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オフィスへの不満ランキング!快適な職場環境への改善ポイントも紹介
リモートワークが増えて出勤人数が減る、来客と会議で打ち合わせすることも少なくなるなど、世の中の変化によって会社の環境も変化しています。
現在、起業時に決めたオフィスでは、不満が出てきていませんか。
オフィスの環境を改善することによって、仕事の生産性が上がる可能性があります。先に、多く出る不満を把握しておけば、どのように改善すべきか見えてくるはずです。
そこで今回は、オフィスへの不満をランキング形式でまとめました。また、快適な職場環境への改善ポイントもご紹介しますので、参考にしてください。
1.オフィスに不満を持つ人は約35%
2.オフィスへの不満ランキング
3.オフィス環境が改善すれば、仕事効率も上がる
4.オフィス環境改善の準備
5.不満を解消する、オフィス環境の改善ポイント
6.不満を解消して、快適なオフィスに!
オフィスに不満を持つ人は約35%
2022年8月に、オフィスデザイン会社の株式会社ワークが「コロナ禍のオフィス環境」に関する調査結果を発表しました。
調査結果によると、「満足している」と「どちらかといえば満足」と答えた人が64.5%で、逆に約35%以上の人がオフィスへの不満を抱えています。
また、64.5%の詳細を見てみると「満足している」が16%で、「どちらかといえば満足」が48.5%でした。
全体の結果を見ると満足度は高いですが、詳細を見てみると「もっとこうなったらいいのに」と思っている人は多いのかもしれません。
【出典】コロナ禍のオフィス環境に関する調査(株式会社ワーク)
オフィスへの不満ランキング
従業員が感じるオフィスへの不満は、どのようなものがあるのでしょうか。改善に着手する前に、従業員から多く出る不満を把握しておきましょう。
1位:フロアが狭い(39.4%)
フロアの広さに対して従業員の人数が多いと、窮屈で仕事がしづらくなります。従業員の人数分の物が増えるので、さらに狭く感じてしまいます。
社員数が増えたのに起業当時のオフィスのまま変わっていない会社は、手狭になっている可能性がありますよ。
また、コロナ禍で人と人との距離に対して敏感になっている人も増えているので、狭さへの不満は大きくなりがちです。
2位:休憩スペースがない・狭い(32.4%)
休憩時の環境も、従業員が気持ちよく働けるかどうかを左右するポイントです。休憩スペースがなかったり、あっても狭かったりすると、休憩の時間なのに気が休まりません。
仕事と休憩の切り替えができない環境は、従業員のストレスがたまる原因になります。
また、休憩時間は従業員同士の仲を深める場にもなります。休憩する場所がないと、自分のデスクや外で過ごすことになり、かかわりが仕事中だけになってしまいます。
3位:レイアウト・動線が悪い(29.6%)
レイアウトや動線が悪いと、仕事がスムーズに出来ず作業効率は悪くなります。
具体的には、
・コピー機や書類棚などが遠い
・通路が狭い
・配置の関係で上司に気を遣う
など、人や物に気をつかいながらの仕事は、想像以上にストレスがかかります。
4位:収納スペースがない・少ない(29.6%)
書類や物が多い職場は、それをどう収納するかが問題となっています。
収納場所がなかったり少なかったりすると、
・物があふれかえり必要な物が探しにくい
・仕事効率の悪化する
・散らかっていてストレスがたまる
など、物理的にも精神的にも悪影響を及ぼします。
5位:自席のスペースが狭い(25.4%)
今回紹介している不満ランキングで、
・フロアが狭い
・収納スペースがない・少ない
といった狭さに対する不満がすでに上位にきていますが、5位は自席の狭さに対する不満です。自分のデスクが小さかったり、物があふれかえったりしていると毎日ストレスが溜まりますよね。
レイアウト変更や収納しやすいデスクへの買い替えなどで改善できるかもしれません。
6位:集中環境・スペースがない(25.4%)
社内がうるさすぎたり、人がひっきりなしに動いていたりする空間にいると、仕事に集中できません。
また、フロアが狭く従業員が多い事で人との距離が十分に取れないと、電話の声や作業音が気になり気が散って集中できない場合もあります。
7位:トイレ・水回り環境の不備(25.4%)
トイレや水回りが使いにくかったり、汚かったりすると使用するたびにストレスを感じます。特に女性は、男性よりも使用する時間が長いので、女性が多い会社や女性を増やしていきたい会社は重要視するポイントです。
8位:デスクや椅子の質が悪い(22.5%)
デスクや椅子は毎日使うため、質が悪いと疲れが溜まりやすくなります。
実際、質が悪いどころか少し壊れたまま使っている人も少なくなく、安全面でも問題です。
長時間デスクワークをする従業員にとってデスクや椅子は仕事の相棒なので、コストをかける価値があります。
9位:内装・デザインがかっこ悪い(16.9%)
見た目を重要視する人も少なくありません。テレビで見るような職場で働くことに憧れを持っている人なら、内装やデザインがかっこ悪いだけで仕事のモチベーションが下がってしまうでしょう。
近年、オシャレな社員食堂を一般開放してブランディングしている会社も増えました。オシャレなオフィスは、企業イメージや求人の面でもアドバンテージになります。
10位:空調(エアコンの温度調節など)の不備(16.9%)
長時間過ごす場所で空調に不備があると、集中力が低下したり、体調不良の原因にもなったりします。
空調の不備による不満は、
・寒すぎたり暑すぎたりする
・湿度が高い
・空気が乾燥している
・空気が悪い
など、多くあります。
また、同じ空間にいても空調にムラがあったり、ビルの集中管理で調節が難しい場合もあります。
オフィス環境が改善すれば、仕事効率も上がる
株式会社ワークの調査結果で、全体の約80%以上の人が「オフィス環境が仕事に影響する」と回答しています。
詳細を見てみると、
・仕事の生産性が63%
・仕事に対する意欲が59.7%
この2つは半数以上の高い結果を出しているので、改善すれば従業員の仕事の生産性と意欲が高まり、仕事効率も上がると言えるでしょう。
オフィス環境改善の準備
快適な職場にするためには、事前の準備段階が重要です。そこで、重要なポイントを2つ解説していきます。
従業員へのヒアリング
前述のとおり、オフィス環境は従業員の仕事に大きく影響するという結果が出ています。一緒に働く仲間が快適に過ごせるように、従業員へのヒアリングを行いましょう。
匿名のアンケートは、率直な意見を集めるのに効果的です。また、オフィス環境改善のための委員会を立ち上げるのもおすすめ。当事者意識も生まれ、具体的で積極的な話し合いがしやすくなります。
経営者仲間などに相談する
親しい経営者仲間や取引先の職場を見学させてもらう機会があれば、どう改善するかイメージが湧きやすくなります。従業員から出た意見や話し合いの他に、取り入れたい良いところも見つかるかもしれませんよ。
不満を解消する、オフィス環境の改善ポイント
不満を解消するためには、何から行えばいいのでしょうか。ここでは、改善ポイントを具体的に5つご紹介します。
照明やレイアウトを見直す
照明やレイアウトは、作業効率への影響が大きいわりに低コストで改善できるので、まず見直したいポイントです。
照明は、
・デスク周りは昼光色で集中力を上げる
・休憩する場所は暖色系で落ち着いた空間にする
など、場所によって照明の色を変えるのがおすすめです。
レイアウトは、
・タスク業務が多い職場なら、個人ブースを設けるなど集中しやすい環境を作る
・クリエイティブな職場なら、フリーアドレスを取り入れて自由に動けるようにする
など、会社や業種によって重要視するポイントが違ってきます。
リラックスできるスペースを作る
休憩スペースを見直し、従業員がリラックスできる環境を作りましょう。スペースがない場合でも、少し配置を工夫すればゆとりが生まれますよ。
人気のコーヒーメーカーを導入する、少し高級なティーバッグを用意するなど、福利厚生を手厚くするという方法もあります。
仕事から離れて切り替える時間は従業員のストレス軽減に繋がるので、軽視は禁物です。
空調・換気を見直す
空調や換気が不十分だと、従業員への健康に影響してくるので見直しましょう。
具体的な見直し方法は、
・エアコンを買い替えや台数を増やす
・換気をこまめに行う
など。購入すると費用がかかってしまいますが、従業員の健康のためには外せないポイントです。
賃貸オフィスでエアコンを触る権限がない場合は、
・空気清浄機やサーキュレーターを取り入れる
・季節によって加湿器や除湿器を取り入れる
といった手段もあります。
それでも我慢できないようなら、移転も考えましょう。空調の問題はストレスになるだけでなく、健康への影響も大きいからです。
トイレ環境を整える
トイレは、生理現象の他に息抜きになったり、身だしなみを整えたりする場所にもなります。
清潔さはもちろん、個室の広さや機能性も重要。リフォームする際は、従業員の要望を聞いて理想のトイレを作りましょう。
<補足>災害にも備えよう
快適なだけでなく、安全に働ける環境づくりも重要です。オフィス環境を見直すなら、この機会に災害への備えも見直しましょう。
・避難経路の幅は、1.2m以上が推奨されています。
・避難経路の幅を意識して、物の配置を変更しましょう。
また、高い設備などが倒れることを想定して人に当たらない所に置くか、倒れないように固定すると地震での被害が最小限になります。
急な災害で帰れなくなった場合に備え、非常食や水を備蓄するのも大切です。
不満を解消して、快適なオフィスに!
オフィス環境への不満は、小さなことでも積もり積もると大きくなってしまうもの。早めに改善の手を打つことが重要です。
狭すぎる場合や空調や周辺環境が耐え難い場合は移転も選択肢ですが、まずはレイアウト変更や整理整頓から始めてみましょう。
実際に働いている従業員の意見に耳を傾けるのが、オフィス環境改善のコツです。