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フリーアドレスを導入する企業が増えた昨今、それに伴い個人ロッカーを設置した企業も多いのではないでしょうか。しかし、個人ロッカーは収納がうまくできず乱雑になり、セキュリティ上の不安を抱えるという企業も少なくありません。整理整頓の課題を解決するために、定期的に場所の交換をするのが一つの策として挙げられます。
この記事では、個人ロッカーの場所を定期的に場所交換するメリット、やり方、注意点について解説しますので、個人ロッカーの整理整頓に課題を抱えている方はぜひ参考にしてください。

オフィス・事務所の個人ロッカーを定期的に場所交換するメリット

定期的に場所交換するメリットは2つあります。それぞれについて解説します。

場所による不満がなくなる

利用できるロッカーを固定してしまうと、不満につながりかねません。自分の目線にあった場所なら使いやすいですが、一番下の場所は座って荷物を出し入れしなければいけなくなるため、非常に使いづらいです。女性の場合、高いところだと届かない場合もあるので、場所については十分に配慮しなければなりません。
そこで、個人ロッカーを定期的に場所交換してあげると、場所による不満がなくなります。また、場所交換をする際は、社員が使いやすい場所に交換するのがおすすめ。例えば、女性の方は高すぎる場所を避ける、男性の背が高い方は一番下を避けるなどです。それぞれの方が使いやすい環境を用意するように意識してください。

ロッカーが清潔に保たれる

定期的に場所交換されることを社員が理解していると、清潔に使ってもらいやすくなります。一方で、ずっと固定で同じ場所を使っている場合は、汚く使われる場合がほとんどです。理由は、自分の私物と勘違いしてしまい、なんでもモノを入れてしまうようになるからです。そのため、清潔に保つ意識を社員全員に植え付けるためにも、定期的な場所交換は必要と言えるでしょう。
さらに、場所を交換するたびに掃除する決まりを作れば、定期的に清掃できるので、常に清潔な状態を保ちやすくなります。

個人ロッカーを定期的に場所交換するときの方法

個人ロッカーを定期的に場所交換する方法は、非常に簡単です。3ステップで紹介します。

次にどこのロッカーを使えるかを知らせる

移動する場所を事前に知らせ、準備をしてもらいます。その時に、不満が出る危険性もあるかもしれませんが、次は使いやすい場所にするなどの配慮をするようにすれば、不満は収まるでしょう。それ以外にも、異性が使った後は使いにくいと考える方も少なくないので、できれば、同性同士で利用できるようにしてください。

清掃を行う

次に荷物を全て片付け、ロッカー内の清掃を行いましょう。その際に、ぬれ雑巾やアルコール消毒を使います。荷物を収納する際に、ニオイがついてしまうような強い香りのモノは収納しないように指示してください。指示を行わないと、食べ物や香水など、次に使う方が不快に感じてしまう恐れがあるものを収納してしまう危険性があります。インクがこぼれるような文房具なども収納は控えた方が良いでしょう。油性の場合は、色が付くとなかなか取れなくなってしまいます。掃除の時間はまとめてとるのがおすすめです。それぞれが好きな時間に行う仕組みだと、荷物を収納できず置き場に困ってしまいます。

収納を行う

個人ロッカーのタイプによって、鍵の締め方が異なります。カギが必要なものは、管理する必要があるので、無くさないような仕組みが必要です。収納の際にあまりにも使いにくそうにしている方がいたら、交換を検討すると良いでしょう。場合によっては身体的な負担を与えてしまうので、最初の段階で一度確認してください。
収納をする際にカギ付きであれば、カギが必要です。しかし、鍵を無くしてしまうと、次に利用する方が利用できなくなってしまうので、カギを管理するシステムを用意すると良いでしょう。あるいはカギタイプではなく、ダイヤル式やプッシュオートロック式のカギが必要ないタイプもあります。カギをなくすリスクもないので、カギの管理が不安な場合は上記で紹介した2つのタイプのカギを導入するのがおすすめです。

個人ロッカーにしまえないモノは、専用の置き場で対応する

個人ロッカーに入りきらないモノは、専用の置き場を設置するとオフィス内がスッキリします。例えば、ロング丈のコートを収納できるブーツやクローク置き場など、サイズ的に個人管理が難しい物品を置けるようにすれば、業務の邪魔になりません。その際に、社員アンケートを実施し、要望を取り入れて設置するのが合理的です。
女性用と男性用、喫煙者と非喫煙者用に、区分けした専用の置き場の導入がおすすめです。このような区分けがないと、社員の中で不満が生まれる危険性が否定できません。例えば、喫煙者のタバコのニオイが苦手な方は、喫煙者と同じ場所を嫌がると予想されます。しかし、全員共通の場所にしかコートなどをしまえないと、ニオイや性別の理由からしまう場所がなく、業務に支障が出る場所に置く必要が出てくる社員もいるでしょう。お互いにとってマイナスになるので、区分けを設けるのがおすすめです。

さらに収納環境を整備してより便利に

ここからは、パーソナルロッカーの特徴や利便性について紹介します。

パーソナルロッカーの特徴

パーソナルロッカーとは個人用収納庫です。個人で使用する書類やノートパソコン、その他仕事で必要な道具はすべてパーソナルロッカーで管理。出社後に必要な道具をロッカーから取り出し、外出や退勤時はロッカーに荷物をしまうのです。

施錠タイプについて

セキュリティ面を考慮すると、カギやダイヤルで施錠できるタイプがおすすめです。扉を閉めた際に、自動的に施錠するタイプなど、施錠タイプも様々。ここでは、代表的な4つのタイプについて解説します。
・シリンダー錠
・プッシュオートロック
・ダイヤルロック
・ICカードロック
シリンダー錠とは、円筒状の本体にカギを差し込むタイプの錠前です。プッシュオートロックは、1〜11桁の暗証番号を押してツマミを回すと解錠し、扉を閉めると自動的に施錠されるオートロック方式なので、簡単に常時施錠の環境を実現できます。ダイヤルロックは、ロック部分に3桁や4桁のダイヤルが搭載されており、ダイヤルを回して設定されている番号に合わせた後、プッシュボタンやスライドボタンなどを操作すると解錠が可能。ICカードロックとは、ICカードで解錠するタイプのカギです。
プッシュロックやダイヤルロックはカギを使用しないので、紛失して開けられなくなる心配がありません。一方で、シリンダー錠やICカードロックはカギをなくしてしまうと開けられなくなってしまうので、管理には注意が必要です。

ロッカーにはさまざまなタイプがある

ロッカー各庫内にPCなどが充電できる「電源付きタイプ」や、「扉に郵便物の受け渡しが可能なメール穴がついたタイプ」などの商品があります。コスト面や利便性も踏まえたうえで検討してみると良いでしょう。
電源付きタイプであれば、仕事で使用するパソコンを使用しないときに充電できるので、業務中にバッテリー不足になる心配もありません。また、パソコンは高価な商品なので、退勤後にデスクの上に置きっぱなしにしてしまうと盗まれる心配があります。充電もできるロッカーがあれば盗まれる心配もなく、充電できるので安心です。
メール穴がついたタイプであれば、書類をなくす心配がありません。書類を渡したい相手が退勤してしまった場合にメール穴が付いていればロッカーに届けられます。もし、メール穴がついていなかったらすぐに書類が渡せず、最悪の場合書類を紛失してしまう危険性があります。そのようなリスクを減らせるので、メール穴がついたロッカーがおすすめです。

収納に役立つ便利グッズ

ロッカーの収納に役立つ便利グッズを活用すれば、狭いロッカーの中でも十分にモノを収納できるようになります。こちらでは、ロッカー収納に役立つ便利グッズを3つ紹介します。
1つ目は「強力マグネットフック」です。ロッカーに毎回収納するモノであれば、毎回ロッカーまで足を運ぶ必要がありますが、強力マグネットフックがあればデスクの裏につり下げられます。マグネットフックには最大10kgの荷重まで耐えられるタイプもあるので、一般的なカバンであれば十分に対応できるでしょう。360°回転するフックなら、どんな場所でも取り付け可能で安心です。
2つ目は「ファイリングボックス」です。持ち運びやすく個人ロッカーに収まりやすいファイリングボックスは、フリーアドレスに最適な業務グッズ。プロジェクトごと、あるいは未決と完了で振り分けると業務の円滑化を測れます。座席が変わっても関連書類をまとめて運びすぐに作業ができるので業務効率も向上するでしょう。
3つ目は「ツールペンスタンド」です。ロッカーやカバンに入れても邪魔にならず、業務中はデスクに立てて使える優れモノ。サイズによって、ペン以外にハサミやカッターなど、業務中にあると便利なアイテムを入れられるタイプもあります。また、ハサミやカッターのような刃物をむき出しでしまわなくても済むのは嬉しいポイントです。内側にポケットがついているタイプもあり、付箋やクリップなどを入れて便利に使えます。

今回のまとめ

この記事では、オフィスで個人ロッカーを定期的に場所交換するメリットや場所交換の方法、パーソナルロッカーの特徴について解説しました。フリーアドレスを導入している企業であれば導入が必須な個人ロッカーですが、定期的な場所交換をしないと不満や清潔感の欠如に繋がりかねません。定期的な場所交換を行って社員からの不満をなくし、清潔な状態を保ってください。
ロッカーを整理する際には、便利グッズを効果的に使うのがおすすめです。ロッカーの整理整頓に役立つだけでなく、次に利用する方が使いやすいようにロッカーの状態を保てます。整理整頓に課題を抱えている方は、ぜひ導入してみてはいかがでしょうか。

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