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オフィス環境の作り方

2022.09.05

意外な効果をもたらす賃貸オフィス内の段差がもたらすメリット


賃貸のオフィスでは、まずレイアウトを考える必要があります。レイアウトに重要になるのが仕事をする場所や休憩する場所、会議する場所をセクション分けするゾーニングです。ゾーニングは動線やオフィスの印象を考えながら行わなければなりません。一般的にはパーティションやオフィス家具などで仕切りを作りますが、オープンスペースでゾーニングする手法の一つとして、段差を付けてセクション分けする方法があることをご存じでしょうか。この段差を付けるひと工夫が、オフィスに大きなメリットをもたらすのです。今回は、段差のもたらすメリットについて詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

賃貸オフィス内に段差をつけた立体感のある空間でおしゃれな働き方

段差があることで、仕切りなどを作らなくても、自然なゾーニングができます。オフィスのゾーニングにはさまざまな方法がありますが、段差を付けることでしか得られない効果があるのです。段差は空間にどういった効果をもたらすのでしょうか。他の方法と比較して見ていきましょう。
まず、パーティションやオフィス家具を使って仕切る方法があります。一番費用がかからず、部屋が分かれていることがわかりやすい方法ですが、実際オフィスが狭くなってしまうデメリットがあるので注意しなければなりません。視界をさえぎるものが多く、閉塞感が生じてしまう可能性があります。
そこで、オープンスペースでゾーニングする方法を考えてみましょう。それが、床のカラーや素材を変更して区別する方法です。ここから違うゾーンだということをくっきりした色で区別することで視覚的に見せる方法となります。これだとスペースも広く使えますし、圧迫感のない空間を作ることが可能です。
しかし、それだけでは完璧なゾーニングとは言えません。単なるカラフルなデザインの床と思われる可能性もありますし、カラーリングや素材選びに失敗すると、ちぐはぐで落ち着かない印象になってしまいます。
そこでおすすめなのが、段差を作るゾーニングです。段差を作ることで、確実にゾーンの区別化ができ、なおかつ実際の面積より空間を広く見せることができます。これは、段差によって立体感が出て、視覚的に奥行きが出るためです。もちろん、段差の上下で用途によって床や壁のデザインを変更することも可能です。カラーや素材で視覚的な区別をする場合には、はっきりした色の区別ができるように意識する必要があります。しかし、段差で区切っている場合には、色合いの差はそれほど意識しなくてもよいため、似たような色を使用しても良いでしょう。そのため、おしゃれにこだわって統一感を出したデザインにすることも可能になり、デザインの幅が広がります。
また、段差で区切ることは働き方にも影響します。例えば、完全な隔離状態でないオープンスペースで会議を行うことには、社内の風通しを格段に良くする効果が期待できます。オープンスペースであれば、会議スペースの空きを一目で確認できるため、簡単な話し合いなどをする際にも気軽に利用することが可能です。さらに、話の流れが外からも見やすいので、話し合いの途中で参加もしやすく、仕事の効率があがるメリットもあります。こうしたカジュアルさは、新しいおしゃれな働き方と言って良いでしょう。
一方で、「集中できないのでは?」「周りの声が気になるのでは?」という2つの疑問が浮かび上がってくるかもしれません。実は、そこが単なるオープンスペースでなく、段差にする効果が強く表れるところです。以下で詳しく解説していきます。

段差があることで別の部屋であるかのような心理になり集中できる

オープンスペースでの作業は上記にあげたメリットもありますが、人の目が気になって集中できず、仕事の効率が下がるのではないかと不安に思う方も多いでしょう。しかし、段差が空間にもたらす効果として、壁がなくても別空間であると認識されやすくなることが挙げられます。心理的な効果といって問題ないでしょう。段差によって、違う空間である意識が強く働くのです。色で区別するより、確実な効果があります。視界を邪魔しないような柵を設置すると、よりその効果は高くなります。床の色や壁の模様、椅子の素材に変化をつけるのも良いでしょう。段差を上がる(または下がる)動作がスイッチとなって、別の部屋に入った感覚が生まれます。そうした感覚は、切り替えのポイントになって仕事への集中力は上がります。
また、一段上に上がる、という行動は特別感を演出。周りの人たちにとっても、一段上にあるスペースが少し特別な空間に見えるという心理が働きます。気配りや身の引き締まる気持ちを伴ってくるので、仕事の効率はおのずと上がるでしょう。
次に気になるのは音の面です。仕切りのない場所での仕事は、音の反響やプライバシーの問題が気になるところです。社内機密の大事な会議など、周りに聞かれることがはばかられることを話し合う時は会議室で行うなど、ルールをしっかり設ける必要があります。
そもそも通常のオフィスであれば、騒音が気になって会話のできない状態にはなりません。音が気になるというのは意識の問題です。先に示した別の部屋にきた感覚は、ある程度の騒音は気にならなくなる効果ももたらします。
そうはいっても多少の音はあるので、話し合うスペースを作るのであれば、大声をださなくても話し合える人数を割り出して椅子を配置するなどの工夫を施すことも大切です。一般的なオフィスであれば騒音のレベルは50デシベルくらいであると言われています。50デシベルは普通の声で3m以内の会話が可能なレベルです。その範囲内で収まる人数を想定すれば良いということになるでしょう。
段差のゾーニングでリラックススペースを作るのであれば、集まって騒げるようなスペースを作らないことも大切です。おしゃべりしやすい空間ではなく、一人でゆったりコーヒーを楽しめるような個別のソファーを設置するといった空間づくりがおすすめです。

仕事と休憩のセクションを段差でしっかり分けて働き方改革

こちらも心理的な効果になりますが、少しの段差があるだけで目線が変わるので、このちょっとした変化で気分をリフレッシュさせることもできます。
先にも述べたように、一段上に上がることは特別感も伴うので、それを利用してリラックス・リフレッシュスペースを作ると良い効果を発揮します。2段ほどの階段にすれば、頭1個分くらい上に抜けるので、視界を邪魔する動くものがほぼ見えない状態に。仕事する人と休憩する人、お互いの存在が干渉しあわない空間が作れるのです。
休憩するときに見える景色が変わることは、実は非常に重要です。自分の仕事をしているワークスペースで、休憩としてコーヒーを飲んでみても、リフレッシュすることは難しいと感じた経験があるのではないでしょうか。違う場所に移動する、違う景色をみる、違う空気を吸う、一連の動作が心理的に開放された気分を引きだすのです。その動作が単純すぎるとあまりリラックスできません。
逆に複雑な動線で移動すると疲れてしまい面倒に感じてしまいます。具体的にいうと、オフィスの同じ空間に休憩スペースがあるだけでは仕事スペースと一体化しており、リラックス効果は薄くなるのです。しかし、休憩スペースがオフィスの外にあり、かなり距離のある場所まで行くとなると面倒が勝ってそれもまたリフレッシュできません。それであればオフィス内で、仕事場としっかり差別化された空間があればベストなのではないか、ということになるでしょう。そのベストな空間が、段差ひとつで実現できるのです。
適度な移動距離でありながら、見える目線が違えば景色も変わるため、リラックス効果は思ったより高いのです。床や椅子の素材をリラックスできるものにしたり、アロマを焚いてみたり、きれいな絵画を飾ってみたり、ちょっとした工夫で意識的に空間を豊かにすれば、さらにリフレッシュ効果が期待できるでしょう。管理職側としても、社員の休憩の様子が見られるのはメリットです。押しつけでなく管理ができるので、見られている側のストレスも少なくなります。
これは新しい働き方の提案でもあります。このようなオフィスのしっかりしたゾーニングは、休憩と仕事のバランスの大切さに目を向けられた結果です。最近では、休憩をとってリラックスする時間をとることが仕事の効率を上げると理解されるようになってきました。また、休憩しても良いスペースを明確にセクションとして設けることで、根を詰めて働くのではない、良い意味でのカジュアルな働き方のスタイルが実現するきっかけになるでしょう。これは、働きやすい環境づくりの大きな一歩なのです。

今回のまとめ

賃貸オフィスをゾーニングするには、段差を使ったセクションづくりをおすすめします。一段上に設置した場所を、ちょっとした話し合いのできる会議スペースにするのも良いですし、仕事の合間にリラックスできる休憩セクションにするのも良いでしょう。
前者なら、話し合いの様子が外から分かりやすいため途中参加もできますし、ちょっと立ち話ですましてしまいがちなことも移動してしっかり話し合う体制を気軽に作ることが可能です。後者なら段差で目線が上になることで、仕事スペースから景色が変わり、ちょっと移動するだけで簡単にリフレッシュできます。同じスペース内にあることで仕事の合間にもバランス良くリラックスタイムを設けることが可能です。
段差の効果は絶大で、目線が高くなることによるリラックス効果以外にも、特別感や違う部屋に移動したという心理的な効果も得られます。これにより、仕事なら集中力が増し、休憩ならリラックスの効果が増すのです。段差を付けるだけで、仕事効率の上がるカジュアルな新しい働き方を確立することも期待できるでしょう。

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