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賃貸オフィスにカフェスペースを導入するメリットと導入事例
新型コロナウイルス感染拡大の影響により在宅勤務やテレワークを経験し、オフィス以外の場所でも仕事が十分にできることを実感された人も多いのではないでしょうか。これからのオフィスの役割は、効率的に仕事をこなすだけでなく、新たな発想を生み出す場として機能することです。働き方の変化に対応しながら、新しい形のオフィスを目指す取り組みが注目されています。
その役割を果たす機能として、「オフィスのカフェスペース」を設置することが脚光を浴びています。昨今、首都圏を中心に賃貸オフィス内にカフェスペースを設置する企業が増えてきました。
従業員の作業効率、生産性、仕事への意欲・満足度を高める効果が期待されており、実際にも高い効果のあることがわかっているようです。また、フリースペースにこだわりを持つ企業が増え、そんなニーズを満たしてくれる賃貸オフィスが人気物件となっています。
この記事では、カフェスペース導入の効果やメリット、活用方法や導入事例などをご紹介します。
1.賃貸オフィスにカフェスペースを導入すると社内コミュニケーションが円滑になる
2.賃貸オフィスのカフェスペースの導入事例
3.カフェスペースによる社内コミュニケーションの向上効果で生産性も高まる
4.今回のまとめ
賃貸オフィスにカフェスペースを導入すると社内コミュニケーションが円滑になる
賃貸オフィス内に設置するカフェスペースは、働きやすい社内環境が提供できポジティブな影響を与えます。来訪者に対するアピールもできるため、対外的にも会社のイメージアップに繋がるでしょう。
また、従業員に対する会社の想いは、就職活動する学生たちに対しても強く印象に残るのではないでしょうか。魅力的なオフィス環境をアピールすることで、優秀な人材の確保に大いに貢献することになります。
カフェスペースには、単にリフレッシュのための休憩やコーヒーを飲むだけの場所ではなく、コミュニケーションを活性化するための役割があります。コロナ禍の影響によりリモートワークや在宅勤務が進む一方で、出社しない日が多くなったことから、コミュニケーションをとる機会が減ってしまったのが現実です。そこで、出社した日は周囲の人とのコミュニケーションを大切にしたいと考える人も増え、カフェスペースの役割がさらに重要になりました。
もともと同じ会社に勤めていても、所属や役職が違えばコミュニケーションを取りづらいと考える人は多かったかもしれません。コロナ禍の影響でその傾向はさらに強くなり、他の部署を訪れることやミーティングでのコミュニケーションが激減することとなりました。
しかし、カフェスペースが設置されれば、気軽に人が立ち寄り、自然に人が集まるようになります。挨拶や雑談の中から打ち解けるようになり、円滑な人間関係がつくられていくでしょう。ひとりの人と良好な人間関係ができれば、それをベースとしてさらにコミュニケーションの輪が広がっていくかもしれません。
また、スキルアップや相互理解に役立つとの理由から、インフォーマルコミュニケーションを推進する傾向があります。インフォーマルコミュニケーションとは、偶然出会った人同士が、仕事や生活のことなどを話すことから生まれるコミュニケーションのことです。この点でも、カフェスペースが注目されることになったのです。カフェスペースが社員同士の出会いの場となり、部署や役職に関係なく、人間関係を構築しやすくなります。
また、カフェスペースの設置は、会社の従業員に対する思いが伝わり、従業員が会社に対してポジティブな感情を持つようになるでしょう。会社に対する愛着が湧くようになり、目標達成のための自発的行動が活発化されます。仕事に対する意欲や積極性が、行動で示されるようになります。
賃貸オフィスのカフェスペースの導入事例
カフェスペースは、これまでの既成概念に縛られない自由な発想により、幅広く活用されています。主なものは次の通りです。
・情報収集・交換する場所として利用
・リラックスして気分転換をはかる場所として利用
・従業員交流のためのイベントスペース
・セミナーや勉強会・交流会などの開催場所
・ライブラリーとして参考書籍やパソコン・プリンタを設置
・軽食の提供や夕方からはバーとしての利用
・健康増進のためのトレーニング機器設置
具体的には、ハイカウンターやワゴン車などでカフェ風の空間をつくり出す、デザイン性の高いデスクやおしゃれなチェアを置く、本格的なカフェバーを導入するなど、アイデアは無数にあり従業員の提案を取り入れているケースもあります。
また、癒しの空間をつくり出すために、壁、床、インテリアや照明などにこだわり、おしゃれで落ち着きのある空間を提供することも実施されています。
ここでは、実際に導入されているカフェスペースの事例を見ていきましょう。
①リフレッシュするためのカフェスペース
休憩やランチタイムの雑談に利用され、リフレッシュするのに最適な空間となっています。24時間体制で交代勤務をしているため、畳の仮眠スペースも設置。セキュリティを確保することでプライバシーは保護され、安心して利用できるように配慮された場所です。
②目的を限定しないカフェスペース
リフレッシュ、ミーティングなど多目的に利用されています。執務室との軽い仕切りは、自由に移動できる機能を持たせています。ホワイトボードやモニター、パソコンの電源などのツールが設置されている、ミーティングしやすいカフェスペースです。
③社員食堂をリニューアルしたカフェスペース
開放的なカウンターが設置され、リフレッシュできるよう作られたカフェスペースです。憩いの場らしく、内装や家具を落ち着いた色に統一するなど工夫がされています。コミュニケーションがとりやすいように、テーブル席も設置されているのです。
④小上がりを作ったカフェスペース
疲れを癒す色の家具を配置し、リラックスできる空間を構築しているスペースです。さまざまなデザインのチェアが準備されており、体調や気分により自由に選択できます。会話が弾むための仕掛けとして、靴が脱げる小上がりを設置しているのが特徴で、雑談やディスカッションが活発化しています。
⑤ファミレス型のカフェスペース
カフェから進化した、ファミレス型のスペースです。ボックスシートを配置すれば向かいの席との距離が短縮され、コミュニケーションが活発化します。省スペースで席を設けることができ、開放感を演出しつつ、セミクローズドな空間にすることも可能です。
ファミレス席導入の最大のメリットは、気軽なコミュニケーションの機会を増やすことです。従業員同士の会話が活発化すれば、新しいアイデアの創出に貢献します。
さらに、ファミレス席の有効活用は幅広く行われ、Web会議用に利用する、顧客との打合せスペースとして設置する、シングルタスクの作業スペースとして従業員専用とするなど、多くの導入事例があります。
⑥ひとりの時間を楽しむカフェスペース
気分転換のための会話は大切ですが、時にはひとりで静かにリラックスし、落ち着いて考えを整理する時間も必要です。そんなニーズに対応するために、ゆるく空間を仕切りゆっくり座ることのできるチェアを配置するなどの工夫を行っています。
⑦本格的なカフェスペース
導入に明確な目的、場所の提供、予算の配賦など設置の条件が整うことで、本格的なカフェの設置が実現しました。カウンター、ローテーブル、ソファー席などくつろぐための家具を配置しており、本格的な焙煎コーヒーやドリンクも豊富にそろえています。
カフェスペースによる社内コミュニケーションの向上効果で生産性も高まる
カフェスペースを社員のためにと設置しても、利用されなければくつろいでコミュニケーションがとれるようにはなりません。カフェに行く目的を作り、人が集まるような工夫が必要です。カフェで雑談が始まれば、気付かないうちにコミュニケーションの向上効果が期待できることになります。
カフェスペースの利用で心身共にリラックスした状態になり、脳が活性化し、創造性を発揮できるようになるでしょう。結果として、経営者が求める独創性も生まれてきます。カフェスペースなどのリフレッシュできるスペースが充実すれば、仕事の生産性に良い影響を与えるとの調査結果もあります。
コミュニケーションが活発化すると、今までになかったようなアイデアが生まれることがあり、リラックスして出てきた発想は新しいひらめきとなります。モチベーションの維持は誰にとっても重要な命題で、緊張が続きすぎると疲労感ばかりが残ってしまいかねません。クリアになった脳でハードワークもこなすことができ、能率や効率のアップにつながるはずです。
カフェスペースの設置は、仕事中に途切れてしまった集中力を再び保つことができるようになるでしょう。モチベーションを高めることで、作業効率もアップさせることが可能です。
今回のまとめ
コロナ禍の影響により社内での会話が減ったと感じることが増えたのではないでしょうか。カフェスペースの設置により、雑談の中から新しい発想が生まれたり、生産性が向上したりする効果が大きくなるのは間違いありません。
カフェスペースの導入は、これまで無味乾燥だった職場の雰囲気が一変するほどの画期的な施策です。カフェスペースがあると考えるだけでも、精神的なゆとりやポジティブな感情が生まれ、従業員同士の会話が活発化し、愛社精神が芽生える可能性もあるでしょう。
リモートワークや在宅勤務が進んだことにより、オフィスのレイアウトや対面による会話の重要性についても、改めて見直しを検討されている会社もあるかもしれません。
最初から完璧を目指さずに規模や予算を抑えた導入から始め、従業員の意見も取り入れながら、徐々にモチベーションをあげるスペースとして拡大していく方法を採ってみてはいかがでしょうか。
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