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オフィス環境の作り方

2022.11.15

オフィス・事務所で配線ケーブルを乱雑にしておく危険性と整理するときの予備知識


オフィスや事務所で配線ケーブルを乱雑にしておくと、電気火災が発生するリスクがあります。そのため、正しい予備知識を持って整理整頓をするのは、電気火災を防ぐうえで非常に大切です。しかし、配線ケーブルをどのように整理すればいいかわからない企業の防災担当者の方もいるのではないでしょうか。
この記事では、配線ケーブルを乱雑にしておく危険性と整理するときのケーブルタイや結束バンドの使い方を解説します。配線ケーブルを整理することで、電気火災のリスクを低減していきましょう。

配線ケーブルを乱雑にしておく危険性とは?知っておきたい電気火災について

配線ケーブルを乱雑にしておくと、電気火災の火種になりかねません。ここでは、電気火災の特徴、配線ケーブルの整備が必要なオフィスの特徴について解説します。

電気火災とは

電気火災とは、電気設備・電気器具の誤った使用によって発生する火災です。2019年10月31日に火災事故を起こした首里城は、電気火災による火事でした。
電気機器は私たちの生活を非常に便利にしてくれるものであるため、オフィスや家庭などで活躍しています。しかし、その便利さと同時に適切な扱い、管理をしていないと首里城の様な電気火災が発生してしまいます。

配線ケーブルの整備が必要なオフィスの特徴

ここからは、配線ケーブルの整備が必要なオフィスの特徴について紹介します。
・配線ケーブルが絡まっている
・どれがどの配線ケーブルかわからない
・配線ケーブルが原因で席のレイアウトを自由に組めない
・足が引っかかってしまう場所に配線ケーブルがある
・配線ケーブルにホコリが溜まっている
・タコ足配線になっている
配線ケーブルがゴチャゴチャしてしまう原因は、社員の増加やパソコンなどの配線ケーブルを必要とする機械の増加です。それに伴い、配線ケーブルの整理を行っていない場合、電気火災などの事故を引き起こす火種になります。
配線ケーブルの問題に関しては、あまり重要視している方や気づく方がいません。気づいたとしても、素人が分からずに配線ケーブルに手をかけるとネットワークの停止など、別のトラブルを引き起こす可能性も少なくないのです。
では、火災トラブルを引き起こす3つの原因について見ていきましょう。1つ目は誤った電源タップの使用です。タコ足配線は危険だと言われますが、それが電気火災の直接的な原因になるわけではありません。電源タップの最大容量を電子機器の消費電力が上回ってしまった場合に発火してしまう危険性があります。電源タップには、20A(2,000ワット)のように最大容量が記載されており、これを厳守する必要があります。たとえ、4個口電源タップのコンセントを1つしか利用していなかったとしても、20Aを超えてしまってはいけません。万が一、20A以上の消費電力を必要とする電子機器を使用してしまうと、発熱による電気火災が発生してしまう危険性があります。また、コンセントが足りないからと、電源タップ同士をつないでも最大容量は増えません。そのため、消費電力が大きい電子機器は壁コンセントに直接つなぐ必要があります。
2つ目はコンセントとプラグの間にたまったホコリが空気中の湿気を吸って漏電し、発火するトラッキング現象です。とくに、梅雨や冬の時期はホコリが湿気を吸いやすくなるため、発生しやすくなります。また、たまったホコリが原因なので、オフィス家具の裏やデスクの下に電源タップを置いたまま放置しないようにしてください。こまめに掃除を行うことで、ホコリの発生も防ぐことができます。
3つ目は電気コードの乱雑な扱いです。電気コードを束ねる、オフィス家具やデスクの下敷きにする、床や壁に電気コードをクギ・ステップルで強く打ち付けるなどは行わないようにしてください。電気コード本体が劣化し、ショートが発生する影響で発火する危険性があります。電気コードの内部は、数十本の銅線が2本の線で束ねられています。しかし、乱雑に扱ってしまうと銅線の一部が断線し、発火するリスクがあるので、注意が必要です。

配線ケーブルを整理するときのケーブルタイや結束バンドの使い方

ケーブルタイと結束バンドは名前こそ違いますが、基本的には同じものです。ケーブルタイも結束バンドも使い方は似ているため、こちらでは結束バンドの使い方について解説します。

結束バンドの構造と種類

結束バンドは、太さや大きさ、長さなどが異なった製品も多いですが、基本的な構造はすべて同じです。バンドには裏面と表面があり、裏面だけがギザギザしています。バンドの片端にはヘッドと呼ばれるロック用の部品がついており、もう片方にはテールと呼ばれる、ギザギザがなく、少し細くなっている部分があります。テールの部分をヘッドの中空に差し込むと、ヘッドの裏面にあるギザギザがツメに引っかかって締めることが可能です。工具を使用しなくてもできるシンプルな構造ですが、ヘッドのツメは片方側にしか動かないため、緩めずにしっかりと留められます。
結束バンドには使い切りタイプと結束タイプの2種類があります。使い切りタイプの場合は一度締めると外せないようになるので、ニッパーなどを使って切らなければなりません。リピートタイプの場合は、外すためのレバーがついているので、再利用が可能です。

結束バンドの締め方

次に、結束バンドの締め方を解説します。結束バンドの仕組みはシンプルなので、使い方は簡単です。帯状になっているバンドの片端は、四角いロック用の部品がついているヘッドと呼ばれる部分で、ヘッドの中には小さいツメがあります。
ヘッドにバンドを通した際に、バンドの裏面についているギザギザがツメに引っかかり留まる仕組みです。ツメとギザギザがかみ合うと締まる方向にしか動かなくなるため、緩くなる心配もなく、強く固定できます。
バンドには裏面と表面がありますが、誤ってヘッドに差し込む方向を間違えるとツメが引っかかりません。ツメとギザギザが引っかからずに外れてしまった場合は、差し込む向きを逆にして差し込むと締められます。

結束バンドの外し方

結束バンドの外し方はドライバーを使う方法と安全ピンを使う方法の2種類があります。それぞれについて解説していきます。
結束バンドのロックを外すために使えるアイテムはマイナスドライバーです。使い方は簡単で、ヘッドのツメの部分に差し込む様に入れるだけで、すんなり外れます。マイナスドライバーはホームセンターやショッピングサイトから簡単に購入可能です。
手元にマイナスドライバーがない方も少なくないでしょう。そのような方は、強度がある先のとがった安全ピンのような棒を利用すると、結束バンドを外せます。使い方は、マイナスドライバー同様に、ツメの部分に差し込むように入れてバンドのギザギザとツメをかみ合わなくするだけで、簡単に外せます。しかし、つまようじのような折れやすい棒は利用できないので、必ず強度があるものを利用してください。

オフィス・事務所で配線ケーブルを整理するときの予備知識

ここからは、結束バンドで配線ケーブルを束ねる際の予備知識について解説します。

結束バンドで配線ケーブルを整理するときの注意点

先ほど紹介した結束バンドで配線ケーブルを整理する方も多いのではないでしょうか。ここからは、注意点を4つ紹介します。
1つ目は、結束バンドで配線ケーブルを束ねる際にきつく束ねないようにすることです。ナイロン製であれば、軽くストラップを引っ張れば、簡単に締められます。しかし、LANケーブルをきつく束ねると、通信障害や断線を引き起こす恐れがあります。
2つ目は、配線ケーブルに無理な力を加えないようにすることです。配線ケーブルを引っ張ったり折り曲げたりして、無理な力を加えないように注意してください。配線ケーブルに力を加えてしまうと、きつく締めた時と同様に断線してしまいネットワークが切れてしまう危険性があります。
3つ目は、たくさんの配線ケーブルを束ねないようにすることです。長い結束バンドを使えば、多くの配線ケーブルを束ねられると考えるかもしれません。しかし、一度に多く束ねてしまうと、不具合を引き起こす原因になるでしょう。配線ケーブルは熱を帯びる時があり、熱を外に放出して通信障害が起きないようにしています。しかし、多くの配線ケーブルを束ねてしまうと熱が放出できなくなってしまいます。
4つ目は配線ケーブルにホコリがたまらないようにすることです。もし、配線ケーブルと結束バンドの間にホコリがたまってしまうと、トラッキング現象を引き起こす恐れがあります。実際に、オフィスで起きる火災原因の一つはトラッキング現象による出火です。安全のためにも、こまめに清掃をするようにしてください。

結束バンドを利用するメリット

先ほど紹介した4つの注意点に留意したうえで、結束バンドを利用するとメリットに気づくでしょう。ここでは、2つのメリットについて解説します。
1つ目は、見た目がスッキリする点です。結束バンドを利用し、配線ケーブルを束ねると、オフィス全体をスッキリさせられます。とくにパソコンや電子機器を多く使用するオフィスでは配線の数が多くなり、イスや足などで踏んでしまったり、つまずいてしまったりする危険性があります。結束バンドを利用すれば、邪魔にならないところへの配線ケーブルの移動をさせたり、モールを使って収納することが容易にできるようになるでしょう。
2つ目は、配線ケーブルの管理がしやすくなる点です。配線ケーブルが多いと、どの機械につながっているものかがわからなくなってしまいます。結果的には、交換や修理が必要な場合に配線ケーブルを見つけるのが困難です。しかし、結束バンドで束ねていれば、交換や修理などの対応が必要な際に、必要な配線ケーブルをすぐに見つけられます。

今回のまとめ

今回は、オフィスで配線ケーブルを乱雑にしておく危険性と整理するときに必要な知識について解説しました。配線ケーブルを乱雑にしておくメリットは一切なく、電気火災の発生原因になったり、オフィスの景観が損なわれたりするなどデメリットしかありません。そのため、必ず配線ケーブルの管理は行うようにしてください。
また、結束バンドの使い方は比較的簡単なので、やり方と注意点さえ押さえておけば、誰でも配線ケーブルを束ねられるようになります。しかし、間違った使い方は通信障害や電気火災を引き起こす原因になりかねないです。この記事を参考にして、正しい使い方で結束バンドを利用して、電気火災などのトラブルを未然に防ぎましょう。

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