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オフィス環境の作り方

2023.02.20

オフィス・事務所の壁の仕上げに使用する壁クロスの種類とは?


オフィスの壁の仕上げで必要になるのが、壁クロスです。しかし、壁クロスの効果がよく分からない、どの素材を使えば良いか分からないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
ここでは、そのような方でも安心して壁クロスを選べるよう、オフィスや事務所の壁の仕上げに使用する壁クロスの種類や特徴について解説します。

ビニール・織物・紙などのさまざまな素材がある壁クロスの種類

壁クロスには様々な素材が使用されています。それぞれの素材によって機能や効果が異なるので、ご自身の用途に合わせた壁クロスを選ぶことが大切です。ここでは、素材の種類や特徴、どのような方におすすめなのかについてご紹介します。

ビニールクロス

ビニールクロスは、日本の住宅で最も多く使われている素材です。塩化ビニール樹脂などが主な原料であり、ビニールシートに紙などを裏打ちして作られています。また、他の材料に比べ安価で品質も安定しているだけでなく、色やデザインなども豊富で耐久性が高く掃除がしやすいという特徴を備えたクロスです。
一方、ビニールクロスには有害物質であるホルムアルデヒドが接着剤に含まれているため、体調に悪影響を与える恐れがあります。最近では、塩化ビニールの使用を抑え、糊をデンプン糊に変えるなどして対策が進められていますが、シックハウス症候群などの症状になる危険を避けたい方は使用しない方が良いでしょう。
ビニールクロスは以下のような方におすすめです。
・張り替え費用を安く抑えたい方
・アレルギーの心配をあまりしていない方
・多くの種類から自分の好みのデザインを選びたい方
・掃除が楽なクロスを利用したい方

織物クロス(布クロス)

織物クロスは、レーヨンや絹、麻などで作られるクロスです。平織や綾織、不織布などの種類があります。他の素材に比べて高級感や重厚感があります。住宅よりも美術館や映画館などで取り入れられているケースが多い素材です。破れにくく頑丈で、水に濡れても伸びにくい特徴があります。
一方、織物クロスには汚れが付着すると落としにくかったり、防火性のある商品が少なかったりするなどのデメリットがあります。ホコリを吸着しやすい素材なので、水拭きではなくはたきをかける必要があるなど、手入れにも手間がかかります。また、普及率がビニールクロスに比べ高くないので、施工業者を見つけるのにも一苦労するかもしれません。
織物クロスは以下のような方におすすめです。
・リビングや洋室、和室などを高級感のある空間にしたい方
・布の良さである暖かみのある風合いを楽しみたい方
・はたき掃除を手間に感じない方

紙クロス

和紙やケナフなどの非木材紙を原料としたものなどの種類があります。紙は音を吸収するため、隣の部屋への音漏れによる騒音トラブルを防ぐことが可能。また、空気を通す素材であり、環境や健康への配慮がされている素材でもあるため、今後普及率が上がるでしょう。現在は輸入壁紙がほとんどですが、手すき和紙の紙クロスなどもあります。
一方、時間経過によって膨張や収縮する可能性もあるので、目地が目立ってきてしまうというデメリットがあります。
上手に貼るためには、施工業者に頼むのがおすすめではありますが、費用が高額になる場合がほとんど。また、擦れにも弱いため、長持ちさせるのは難しいでしょう。
紙クロスは以下のような方におすすめです。
・音漏れを防ぎたい方
・空間を上品に、個性的なデザインにしたい方
・和室の床の間など壁を高級感のあるデザインにしたい方
・静かで通気性の良い部屋にしたい方

木質系

木質系壁紙には大きく分けて、「銘木シート」と「コルクタイプ」の2種類があります。木質系は温もりのある空間やカントリー調の空間を作りたい方におすすめです。また、部屋をスタイリッシュに見せられるため、おしゃれな内装にもできます。
一方、木質系のデメリットは他の素材よりも費用が高額な点。そのため、全体に貼るのではなく、アクセントクロスとして採用される場合がほとんどです。
木質系は以下のような方におすすめです。
・木やコルクの素材感を楽しみたい方
・廊下や玄関、お手洗いなどに腰壁やアクセントクロスを導入したい方

無機質系

無機質系の壁紙には、石や土、ガラス繊維やセラミックなどが主な原料として使用されています。素材を活かした個性的な物やシンプルなデザインの物など、様々なデザインがあります。無機質の素材は不燃性の紙の上面に施されているため防火性に優れており、火事の心配がありません。また、塗装した壁のような味のある質感や風合いを、安い価格で再現できるのも無機質系の魅力です。
一方、塗装した壁と比べ無機質系は見劣りしてしまうため、壁にこだわりたい方からすると安っぽく感じてしまうかもしれません。また、塗り壁ほど消臭性や調湿効果を備えてはいないため注意が必要です。
無機質系は以下のような方におすすめです。
・手頃な値段で塗装したような壁を再現したい方
・ビニールクロスにはない独特な質感を楽しみたい方

オレフィン

オレフィンはプラスチックの1種です。ポリプロピレンやポリエチレンなどの合成樹脂が主な原料であり、ビニールクロスと近い性質を持っており、塩化ビニールの使用を抑えるために普及しました。
ビニールクロス同様に汚れに強く、手垢やホコリは水拭きでキレイにできます。焼却した際に、有毒なガスがほとんど発生しないので、環境にやさしいクロスとして今注目を集めている素材です。
ただし、似たような性質を持つビニールクロスと比較すると価格が高い点がデメリットです。また、デザイン性が高かったり、掃除がしやすかったりするなどメリットが大きい素材ではありますが、施工が上手な業者が少ないので、業者選びも慎重に行わなければなりません。
オレフィン壁紙は以下のような方におすすめです。
・SDGsに貢献したい方
・安全なクロスを使用したい方

オフィス・事務所にビニールクロスを使用するメリット

オフィスや事務所にビニールクロスを使用するメリットは以下の5つです。
・防菌・抗菌機能
・調湿機能
・消臭・抗菌機能
・マイナスイオン発生機能
・蓄光機能
それぞれについて解説します。

防菌・抗菌機能

表面にラミネート加工がされているため汚れにくいのが特徴です。汚れたとしても水拭きで簡単に汚れを落とせます。抗菌機能も備わっているので、感染症の予防にも役立ちます。

調湿機能

親水性高分子ポリマーにより空気中の湿気を急放出し、調湿が可能です。結露を防止して、カビの増殖を防ぎます。

消臭・抗菌機能

表面に消臭剤が加工されており、化学反応によって臭気ガスを吸着分解する機能です。タバコや食事の際に発生する匂いを消臭できるので、オフィスが臭くなる心配がありません。

マイナスイオン発生機能

マイナスイオンを発生させることで、疲労やストレスの軽減効果やリラックス効果、病気に対する対抗力の増加が見込めます。

蓄光機能

太陽や照明の光を蓄える特殊な蓄光インクで模様がプリントされており、消灯後に模様が光って浮き出ます。

ビニールクロスの選び方

クロスのベースカラーをまずは選びましょう。オフィスをどのようなデザインにしたいのかによって選ぶカラーが異なるため、思い描くイメージに従ってベースカラーを決めていきます。ベースカラーを決める際に、部屋の用途やオフィスに置いてある家具とのカラーバランスも考慮してください。カラーが決まったら、模様や必要な機能を選んでいきます。出来上がりをイメージしやすいように、できるだけ大きなサンプルを見せてもらいましょう。

高級感・重厚感を演出できる織物クロス

日本の多くの建物ではビニールクロスが使われていますが、本来壁紙は織物でできた物が一般的でした。ここでは、織物クロスのメリットを5つご紹介します。
・高級感・重厚感を演出できる
・拭き掃除が不要
・耐久性が高い
・調湿機能がある
・コストパフォーマンスが高い

高級感・重厚感を演出できる

織物クロス最大のメリットは、本物ならではの高級感・重厚感。糸の織り目模様は奥行きを感じますし、織物ならではの独特のボリュームや温もりが特徴的です。使う糸をシルクに変えると、高級感を増すことができます。素朴さを演出したい場合は、綿や麻に変えてみると良いでしょう。糸一つで演出方法が異なるのも、織物クロスのメリットです。

拭き掃除が不要

織物クロスのデメリットとして、拭き掃除ができないことが挙げられますが、そもそも織物クロスは拭き掃除が不要。静電気が発生しないため、ホコリやタバコのヤニを寄せにくく、汚れにくいです。また、ベタベタする感じもなく、サラサラしているので使い心地が良いというメリットもあります。

耐久性が高い

織物クロスはビニールクロスと比較すると、耐久性が高いです。ビニールクロスは手で簡単に千切れてしまうのに対し、織物クロスは手で千切ることはできません。

調湿機能がある

織物クロスは、糸と糸を織り込んだ織物なので、隙間があります。ビニールクロスのようにコーティングされている場合、表面に静電気が発生しやすくホコリが溜まる原因になりますが、織物クロスは隙間があるため、表面に静電気が発生しにくくホコリが溜まりづらいです。
空気を通しやすいので、換気もしやすく快適な湿度の部屋で過ごせます。広い面積で利用すると、より効果を実感できるでしょう。

コストパフォーマンスが高い

織物クロスはビニールクロスに比べて費用が高いのが欠点ですが、素材の良さや耐久性を加味すると決して高い金額とは言えません。織物クロスは寿命が長く、ビニールクロスが5年と言われているのに対し、織物クロスは10年〜20年くらい使えます。一度買うと買い換える必要がしばらくないのもメリットです。
さらに、経年劣化が美しくなるのも織物クロスならでは。時間を重ねて出てくるのは汚れではなく味わいである点が織物クロスのメリットです。

今回のまとめ

今回は、壁クロスの種類や特徴について解説しました。ご自身のオフィスデザインに合う壁クロスを選ぶことで、オフィスをより快適な環境にできるでしょう。
また、ビニールクロスと織物クロスそれぞれに良さがあるので、ぜひどちらも使ってみて、その違いを味わってみてください。

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