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むくみの解消や眠気防止にも役立つ!オフィス・事務所に昇降デスクを設置するメリット
GoogleやApple、Facebookなどの名だたる大企業に採用され、海外ではすでに定着しつつある昇降デスクは、健康への意識の高まりや働き方改革の影響を受け、昨今では日本でも注目されるようになりました。実際に昇降デスクの導入を検討されている企業の方も多いのではないでしょうか。
昇降デスクはデスクワークに「立つ」という新しい選択肢を与え、身体や心の健康促進、集中力や生産性の向上、コミュニケーションの活発化などさまざまなメリットを生み出します。今回は、オフィス・事務所に昇降デスクを設置するメリットをご紹介しますので、導入の是非を正しく判断する参考にしてください。
オフィス・事務所に昇降デスクを設置することで生産性が向上する
オフィス・事務所への昇降デスクの設置は、生産性を向上させることが広く知られています。
そもそも昇降デスクとは?
昇降デスクとは一般に、天板の高さが自由に調節できるデスクのことです。「スタンディングデスク」という別名でも親しまれており、昇降に何を用いているかによって主に以下の3つに分けられます。
・電動昇降タイプ
・ガス圧昇降タイプ
・手動昇降タイプ
電動昇降タイプは電源で、ガス圧昇降タイプは脚や支柱に内蔵されたガスシリンダーで、手動昇降タイプは手回しハンドルで、それぞれ天板の高さを調節します。
昇降デスクの価格は製品によって大きく異なり、相場は2~20万円程度です。昇降が簡単なものほど高くなる傾向があるので、オフィス・事務所のニーズに合わせて選択してください。
昇降デスクは生産性を向上させる
昇降デスクは従来のデスクワークに、新しく「立つ」というスタイルを加えました。座り仕事と立ち仕事の適切な組み合わせは、肩こりや腰痛、眠気などを改善し、また事務的な仕事への集中力を高めます。実際にラトビアで行われた実験では、スタンディングデスクの導入で生産性が10%高まることが証明されたのです。
昇降デスクの導入例
健康や生産性への効果が広く知られるようになった昨今、昇降デスクはすでに世界的な定着を見せつつあります。北欧諸国が95%という高い導入率を誇る他、GoogleやApple、Facebookなどの名だたる大企業での導入も話題になりました。
日本でも働き方改革に伴い、厚生労働省が「立ち仕事」を加えることを推奨し始めています。実際に以下のような有名企業で、積極的に昇降デスクの導入が進められてきました。
・楽天
・アイリスオーヤマ
・マイクロソフト
・三菱商事
・Google日本法人
楽天は本社の移転に際して、約13,000台もの昇降デスクを導入しました。その他、アイリスオーヤマが一部拠点において、専用の昇降デスク以外でのパソコン使用を禁じたことなども有名です。
日本における昇降デスクの導入割合は1割以下とも言われており、現在さほど多くはありません。しかしながら、ここ数年で注目度は明らかに高まってきており、今後ますます導入が進むことが予想されています。
むくみや眠気防止にも繋がる!昇降デスクのメリット
昇降デスクのメリットは、生産性の向上だけではありません。社員の健康などに関して、以下のような7つのメリットが挙げられます。
血流を促進する
昇降デスクは座りすぎを防止し、血流を促進することで命に関わる重大な疾患を予防することが可能です。
下半身がほとんど動かない座りっぱなしの状態は、全身の血流を急激に悪化させることが知られています。実際に近年の研究では、30分座り続けると血流の速度が70%も低下することが明らかになりました。血流の低下はそのまま代謝の低下に繋がり、糖や脂肪があふれたドロドロとした血液を招きます。これは糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞、癌などの元になる状態であり、悪化すれば死につながることは言うまでもありません。
昇降デスクはデスクワークに「立つ」という新たな選択肢を増やし、長時間に渡る座りっぱなしを防ぎます。血流が促進されることで、間接的に社員の将来的な健康を後押しできるでしょう。
肥満になりにくい
昇降デスクは立つ機会を単純に増やすので、肥満になりにくい環境を整えることが可能です。立つことは座ることに比べて、1時間あたり50キロカロリーを余分に消費します。肥満は万病の元とも言われ、糖尿病や高血圧、脂質異常症、高尿酸値血症、痛風、狭心症、心筋梗塞などの原因となり、それらによる死にもつながりかねません。
昇降デスクで立ちながらのデスクワークが可能になれば、仕事中に従来よりも多くのカロリーを消費でき、これもまた将来的な健康につながるはずです。
肩こり・腰痛などの改善
昇降デスクで立ったり、座ったりしながら仕事をすれば、肩こりや腰痛などの身体的疲労が自然と改善します。同じ姿勢を続けると、筋肉が固まってそのぶん疲労が溜まります。立ち続けることも座り続けることも、身体的疲労という意味では同様に良くありません。
最も疲れにくいのは、適度に姿勢を変えていく状態だといわれています。実際に姿勢と疲労の関連性を調べた研究では、適度に立ったり座ったりを繰り返すと、むくみが60%、肩こりや腰痛、首の痛みが40%改善することが明らかになりました。同研究ではさらに、座った状態と立った状態が5対1の割合になったとき、身体的疲労が起きにくいことも分かっています。
昇降デスクを導入すれば、好きなタイミングで座ったり立ったりしながら、デスクワークを続けられるでしょう。長時間のデスクワークを強いられても、従来ほど疲労が溜まりません。身体的疲労の改善により、生産性の向上も期待できます。
眠気の改善
昇降デスクは必要にあわせて立つことで、デスクワークにおける眠気が改善するはずです。座り続けると座面が温まり、眠気に襲われやすくなります。しかし、従来のデスクワークでは、基本的に眠気をこらえて座り続けるしかありませんでした。
昇降デスクならば立って仕事をすることで、襲ってきた眠気を効果的に振り切れます。立っている間は血が巡りやすくなり脳も活性化するので、むしろ目の前の仕事に一層集中できるでしょう。
集中力のアップ
「立つ」と「座る」が選べる昇降デスクには、集中力をアップさせる効果も期待できます。座った姿勢は安定感があり、深く思考する作業に向いているのです。ただし、ふとした瞬間に休憩を挟みやすく、単純作業を片付けるのには向いていません。
一方、立った姿勢は適度な緊張感があり、目の前の単純作業を効率的に片づけられます。昇降デスクを導入すれば、仕事内容に合わせて「立つ」と「座る」を切り替えることが可能です。全体として集中力がアップし、生産性も向上するでしょう。
メンタルヘルスの改善
昇降デスクによる座りすぎの防止は、メンタルヘルスの改善にも役立ちます。明治安田厚生事業団体力学研究所の調査により、1日12時間以上座っている人は6時間未満の人と比べて、メンタルヘルスが3倍悪化しやすいことが明らかになりました。メンタルヘルスの悪化が続けば、うつ病などにもつながりかねません。
昇降デスクによる立った状態でのデスクワークは、身体と心の両面から健康をサポートします。
各社員に合わせた高さを実現できる
昇降デスクのメリットは、立って作業ができることのみに留まりません。従来通り座って作業をする場合も、各社員に合わせた高さを実現できるという強みがあります。
体格が異なる社員全員が同じデスクを使おうとすると、それぞれに小さなストレスが生まれてしまいかねません。例えば、体格のいい社員は天板が低く窮屈に感じるでしょうし、逆に小柄な社員は天板が高すぎて不便に感じるでしょう。車いすの社員が加わった場合などは、デスクの変更を迫られる可能性もあります。
昇降デスクは使う社員にあわせて天板が調節できるため、そういった従来のデスクのようなストレスがありません。シフトにより作業者が変わるオフィス・事務所であっても、全社員が自分にあったデスクで快適に働けます。
昇降デスクで働き方はどう変わる?
昇降デスクは社員一人ひとりの身体的・心理的な健康をサポートするだけでなく、オフィスや事務所全体の働き方をも変えると言われています。
イノベーションが生まれやすくなる
昇降デスクは社員のモチベーションを向上させ、仕事におけるイノベーションを促進します。
現代の企業は常に激しい変化への対応を迫られており、生き残るべく常にイノベーションが求められるようになりました。イノベーションを促進するためには、社員一人ひとりに必要な裁量を与え、モチベーションを高めるのが大切と言われています。
昇降デスクは従来のような画一的なデスクとは違い、社員一人ひとりが自らに適した天板の高さ、座って作業するか立って作業するかを選ぶことが可能です。ささやかな要素ではありますが、オフィス・事務所全体の雰囲気を変え、イノベーションの促進に貢献するでしょう。
コミュニケーションが活発化する
昇降デスクは会話や議論が生まれやすい環境を整え、オフィス・事務所全体のコミュニケーションを活発化する役割も果たします。
もともと立ってデスクワークを行うことは、従来よりも視界が広く、周囲の様子が自然と目に入りやすいと言われてきました。コミュニケーションが生まれやすく、また話しかけられたときも同じ目線で受け答えできるため、対等な立場で会話が弾みやすいでしょう。
さらに立ったままの会議は、適度な緊張感で参加者をより集中させ、動きやすいことで議論をより活発化させます。結果として有意義な内容になることはもちろんのこと、従来のように長い時間がとられることもありません。
こうしたコミュニケーションの活発化は、オフィス・事務所全体の雰囲気をよくするだけでなく、仕事の生産性をも向上させます。
今回のまとめ
オフィスや事務所への昇降デスクの導入は、単純なむくみや眠気の解消だけでなく、血流の促進や肥満の予防、肩こりや腰痛の改善、メンタルヘルスの向上などさまざまな効果を生み出します。
普段からコミュニケーションが生まれやすい環境が整う上、議論が活発化して会議もより有意義かつ効率的なものになるでしょう。天板の高さはもちろん、座るか立つかの選択も社員一人一人に委ねられるため、集中力やモチベーションの向上、そしてそれによる生産性の向上も期待できます。
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