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オフィス環境の作り方

2022.10.31

共有ラウンジ・屋上テラス・吹き抜けなど!いまどきは「オフィスらしくない賃貸オフィス」が新たなトレンド


働き方改革などでリモートワークが広まった昨今、オフィスで仕事をする機会は減りつつあります。それに伴い、オフィスも「単なる仕事場」ではなく、「コミュニケーションを取る場所」「魅力的な見た目・機能を備えた場所」と捉えられるようになってきました。こうした考え方は、賃貸オフィスにも新たなトレンドを生み出しています。
今回は、賃貸オフィスの新たなトレンドとして、共有ラウンジ・屋上テラス・吹き抜けをご紹介します。実際の採用事例にも触れますので、オフィス作りの参考にしてください。

今や賃貸オフィスに共有ラウンジは常識

共有ラウンジとは、リラックスした雰囲気の共有スペースのことです。家具や植物、アロマ、ドリンクなどにより、「単なる仕事場」ではない魅力的な空間を実現しました。ミーティングやソロワーク、勉強会などの仕事のほか、ランチやリフレッシュ、社内イベントなどにも活用でき、企業によっては、「カフェテリア」や「多目的スペース」などと呼ばれることもあるようです。
かつてはIT企業やベンチャー企業などでのみ導入されてきましたが、昨今では老舗企業や大手企業にも取り入れられるようになりました。

共有ラウンジのメリット

共有ラウンジのある賃貸オフィスを選ぶと、以下のようなメリットが期待できます。

効果的に気分転換ができる

共有ラウンジは家具や植物、アロマ、ドリンクなどにより、普段の仕事場とは全く異なる空間を演出します。仕事に疲れたときや煮詰まったとき、これ以上のリフレッシュスペースはありません。効果的な気分転換により、生産性やモチベーション、創造力の向上も見込めます。

適度な雑音で作業効率が向上する

多くの社員が幅広い目的で使う共有ラウンジは、常にさまざまな生活音で満ちています。こうした雑音はこれまで「仕事の邪魔」とされてきましたが、最近の研究では逆に「適度な雑音は作業効率を上げる」ことが明らかになりました。共有ラウンジで仕事をすれば、適度な雑音により作業効率が上がり、企業全体の生産性も向上します。

社員のエンゲージメントが向上する

おしゃれで利便性の高い共有ラウンジは、社員に福利厚生に似た働きを及ぼします。社員は自分の会社により愛着を持つようになり、仕事の成果でそれに報いようとするでしょう。共有ラウンジは、就活生など未来の社員へのアピールとしても効果的です。

コミュニケーションが活発化する

共有ラウンジには、居心地の良いソファや卓球台などの娯楽スペースなど、アットホームな演出が成されることも少なくありません。オフィスらしからぬ空間ではありますが、それゆえに仕事外の砕けたコミュニケーションが促されます。これまでにないコミュニケーションにより、お互いの理解を深めたり、仕事に役立つ情報を交換したりといった効果が期待できるでしょう。
シェアオフィスの共有ラウンジであれば、簡単な異業種交流も見込めます。

社内広報の場として活用できる

共有ラウンジは仕事以外にも、ランチやリフレッシュなど、日々の休憩に利用されます。社員に広めたい情報を掲示しておけば、自然な形で目にしてもらえるため、コストをかけずに効率的な社内広報が行えます。

共有ラウンジの採用事例

実際に共有ラウンジを採用したオフィス事例をご紹介します。

株式会社リクルート本社オフィス

株式会社リクルートは、販売促進事業を主として、多くの関連企業を抱える大企業です。その本社オフィスには、ニューヨークのカフェを模した共有ラウンジが導入されました。柔らかい照明でリラックスできる空間を演出しているほか、23種ものお茶やコーヒーが楽しめます。これまでのオフィスらしからぬ空間ですが、社内外のコミュニケーションの場として便利に活用されています。

株式会社バンダイナムコエンターテインメント

株式会社バンダイナムコエンターテインメントは、スマホゲームや家庭用ゲームを主として、多彩なエンターテインメントを手掛ける大企業です。そのオフィスには、グランピングをイメージした共有スペースが導入されました。カフェの他、パターゴルフが楽しめるスペースも作られ、これまでにない新しいオフィス空間として、社員のリフレッシュに貢献しているのです。

屋上テラスで快適なランチタイム

屋上テラスとは、文字通り屋上に設置されたテラスのことです。外気に触れながら簡単なミーティングができるほか、Wi-Fiを飛ばせばソロワークにも利用できます。ランチや休憩のスペースとしてはもちろん、バーベキューや花火大会など屋外ならではのイベントにも活用できるのです。
このように開放的で使い勝手が良いことから、社員のリフレッシュスペースやコミュニケーションの場として、近年注目を集めるようになりました。

屋上テラスのメリット

屋上テラスのある賃貸オフィスを選ぶと、以下のようなメリットが期待できます。

屋内よりも効果的に気分転換できる

日が当たり外気が吸える屋上テラスは、屋内よりも効果的な気分転換が期待できます。生産性やモチベーションの向上、創造力への刺激が見込めるでしょう。

植物で緑化できる

屋上テラスは日が当たるため、植物で緑化できます。リフレッシュ効果が高まるのはもちろん、「環境や景観に配慮している」として自社のイメージアップも期待できるでしょう。また、植物は太陽光を遮り、オフィスに断熱効果をもたらしますので、空調の効率が上がり電気代の節約にも繋がります。

人目を気にせず取り組める

屋上テラスはビルの最上部にあるため、周囲の視線がそれほど気になりません。リフレッシュやランチものびのびと楽しめ、また、社内イベントも人目を気にせず盛り上がれるでしょう。懇親会や打ち上げに利用すれば、ビアガーデンのような雰囲気も味わえます。

屋上テラスの採用事例

実際に屋上テラスを採用したオフィス事例をご紹介します。

日本ヒューレット・パッカード本社ビル

日本ヒューレット・パッカードは、グローバルにパソコンなどを販売するヒューレット・パッカード・カンパニーの子会社です。日本市場に根差した事業を進めるべく、2015年に親会社から分社化しました。
日本ヒューレット・パッカードの本社ビルには、植物が豊富に植えられた屋上テラスが採用されており、社員は仕事や休憩で活用できます。また、訪れた人にもヒューレット・パッカード・カンパニーを強く印象づけるといった効果もあるのです。

カフェ・カンパニー

カフェ・カンパニーは、飲食店経営やカフェプロデュースを行う、東京都渋谷区の企業です。2007年に移転したオフィスには、「発想するオフィス」をコンセプトに、用途別のゾーンや屋上テラスなどを取り入れました。カフェのようなオフィスを導入することで、自社のプロデュース力や企画力などをアピールに活用しているのです。

吹き抜けのあるオフィスでモチベーションアップ

吹き抜けとは、フロアを仕切る天井や床を設けないスペースのことで、オフィスではよく、階段やエントランスに利用されています。延べ面積が少なくなりますが、それを越えるメリットがあるとして、1980年ごろから注目されるようになりました。現在では、その存在がますます重要視されるようになっています。

吹き抜けのメリット

吹き抜けのある賃貸オフィスを選ぶと、以下のようなメリットが期待できます。

前向きな印象を与えられる

吹き抜けは自然光を奥まで取り入れて明るい空間を演出し、天井の高さから実際より広く開放的に感じられます。明るい雰囲気はもちろん、創造的・革新的な雰囲気、自由な雰囲気など、社内外問わず前向きな印象を与えられるでしょう。

風通しが良くなる

吹き抜けは天井や床が少ない分、仕切られた空間よりも風通しが良くなります。また、オフィスの設計によっては、細長い空間を温められた空気が上昇する「煙突効果」も期待できます。自然と風が通るため、空調コストの削減が期待でき、省エネによる環境貢献にも繋がります。

コミュニケーションが活発化する

吹き抜けは天井や床が少ないぶん、別のフロアの様子がよく分かります。声もかけやすく、部署や役職を越えたコミュニケーションが活性化するでしょう。企業全体のコミュニケーションが活発化すれば、モチベーションやエンゲージメント、生産性の向上が期待できます。

吹き抜けの採用事例

実際に吹き抜けを採用したオフィス事例をご紹介します。

ラクスル株式会社本社目黒オフィス

ラクスル株式会社は、広告・印刷・物流などで革新的なサービスを打ち出す、2009年創立の比較的若い企業です。本社の目黒オフィスは「空中庭園」をコンセプトに掲げ、自然光が差し込む吹き抜けに植物やアートを配置しました。「季節や時間の変化が感じられる」と内外から好評を博しており、オフィスに惹かれて応募してくる人材もいるそうです。
訪れた人が感銘を受け、SNSで拡散することも少なくありませんので、オフィスそのものが会社のプロモーションとして、さまざまプラス効果をもたらしています。

株式会社ベネッセコーポレーション東京本部オフィス

株式会社ベネッセコーポレーションは、通信教材の「チャレンジ」シリーズなど、教育を中心に事業を展開する大企業です。2021年にリニューアルされた東京本部オフィスでは、チーム活動を活発化するスペースとして、2フロア分の広々とした吹き抜けが活用されています。
この吹き抜けは社内公募により、「未来」と「コモンズ」を掛け合わせた「ミラコモ」という名前が付けられました。変わりゆく働き方に対応し、新たなチームプレーを促すスペースとして、社員から高い評価を得ています。

今回のまとめ

働き方の変化に伴い、オフィスに求められる役割も変わりつつあります。そんな状況を背景に生まれたのが、共有ラウンジや屋上テラス、吹き抜けなどといった新たなトレンドです。オフィスらしくない設備ですが、それゆえに効果的な気分転換やコミュニケーションの活発化、またそれによるモチベーションやエンゲージメント、生産性の向上が期待できます。
賃貸オフィスを探す際は、ぜひ「オフィスらしくない」新たなトレンドにもご注目ください。

名古屋に本社を構えるオフィッコスは、オフィスや店舗などの賃貸仲介を専門に扱っている企業でございます。2012年の設立以来、多くのお客様からご利用いただき、ご希望に沿える物件をご案内できるよう、日々情報収集に努めております。常時50,000件以上の物件情報を有しており、ホームページに掲載していない情報も多数ございますので、オフィス・店舗の開設や移転を検討されている事業者さまは、まずは一度お気軽にお問い合わせください。

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