば、どこに何を移動するか一目瞭然ですし、感染症対策などの社会の変化にも素早く対応できます。フリーアドレスを導入すればコスト削減も可能です。
従業員に企業への愛着を持ってもらうためにも、注目を集めているオフィスランドスケープの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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