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オフィスデザインのトレンドに変化!最新アイディアやデザインを決めるポイントを解説
オフィスのデザインにも、トレンドがあるのはご存じでしょうか?オフィスデザインとは、オフィス内のレイアウトや装飾、動線などを設計し、内装全体を整備することを指します。
時代の流れや社会的背景に合わせて、オフィストレンドも流動的に変化します。特に、近年の働き方改革やテクノロジーの発達などにより、幅広い業種業態でオフィスに求める機能や効果の見直しが進んでいます。古いデザインのままでは、いつの間にか従業員にとって使いづらくなっている可能性もあるでしょう。
そこで今回は、オフィスの最新トレンドや効果的なデザインの事例、快適なオフィス作りのポイントについてご紹介します。
1.コロナ禍で、2020年以降オフィスに求められる要件が変化
2.オフィスデザインの最新トレンド3選
3.効果的なオフィスデザイン事例
4.自社に合ったオフィスデザインにするため重視すべき4つのポイント
5.今回のまとめ
コロナ禍で、2020年以降オフィスに求められる要件が変化
2020年の新型コロナウイルス感染症拡大で、オフィスの在り方も大きく変化しています。
最初は感染防止のため、テレワークや時差出勤などで対策を取りましたが、オフィスに関しては様子見で、移転や縮小が激増するといった大きな動きはありませんでした。
しかし、ウィズコロナという言葉が使われるようになったあたりから、従業員が出社したくなるようなオフィスにするための取組みや、常識にとらわれないオリジナリティのある空間作りを目指す動きが活発化しています。また、事業を首都圏に一極集中させることへのリスクやオフィスコストの削減など、経営目線の課題解決を目的に地方へ移転する企業も増加しました。
オフィスデザインの最新トレンド3選
従業員がオフィスに出社し、対面で仕事をするのが当たり前だったこれまでに比べ、コロナ禍では3密回避や衛生対策、テレワーク推進による出社人数調整などが叫ばれました。さらに、オフィスの位置づけについても捉え方が多様化し、従業員のモチベーションにつながるような空間使いやデザイン性の高いオフィスに注目が集まっています。
ここでは、オフィスデザインの最新トレンドを3つ紹介します。
1.多様な働き方ができるデザイン
従業員が業務に合わせて働き方を選ぶ新たなワークスタイルにおいては、オフィスにも柔軟性が求められます。
近年注目されているのが、オランダ発祥の「ABW(Activity Based Working)」です。ABWとは、気分や業務内容に合わせて、従業員が自律的に働く場所や時間を選択する働き方で、導入する企業が増加しています。
具体的な例として、
・執務室にソファ席や座敷、個室ブース、集中ブースを作り、用途に応じて選択できるようにする
・昇降デスクを設置し、座りすぎの防止やコミュニケーション活性化を図る
・書類をデータ化し、場所に捉われずパソコンやスマートフォンからアクセスできるようにする
などがあります。
2.アジャイルオフィスに対応できるデザイン
最近耳にする機会が増えた「アジャイル(Agile)」は英語で、俊敏・素早いという意味です。
オフィスの種類として用いる場合は、状況に応じて素早く仕様変更できるオフィスや、部署を超えた柔軟なチーム編成が可能なオフィスを指します。
たとえば、
- 簡単に動かせる家具を使用する
- 部署ごとの区切りを取り払い、必要なメンバーで集まりやすくする
- フリースペースを複数設置する
- ハチの巣状にデスクを配置し、中央に立ち会議ができるテーブルを設置する
など、状況に応じて素早く対応するための工夫は様々です。
3.コミュニケーションを促すデザイン
近年、テレワークやハイブリッドワークの浸透により、対面コミュニケーションが減少傾向です。そのため、出社時のコミュニケーション促進を目的としたオフィスが注目されています。
コミュニケーションスペースの具体的な例として、
- リラックス効果のあるカフェ風のインテリアにする
- BGMを流し、会話しやすい空間にする
などがあります。会話が増えるような空間デザインが効果的でしょう。
効果的なオフィスデザイン事例
ここでは、オフィスの区画ごとに、トレンドのデザインを紹介します。
エントランス
エントランスは会社の「顔」であり、第一印象が決まる場所と言っても過言ではありません。
社外へのPRにもなるため、デザインには力を入れるべきでしょう。観葉植物は癒し効果や空気清浄効果があり、さらに訪問者の目を引くアクセントにもなるためおすすめです。また、コーポレートロゴやコーポレートカラーを意識したデザインにすると、自社らしさが高まります。
執務室
従来、執務室のデスクレイアウトは、向かい合わせに並べた対向式が主流でした。しかし、多様な働き方の浸透により、フリーアドレス式の普及が進んでいます。
フリーアドレス式とは、複数人が座れるような1つの長いデスクを設置し、業務やプロジェクトに合わせ、自由に座席を選べるレイアウトです。
仕事上関わりが深い人同士で隣に座ったり、柔軟に動き回り、誰かに相談したり意見を聞いたりしやすいため、コミュニケーションの活性化が期待できます。
執務室をエントランスから離れた場所に設置すると、従業員の集中力を維持しやすいでしょう。また、セキュリティ面でも安全性が高まります。
役員室
社長や専務といった役員は、従業員と直接関わる機会が少なく、「社長と会話したのは面接時だけ」という従業員も多いでしょう。
役員室と執務室を繋げたレイアウトにすると、役職に関係なくフラットに話しやすくなり、風通しの良い職場が実現できます。
会議室
会議室は、社外の来訪者が出入りする場所でもあるため、感染症対策とコミュニケーションのしやすさをバランスよく取り入れましょう。
たとえば、下記のような方法があります。
- エントランスの近くに会議室を設置し、移動距離を短くする
- 飛沫防止の透明パネルをデスクに設置する
- 離れて話しても声が聞こえるよう、マイクを使える機材を準備する
- 少人数の打ち合わせや来客応対向けのラウンジを設置する
休憩室
休憩室は、これまで小休憩やランチタイムに使う場所でしたが、近年では企業の個性を演出し、魅力をアピールする場所として活用されることが増えています。
具体的には、
- アジアンスタイルや和モダンスタイルなどテーマを決め、執務室と雰囲気を変える
- 暖かみのある照明や間接照明を設置し、リラックス効果を高めるする
- 休憩室の一角にカフェスペースやキッチンを設置し、飲食しやすい空間にする
など、様々な工夫の余地があります。
自社に合ったオフィスデザインにするため重視すべき4つのポイント
トレンドを意識しつつ、従業員の働きやすさや自社のアピールにつながるようなデザインを選択しましょう。
ここでは、4つのポイントを紹介します。
最初の2つは顧客や取引先など社外アピールを意識したもの、後半2つは社内の働きやすさを意識したものです。
企業理念や自社の働き方を体現したデザインにする
デザインアイデアを練る際、単に「ホテルライクなオフィス」「カフェ風オフィス」といった表現に留まらず、自社の企業理念や目指す働き方を意識したコンセプトを立てることが大切です。
たとえば、従業員のうち女性の比率が高く、活躍を支援したい企業であれば、「女性向けのサポートや女性好みの雰囲気が詰まった空間」というコンセプトにするのも良いでしょう。オフィス内に託児所を設置したり、全体の色調をナチュラルにして優しい雰囲気を醸し出したり、トイレの機能性を充実させて不快感のない空間にする、といった工夫が考えられます。
コーポレートカラーを取り入れ統一感を出す
コーポレートカラーをオフィスデザインに取り入れることで、企業ブランディングとの統一感が生まれます。
コーポレートカラーをメインに使うのがおすすめですが、赤や青などのビビットカラーの場合は刺激が強すぎてしまうため、アクセントとして取り入れましょう。
ゾーニングで空間のテーマや用途、広さ、配置を決める
ゾーニングとは、空間をテーマや用途に分ける作業のことです。全体を執務室や会議室、役員室、リラックススペース、コミュニケーションスペース、トイレなどに分け、どんなテーマにするか検討します。
各スペースの面積は、利用頻度の高いものを広く設定しましょう。配導線を意識した配置にすると、効率的に働きやすくなります。
従業員からのオフィスのデザインに対する希望や提案を取り入れる
従業員が居心地よく働けるデザインにするためには、現状ストレスに感じている点について聞いたり、どんな雰囲気のオフィスで働きたいか、どんな設備が欲しいかといった希望を聞くと参考になります。
理想的なオフィスは、従業員満足度を高め、生産性も向上するでしょう。
今回のまとめ
ワークスタイルの変化や人材の多様性、時流などにより、オフィスデザインのトレンドはアップデートされていきます。本記事で紹介したアイディアを参考にしながら、自社らしさを活かしたオフィスや従業員の生産性を高めるオフィスを目指し、デザインを検討しましょう。
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