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オフィス環境の作り方

2022.10.03

賃貸オフィスに自然を取り入れるバイオフィリックデザインオフィス


近年、賃貸オフィスでバイオフィリックデザインを採用する事業者が増加。バイオフィリックデザインは、会社全体の生産性や作業効率などの面だけでなく、社員の満足度・幸福度・ストレスの軽減といった心理的な面にも大きな影響を与えます。
この記事では、オフィスにバイオフィリックデザインを導入することでどのような効果が得られるのか解説し、バイオフィリックデザインの具体的な導入方法についてもご紹介します。

採光を活用したバイオフィリックデザインの賃貸オフィスで生産性が向上する

バイオフィリックデザインは、会社の生産性を高めるというメリットがあります。バイオフィリックデザインがなぜ生産性の向上につながるのか見ていきましょう。

そもそもバイオフィリックデザインとは何か

バイオフィリックデザインとは、オフィスに植物・木・自然光・自然音などを取り入れて、そこにいる人が「自然を感じる」ことができるようにしたデザインのことです。バイオフィリックデザインを取り入れたオフィスでは、社員の生産性や幸福度の向上、ストレスの軽減などさまざまな効果が得られることが報告されており、近年注目を集めています。
ロバートソン・クーパー社による研究によると、バイオフィリックデザインを採用したオフィスで働く社員は、バイオフィリックデザインを採用していないオフィスで働く社員に比べ、生産性は6%上昇、幸福度と創造性は15%上昇するという報告がなされています。「自然」が感じられるオフィス空間のほうが、社員は心身共に働きやすい環境になるということです。

バイオフィリックデザインでなぜ生産性が向上するのか?

仕事における生産性は、単に肉体的な面だけでなく、精神面も大きく影響しています。例えば、オフィスの閉鎖的な空間での仕事から離れて、リフレッシュのために外の空気を吸いに行ったり、周囲の自然を眺めたりすると気持ちは晴れやかになるでしょう。それは、自然というものが人間の心に癒しや落ち着き、喜びを与えているからです。
このような自然本来が持つ癒しの力をオフィス空間に取り入れるのが、バイオフィリックデザインです。オフィス内が「自然を感じられるデザイン」になっていれば、それだけ人間の精神に良い影響を与えます。自然が与えるリフレッシュ効果、癒し効果が社員の生産性を向上させるのです。

バイオフィッリックデザインで創造性も向上する

仕事においては創造性や独創性が問われる場面が多々あります。特にクリエイティブ系、デザイン系の職種はその傾向が強いのです。アイデアの源泉は、やはりその人が持つ創造力です。創造力は人間の内部に宿っているものでもありますが、外部からインスピレーションを得て向上することもあります。
インスピレーションを得られる対象はさまざまで、そのひとつに「自然」があります。植物・木・自然光・自然音などの自然の存在は、人間に多くのインスピレーションを与えてくれるのです。

バイオフィリックデザインの形はさまざま

同じバイオフィリックデザインでも、オフィスによって取り入れ方はさまざまです。既存のオフィスに自然の要素を部分的に取り入れる形もあれば、最初から自然を基点にしてオフィスをレイアウトするという形もあります。企業によっては、自然の真っ只中にワークスペースを設置して、より自然との一体化を目指すデザインも少なくありません。
バイオフィリックデザインは、オフィスの内部に自然を感じられる要素を取り入れるか、もしくはオフィスから外を眺めたときに自然が感じられるようにするかのどちらかであることがほとんどです。賃貸オフィスは自然から離れた都心に位置することが多いので、賃貸後にバイオフィリックデザインを積極的に取り入れる企業もあります。

植物と自然採光のオフィスは快適に過ごせてストレスを軽減する

植物と自然光には、人間のストレスを軽減する働きが期待できます。オフィスでストレスを軽減できる環境を作り出すことは、社員の生産性を向上させる上でも重要です。

なぜ植物がストレス軽減につながるのか

人間の精神を安定させる脳波に「アルファ波」と呼ばれるものがあります。このアルファ波は、植物を目にすることで増大するといわれています。緑豊かな自然の中にいると、なんとなく心が落ち着いて安らぐのはこのアルファ波が増大しているからです。
脳が最も効率的に働ける状態は、このアルファ波が増えている状態になります。アルファ波が増えている状態では、心身の緊張が和らいでリラックスできるだけでなく、集中力や注意力が増すので、通常よりも知的生産性が向上しやすくなるのです。

植物のストレス軽減以外の効果

オフィスの緑化は、ストレスの軽減以外にもさまざまな効果を発揮します。

視野疲労を和らげる

植物の緑の色には、視野疲労を軽減する効果があるといわれています。長時間のパソコン作業で目が疲れたときは、しばらく植物を眺めることで目の疲労の軽減が期待できるのです。また、植物の葉からは水蒸気が発散されるので、ドライアイの予防にも繋がります。

植物には空気を清浄する働きがある

植物は、空気中の有害物質を除去する働きがあります。空気中の有害物質というのは、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなどを指しますが、植物はこれらの有害物質を吸収・分解して空気を清浄にしてくれるのです。空気が清浄化されると、アレルギー物質の除去やシックハウス症候群の予防に繋がります。
さらに、植物はマイナスイオンを発生させる働きがあります。マイナスイオンの効果として期待されるのは、ストレス軽減、リラックス効果、体の新陳代謝および免疫力の向上などです。
マイナスイオンというのは森林・海・川・滝などの自然のなかで多く発生するものとして知られていますが、オフィスを緑化して「自然に近い環境」を作り上げることでマイナスイオン効果が期待できます。

自然光は心身に良い影響を与える

自然光は人間の快適さと密接に関わっています。自然光には、ストレス軽減やリラックス効果だけでなく、自律神経を整えたり、セロトニンを活性化させたりする働きがあります。最後に挙げたセロトニンは“幸せホルモン”とも呼ばれる脳内物質で、この脳内物質が上昇すると、精神が安定する、頭の回転が速くなる、直観力が上がるなどさまざまな効能が現れるとされているのです
自然光が人間のメンタルにどれだけの影響を与えるかは、自然光と蛍光灯を比較すれば明らかなことです。例えば、窓が全くなく自然光が入らない閉鎖された空間と、自然光がたっぷり入る開放的な空間とでは、快適性はどちらが上でしょうか?息が詰まるような閉鎖的な空間では、リラックスできずイライラが溜まったり、作業効率が下がったりするなど悪い影響が出やすくなります。
欧米での調査によると「蛍光灯よりも自然光のほうが、快適に感じられて仕事がはかどる」と回答した人が全体の90%以上に上っています。会社の生産性を上げるためにも、自然採光をしっかり取り入れた開放的なオフィスを作り上げることはとても重要なのです。

植物由来の壁紙はシンプルなデザインのアクセントになる

バイオフィリックデザインといっても、大掛かりなものになるとやはりコストがかかります。賃貸オフィスの場合は大規模工事が難しいこともあるので、「現在の環境でコストをかけずにバイオフィリックデザインを導入したい」というケースも多いはずです。
ここからは、賃貸オフィスでコストをかけずに簡単にバイオフィリックデザインを実現する方法をご紹介します。

鉢植え型の観葉植物を配置

バイオフィリックデザインの導入でいちばん手軽にできるのが、鉢植えの観葉植物の配置です。ワークスペースや打ち合わせスペースなどの広い場所に、背の高い観葉植物を多めに置くことで自然が感じられる空間を作ることができます。社員のデスク周りには、背の低い植物や多肉植物を配置するのもおすすめです。
観葉植物にはさまざまな種類があり、大きさや形の違いで見た目の印象が大きく変わります。職種やオフィス環境に合った観葉植物を、アレンジを加えながら配置してみてください。

吊り下げ型の観葉植物を配置

オフィスによっては、スペースが足りずに観葉植物を置く余裕がないこともあります。そういう場合は、吊り下げ型の観葉植物がおすすめ。吊り下げ型の観葉植物であれば、天井や壁から吊るすだけでオフィスの緑化が可能です。
吊り下げ型の観葉植物を配置する場合に便利なのが、ダクトレールの利用です。ダクトレールを天井に設置すれば、容易に観葉植物を吊り下げることができます。近年は天井に穴をあけなくても使えるダクトレールが販売されているので、賃貸オフィスでも問題なく使用が可能です。

植物由来の壁紙を貼る

真っ白な壁に自然写真がプリントされた壁紙を貼ることで、オフィスの雰囲気を大きく変えることができます。観葉植物の配置と併せて、緑あふれる壁紙を貼ればより効果的なバイオフィリックデザインとなるでしょう。
オフィスで使用する壁紙で近年注目を集めているのが、「天然染料を使った壁紙」です。化学染料で作られた壁紙ではなく、植物由来の染料によって作られた壁紙は、自然本来の癒しを与えてくれます。また、植物由来の壁紙はアーティスティックなデザインのものが多く、シンプルで洗練されたオフィス作りにもおすすめです。

自然音を取り入れる

バイオフィリックデザインは聴覚的な方法で取り入れることも可能です。例えば、オフィスの中に「川のせせらぎの音」「鳥や虫が鳴いている音」などの自然音を流すことで、自然が感じられる空間を生み出すことができます。
自然音を取り入れる際のポイントは、なるべく人工的な音を感じさせない音を用意することです。人工的なものが感じられる音だと、バイオフィリックデザインとしての効果が軽減されてしまうからです。聴覚を通してバイオフィリックデザインを作りたいときは、自然そのものに近い音源を用意して流すようにしてください。

今回のまとめ

事業者のなかには、「バイオフィリックデザイン導入に適したオフィスを賃貸したい」という人も多いかもしれません。賃貸オフィスでは大規模な工事ができないことも多いですが、この記事で紹介した方法を活用すれば簡単にオフィスの緑化を実現することができます。
バイオフィリックデザインを前提としたオフィスを賃貸したいというときは、オフィス仲介業者に相談することをおすすめします。経験豊富なオフィス仲介業者であれば、採光や緑化の面で理想的なオフィスを提案することも可能です。
会社の生産性向上や社員のストレスフリーを目指す上でも、ぜひバイオフィリックデザインの導入を検討してみてください。

名古屋に本社を構えるオフィッコスは、オフィスや店舗などの賃貸仲介を専門に扱っている企業でございます。2012年の設立以来、多くのお客様からご利用いただき、ご希望に沿える物件をご案内できるよう、日々情報収集に努めております。常時50,000件以上の物件情報を有しており、ホームページに掲載していない情報も多数ございますので、オフィス・店舗の開設や移転を検討されている事業者さまは、まずは一度お気軽にお問い合わせください。

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