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賃貸オフィスに導入したい!ガラスパーテーションの特徴やメリット
感染症予防の観点から空間を仕切るパーテーションの需要が高まっており、パネル部分にガラスを使用する「ガラスパーテーション」が話題になっています。ガラスで仕切ることにより、明るく開放的な雰囲気を保つことができるので、オフィスのエントランスや会議室にも設置されることが多くなりました。
人気のガラスパーテーションには、光や視線を遮らずスタイリッシュなオフィスを作るメリットがある反面、導入にはコストがかかるというデメリットもあります。
ここでは、ガラスパーテーションを上手に導入するために、どのような点に注意すれば良いのか解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1.デザイン性に優れているのがガラスパーテーションの特徴
2.賃貸オフィスでガラスパーテーションを設置するメリット
3.賃貸オフィスにガラスパーテーションを導入するときの注意点
4.今回のまとめ
デザイン性に優れているのがガラスパーテーションの特徴
ガラスパーテーションとは、パーテーションのパネル部分にガラスを使用したものを指します。空間を仕切るパーテーションにガラスを使用することで、広々とした明るい空間を作ることができるため、ショッピングモールやショールームなどに多く使われてきました。
近年では感染症防止のため、オフィスでもパーテーションを導入するケースが増えています。中でも特に注目を集めているのが、デザイン性に優れたガラスパーテーションです。支柱を使わず床から天井までを1枚のガラスで仕切るハイパーテーションタイプは、スタイリッシュで高級感があり人気があります。
ガラスパーテーションの特徴
デザイン性
ガラスパーテーションは、種類豊富なガラスと支柱やフレームの素材や形を組み合わせることで、さまざまなデザインを作り出すことができます。企業イメージやオフィスのインテリアに合わせて自由にデザインできることも人気の理由です。
用途
感染症予防のために、ラウンジや応接室にパーテーションを設置する企業が増えました。ガラスパーテーションは、閉塞感なく空間を区切ることができ、プライバシーを考慮して一部分をすりガラスにするなど、場所に応じてアレンジできるのが魅力です。
企業では、開放感が求められるエントランスや、遮音性が求められる会議室にも多く使われています。壁の代わりにガラスパーテーションを使えば、窓から遠く暗い廊下にも光が届き、開放的な雰囲気になるのです。
構造
パーテーションには床から天井までを別々の部屋のように仕切るハイパーテーションと、ひとつの部屋の中を間仕切りするローパーテーションがあります。
ハイパーテーションは、アルミやスチールの支柱にガラスパネルをはめ込んだタイプが一般的ですが、近年では支柱や枠を使わず、ガラスパネルのみのパーテーションが人気です。支柱を使わない場合は、上下のみでガラスパネルを支えるため、通常よりも厚いガラスを使用します。
ガラスの種類
パーテーションに使われるのは強化ガラスです。一般的なガラスと比べて3~5倍ほどの強度があります。万一破損した場合は安全性を考慮して粉々になるため、破片が飛び散りケガをするなどのリスクが軽減されるのも特徴です。
強化ガラスには「透明タイプ」「フロストタイプ」(すりガラス)、お洒落な「表面加工ガラス」、デザインシールを貼り付けた「コンボガラス」、遮音性に優れた「ツインガラス」などさまざまなタイプがあります。
ガラスの透明性を強調したい場所には透明タイプ、プライバシーを保護したい場所にはすりガラス、個性的なデザインにしたいなら表面加工ガラスを利用するなど、用途によって使い分けが可能です。
コスト
通常のパーテーションと比較して、ガラスパーテーションを設置する費用は高くなります。アルミやスチールと比べて強化ガラスが高価なのに加え、破損するリスクが高いので搬入や設置費用が割高になるからです。
賃貸オフィスでガラスパーテーションを設置するメリット
ガラスパーテーションを賃貸オフィスに設置する際のメリットはどこにあるのでしょうか。デメリットについても見ていきましょう。
ガラスパーテーションを設置するメリット
明るく開放的な空間が作れる
通常の壁と違い、透明なガラスは光を遮りません。空間をガラスパーテーションで仕切ることによって、窓から遠い場所にも光が届き、オフィス全体が明るくなります。また、ガラスは視界を遮らないので、開放的な空間を作ることができるのです。
遮音性が高い
ガラスは本来、音が反響しやすい建材ですが、ツインガラスなどでガラスを2枚重ねることで、遮音性を高められます。オフィスにガラスパーテーションを設置して、開放的な空間でありながら、お互いの雑音に煩わされることなく仕事に集中できることは、大きなメリットです。会議室やWebミーティングのブースをハイガラスパーテーションで仕切れば、議論を交わす声は外部に聞こえず、音漏れによる情報漏洩を防げます。
社員同士の動きが把握できる
ガラスパーテーションを利用したオフィスでは、視線を遮ることがないので、社員同士の所在を無意識に把握することが可能です。「誰がどこで何をしているか」を共有することは、業務の効率化に繋がります。また、「常に見られている」という意識が働くので、無駄な動きが減り生産性の向上が期待できるでしょう。
スタイリッシュなオフィスが作れる
種類が豊富なガラスパネルに、さまざまな素材や色の支柱、フレームを組み合わせることによって、個性的でスタイリッシュなオフィスを作ることが可能です。スタイリッシュなオフィスは社員のモチベーションを上げるだけでなく、企業イメージの向上にも繋がります。
ガラスパーテーションを設置するデメリット
破損しやすい
ガラスパーテーションは、一般的なパーテーションと比べて、破損しやすいデメリットがあります。支柱を使わない場合や大きなガラスパネルを使用する場所には、強化ガラスやアクリルガラスを用いたり、飛散防止フィルムを貼ったりするなどの備えが必要です。
プライバシーが守れない
視界を遮らないガラスパーテーションは、オフィスに開放感をもたらすメリットがありますが、他人の視線からプライバシーを守りきれないデメリットがあります。
応接室にはすりガラスを利用したり、ブラインドを設置したりするなどの配慮が必要です。また、他人の目を気にせず集中して作業したい場合に利用できる、ソロワークブースの設置もおすすめの方法と言えるでしょう。
コストがかかる
一般のパーテーションと比べて、ガラスパーテーションの導入にはコストがかかります。安全性を考慮して使用する強化ガラスは高額な上、運搬や設置では慎重に扱わなければならず、工賃が割高なためです。
ただし、ガラスの種類やデザイン、施工方法を工夫することで、コストダウンできます。予算や用途をよく話し合い、施工会社を比較して検討するのがおすすめです。
賃貸オフィスにガラスパーテーションを導入するときの注意点
オフィスを明るく開放的にするガラスパーテーションですが、スムーズに設置するためにはいくつかのポイントがあるので押さえておきましょう。賃貸オフィスでの注意点や、床から天井までを仕切るハイパーテーションを設置する際の注意点、コストを下げるポイントなどをご紹介します。
賃貸オフィスに施工する際の注意点
ビルオーナーの許可を取る
ハイパーテーションの設置では、床にアンカーを取り付けたり天井にビスを打ち付けたりする工事が主流です。賃貸オフィスの床や天井に傷をつけることになれば、退去時にトラブルになりかねません。施工会社にどのような工事をするのか確認し、あらかじめビルオーナーや管理会社に許可を取る必要があります。
他のテナントに工事日程を知らせる
パーテーションの設置工事では、取り付ける場所のサイズに合わせて建材を現場でカットするのが一般的です。カットする際の騒音が他のテナントの迷惑になるかもしれません。あらかじめ施工の日時をお知らせして挨拶をしておけば、思わぬ近隣トラブルを防げます。
建材が搬入可能か確認する
パーテーションに大きなガラスを使う場合は、あらかじめ搬入可能かを確認することも必要です。エレベーターの間口や階段の踊り場が狭い場合など、材料や機材の搬入ができない場合は、高所作業車を手配することになり費用が高くなります。
ハイパーテーションを設置する際の注意点
天井の既存設備を避ける
ハイパーテーションを設置するときは、エアコン、照明、火災報知器など天井に設置している設備を避けなければなりません。また設置場所によっては、エアコンの風の流れを妨げることになるので注意が必要です。
防災の視点から設置場所を考える
パーテーションが災害時の避難経路を妨げることのないように、配置を考えることが重要です。特にハイパーテーションの場合は、煙の排出路やスプリンクラー、誘導灯を塞ぐことのないように注意してください。
ハイパーテーションで床から天井まで仕切られた空間は「個室」とみなされ、消防法が適用されます。命に関わることなので、施工前に消防署に届け出をしておきましょう。
導入コストをさげるポイント
ここでは、ガラスパーテーションの導入コストを下げるポイントについて具体的に見ていきましょう。
ガラスを4辺で支える工法を選択
ハイパーテーションの工法には、支柱を使いガラスパネルを上下左右の4辺で支えるものと、支柱を使わず上下のみで支えるものがあります。2辺で支える場合は、強度を保つために4辺で支えるガラスパネルより厚いものが使用されますが、厚いガラスは単価が高いです。また、支柱を使わない分大きなガラスパネルを使用することになり、搬入コストや工賃も割高になります。ガラスパーテーション導入のコストを抑えるには、支柱を使い4辺で支えるタイプがおすすめです。
デザインを工夫する
コストを抑えてスタイリッシュなパーテーションを設置したいのなら、デザインを工夫することです。支柱をウッド調にしたり、ガラスとスチールを組み合わせたり、工夫次第で低価格、お洒落なパーテーションを導入できます。また、施工会社によっては、中古のガラスパーテーションを取り扱っている場合があります。複数の施工会社の見積もりを比較することが、コストを抑えるポイントです。
今回のまとめ
明るく開放的なオフィスにしたいと考えている経営者は、多いのではないでしょうか。ガラスパーテーションは空間を仕切りながらも光や視線を遮断しないので、オフィスの導入におすすめです。
また、お互いの居場所がすぐに分かるメリットもあります。その反面、プライバシー保護できないなどのデメリットがあるのも事実です。視線を遮断できるソロワークスペースの確保や、すりガラスやスチールのパーテーションを併用するなどの工夫でコストを下げ、快適なオフィスをデザインしてみましょう。
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